価格帯の「使われ方」を地図にするインジケーター
水平線を引くタイプのインジケーターは沢山ありますが、「Geometric Macro Reversal Map」は少し変わった角度から節目を扱います。過去の高値・安値に線を引くところまではよくある作りです。違うのはその後で、引いた線をローソク足が何度またいだかを数え、その量を線の右端のゲージと文字で見せてくれます。

まだほとんど触られていない線なのか、何度も行き来されてきた線なのか。チャートを開いた瞬間に、それぞれの節目の「使われ具合」が並んで見えるのが、このインジケーターの一番の特徴です。名前に「Reversal(反転)」と入っていますが、売買のサインは出しません。どの価格帯で反応を待つか、どこを目標にするかを考えるための材料を、地図のように並べるタイプです。
Geometric Macro Reversal Mapの基本表示
線の右端にあるゲージの長さと文字で、その価格帯がどれだけ使われてきたかを読みます。
Vowars DE ver.3.12.34
初期設定のまま表示すると、図の①のように右端のゲージが短い線と、図の②のようにゲージが長く伸びた線が混ざって並びます。色は図の③の通り、現在値より上にある抵抗側の線が赤、下にある支持側の線が緑です。
画面に出る3つの要素を先に覚える
表示がシンプルなので、何が何を意味しているかさえ理解できれば困る事はほとんどありません。
破線は「大きく走った起点」の高値・安値
破線は過去の高値・安値から右へ水平に伸びています。どんな高値でも線になるわけではなく、その高値・安値の後に価格が大きく動いたものだけが選ばれます。条件は次の章で詳しく見ますが、「ここから一気に走った」という起点だけを残す作りだと考えてください。
線は最大15本までで、16本目ができると一番古い線から消えます。この上限は設定では変えられません。
ゲージは線が「またがれた量」
右端に並ぶ横長のゲージは、その線をローソク足がどれだけまたいできたかを示します。高値と安値が線の上下にまたがった足が出るたびに、そのまたぎ方の深さに応じて重さが足され、ゲージが右に伸びていきます。24本分の幅で満タンです。
文字は価格と状態
ゲージの右には「84352.00 | FRESH ZONE」のように、線の価格と状態の文字が出ます。状態の文字はゲージの割合でほぼ決まり、2割以下なら FRESH ZONE、9割以上なら LIQ VOID です。その間は少し事情が複雑なので、後の章で表にまとめます。
どの高値・安値が線になるのか
線の選び方を知っておくと、「なぜこの高値に線がないのか」という疑問が消えます。
11本待って、ATRの2.56倍離れたものだけ
高値・安値は左右11本の足と比べて一番高い(安い)足として判定されます。右側の11本が揃うまで判定できないので、線は高値をつけてから11本後に現れます。
その上で、11本後の終値が高値・安値からATR(14本)の2.56倍以上離れているかを調べ、離れていた場合だけ線を残します。
線が引かれる高値と、引かれない高値
高値・安値が確定する11本後に、そこから終値がATRの2.56倍以上離れていなければ線は残りません。
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図の①の高値は、11本後の値幅がATRの2.54倍でした。基準の2.56倍にほんのわずか届かず、線は引かれていません。一方で図の②の高値は、11本後に3.88倍まで離れていたため線になりました。ATRは相場の平均的な値幅なので、ボラティリティが高い時期ほど「大きく離れた」と判定されるのに必要な値幅も大きくなります。
ここで気をつけたいのが図の③です。線は11本後に確定するのに、描かれる起点は高値の足までさかのぼります。過去のチャートを眺めていると、高値をつけた瞬間から線があったように見えてしまいます。
過去のチャートで「高値に引かれた線で反落している」ように見えても、リアルタイムではその時点で線はまだありません。線が見えるのは高値から11本後です。過去チャートで手法を検証するときは、この遅れを必ず差し引いて考えてください。
近すぎる高値は線を増やさない
新しい高値・安値が、すでにある線から ATR の0.382倍以内にできた場合は、新しい線を引きません。その代わり、近くにある既存の線に重さが足されます。
近すぎる高値は線を増やさない
既存の線からATRの0.382倍以内で生まれた高値・安値は、新しい線にならず既存の線へまとめられます。
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図の①の高値はATRの7倍以上も下落した起点で、条件だけなら文句なしに線の候補です。それでも図の②のとおり、すぐ下に既存の線があったため新しい線にはならず、図の③のゲージに重さだけが加わりました。似た価格に線が何本も重ならないのは、この仕組みのおかげです。
赤と緑は「最後にまたいだ足の終値」で決まる
線ができた時点では、高値から引いた線は赤(抵抗)、安値から引いた線は緑(支持)です。その後、ローソク足が線をまたぐたびに、その足の終値が線より上なら緑、下なら赤に切り替わります。
ブレイク前は赤い抵抗線
高値から生まれた線は、最初は赤い抵抗線として表示されます。
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ブレイク後は同じ線が緑に変わる
線をまたいだ足の終値が線より上なら、その線は緑の支持線として扱われます。
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ブレイク前の図の①では赤だった線が、ブレイク後は図の①の足を境に緑へ変わりました。ここで覚えておきたいのは図の②で、色は線の一部ではなく、起点までの線全体が今の状態に塗り替わります。過去にどちらの役割だったかの履歴は残りません。
ゲージが伸びる仕組みと、LIQ VOID の読み方
ローソク足が線をまたぐほどゲージが伸びる
線をまたいだ足が増えるほど、その線の「重さ」が積み上がり、ゲージが右へ伸びていきます。
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ゲージの伸び方はまたいだ足の本数だけでなく「またぎ方の深さ」で変わります。線が足の値幅の丁度真ん中を通るとき一番多く加算され、ヒゲの先をかすめた程度ならわずかしか増えません。図の①のように保ち合いで線の上を何度も行き来すると、図の②のゲージは目に見えて伸びていきます。
ここから分かるのは、ゲージが長い線ほど、価格がそこで長く過ごしてきたということです。実際に15分足や30分足のチャートを見ると、LIQ VOID の線は大抵直近の保ち合いの真ん中辺りを通っていました。

公開ページの説明では、LIQ VOID は「注文が消化され尽くし、価格が素早く通過する場所」とされています。ただ、このインジケーターが計算に使っているのはローソク足の高値・安値・終値とATRだけで、板の注文や出来高は見ていません。LIQ VOID は計算の上では「何度も通過された価格帯」を意味します。私は「価格が戻ってきやすい、よく使われた価格帯」と読む方がしっくりきました。
重さは足されるだけで減りません。長く残っている線ほどまたがれる機会が多いので、FRESH ZONE は「新しい線」、LIQ VOID は「古くからある線」と重なりやすい傾向があります。FRESH ZONE の文字だけで強い節目だと決めず、その線がいつ、どんな値動きから生まれたかも合わせて見てください。
右端の文字は、ゲージの割合と最新の1本で決まる
FRESH ZONE と LIQ VOID 以外の文字は、ゲージが2割から9割の線にだけ出ます。どれが出るかは、最新のローソク足がその線にどう触れているかで決まります。
右端の文字はどう決まるか
ゲージの割合で大きく3つに分かれ、中間の線だけは最新の足の触れ方で文字が変わります。
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図の①の3行は、最新の足が変わるたびに入れ替わります。普段は図の②の STABLE がほとんどで、線が足の中央付近を貫くと TURBULENCE、ヒゲの先で浅く触れると RES か SUP になります。DRIFT は線をまたぐ足を挟まずに窓を開けて線の反対側へ飛んだときの表示なので、24時間動き続けるビットコインでは滅多に見ません。窓が開きやすい株価指数先物や個別株では見る機会が増えるはずです。
もうひとつ、文字の候補には「BOOM」も用意されています。ただ、判定の順番を追うと、線をまたいだ足ではその直前に色の判定が更新されるため、BOOM の条件が成り立つ場面がありません。7つの時間足で確かめた範囲でも、一度も表示されませんでした。
文字と色は最新の1本で入れ替わる
ゲージが2〜9割の線は、最新のローソク足が線にどう触れたかで文字が決まります。
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実際に保ち合いの中では、図の②のように数本のうちにRES、STABLE、TURBULENCEと表示が入れ替わり、図の③のように色まで行き来します。図の①のTURBULENCEも、次の足が線から離れればすぐSTABLEに戻ります。
TURBULENCE や RES、SUP は、いまの1本が線にどう触れているかを示すだけです。足が確定するたびに入れ替わるので、売買の合図として扱うと振り回されます。判断の材料にするのはゲージの長さと線の色までにとどめるのがおすすめです。
実際のトレードでの使い方
公開ページでは、FRESH ZONE を反転を狙う場所、LIQ VOID を利益確定の目標とする使い方が紹介されています。チャートを見比べながらこの流れを手順に落とすと、次のようになります。
1 上位足で地図を作る
まず4時間足か日足に表示して、現在値の上下にどんな線があるかを確認します。下位足だけで見ると15本の上限がすぐ近くの線で埋まり、大きな節目が画面から消えてしまうためです。
2 FRESH ZONE の線で反応を待つ
価格が赤の FRESH ZONE に近づいたら、ショートを考える候補になります。緑の FRESH ZONE なら逆です。ただし、線に触れたこと自体はエントリーの理由になりません。ヒゲで押し戻される、下位足で高値を切り下げるなど、反転を確かめてから入ります。
3 LIQ VOID の線を目標にする
反応が出たら、進む方向にある LIQ VOID の線を利益確定の目安にします。よく使われてきた価格帯なので、そこまで戻ってくる展開を想定しやすいからです。
4 ゲージの長い線が密集する所では逆張りしない
ゲージの長い線が狭い値幅に何本も固まっている所は、価格が何度も行き来してきた場所です。そこで細かく反転を狙っても値動きに巻き込まれやすいので、私は様子見にしています。
公開ページには「高確率のエントリー」「最も信頼できる利確目標」といった言葉がありますが、このインジケーターの計算からそれを裏付けるものは見当たりません。線とゲージはあくまで過去の値動きの集計なので、損切りの位置は自分で決めてから使ってください。
時間足で見え方はここまで変わる
7つの時間足に表示して、見え方の違いを比べました。
| 時間足 | 見えた線の様子 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 5分足 | 15本の線が狭い値幅に集まり、ほとんどが FRESH ZONE | 当日の細かい節目の確認 |
| 15分足・30分足 | 保ち合いの中心に LIQ VOID が出やすい | デイトレードの目標設定 |
| 1時間足・4時間足 | 数日〜数週間の節目が適度な本数で並ぶ | デイトレード〜スイングの地図 |
| 日足・週足 | 数か月〜数年前の高値・安値が残り、遠い線は FRESH ZONE のまま | 大局の節目の確認 |

一番使いやすかったのは1時間足と4時間足でした。5分足では線が密集しすぎて、どれも似たような重みに見えてしまいます。逆に週足では、何年も前の安値が FRESH ZONE として残ります。現在値から遠い線ほどまたがれる機会がないので、これは当然の結果です。

相性のいい相場、苦手な相場
行って戻る相場で地図が活きる
レンジ相場や、上下に振れながらゆっくり進む相場では、価格が過去の節目に何度も戻ってきます。FRESH ZONEで反応を待ち、LIQ VOIDへの戻りを目標にするという組み立てが、そのまま使える場面です。ビットコインやゴールドのように、大きく動いたあとに保ち合いを挟みやすい銘柄では、1時間足や4時間足で線とゲージの役割がはっきり分かれて見えました。
一方向に走るトレンドでは線が置き去りになる
強いトレンドが続くと、価格は線から離れていくばかりで、現在値の近くに線がない状態が続きます。新しい線も、トレンドの途中で押し目や戻りが入り、そこから大きく走ったときにしか生まれません。地図が空白に近いときは無理に線を探さず、トレンド系のインジケーターに判断を任せた方がいいでしょう。
値動きが急に荒くなった直後
線を選ぶ条件も、近い線をまとめる距離も、ATRが基準です。大きな足が続いてATRが膨らむと、新しい線が引かれる条件は一時的に厳しくなり、まとめられる範囲も広がります。急落や急騰の直後に線が増えにくいのはこのためで、不具合ではありません。
設定項目と、合わせ方の目安
設定画面には線の選び方を決める3つの数値と、見た目の設定が並びます。
| 設定 | 初期値 | 推奨値 | 効果 |
|---|---|---|---|
| Inertia Threshold (ATR Mult) | 2.56 | 2.0〜4.0(時間足に合わせて調整) | 高値・安値が確定した時点の終値が、ATRの何倍離れていれば線にするか。大きいほど線が減り、大きな節目だけが残る |
| Temporal Lookback (Bars) | 11 | 11(日足で大きな山と谷を見るなら15〜21) | 高値・安値を判定するときに左右で比べる本数(最小5)。線が現れるまでの遅れにもなり、短くすると線が減ることがある |
| Phi Sensitivity Coefficient | 0.382 | 0.382(線が詰まる5分足では0.6〜1.0) | 新しい高値・安値を既存の線にまとめる距離(ATRの倍数)。大きいほど線の間隔が広がり、まとめられた線のゲージが伸びやすくなる |
| Interface Theme | Classic | Classic | 線の配色。Classicは赤と緑、Neonはマゼンタと水色、Monochromeは濃さの違うグレー2色 |
| Label Scaling | small | small | 右端の文字の大きさ(tiny/small/normal) |
| Show VWAP | オフ | 必要なときだけオン | 日足が切り替わるたびにリセットされるVWAPを表示する |
| VWAP Color | 青 | 好みで | VWAPの線の色 |
Inertia Threshold を変えると線の本数が大きく変わる
本数に一番効くのは Inertia Threshold (ATR Mult) です。数値を上げるほど「大きく走った起点」だけに絞られます。
Inertia Thresholdを4.0にした場合
最初の図と同じローソク足で、Inertia Threshold (ATR Mult) だけを4.0に上げています。
Vowars DE ver.3.12.34
最初の図と同じ値動きで4.0に上げると、8本あった線が3本になりました。図の①のように残るのは急な値動きの起点だけで、図の②の価格帯にあった線は出てきません。日足でスイングトレードの大きな節目だけを見たいなら3.5〜4.0、5分足や15分足で近くの節目も拾いたいなら1.8〜2.2あたりから試すと、違いが掴みやすいです。
Temporal Lookback は短くすると線が減ることがある
Temporal Lookback (Bars) は高値・安値を判定するときに左右で比べる本数で、同時に「線が現れるまでの遅れ」でもあります。短くすると線が早く出るので、本数が増えそうに思えます。
ところが、同じ値動きで5にしてみると線は8本から5本に減りました。11本後に2.56倍離れていればよかった条件が、5本後に2.56倍離れることになり、走り切る前に判定されてしまうためです。本数を増やしたい時は、Temporal Lookback (Bars) より Inertia Threshold (ATR Mult) を下げる方が効果があります。日足でより大きな山や谷だけを拾いたいなら、15〜21に伸ばすのも手です。
Phi Sensitivity は線の間隔
Phi Sensitivity Coefficient は、新しい高値・安値を既存の線にまとめる距離です。大きくすると線同士の間隔が広がり、まとめられた分だけ既存の線のゲージが伸びやすくなります。5分足で線が詰まりすぎると感じたら、0.6〜1.0に上げると画面がすっきりします。
なお、公開ページの説明ではこの数値が重さの計算にも関わるように書かれていますが、実際に影響するのはまとめる距離の判定だけで、ローソク足がまたいだときの加算には使われません。
見た目とVWAPの設定
Interface Theme は Classic、Neon、Monochrome の3種類です。Monochrome は赤と緑の代わりに濃さの違うグレー2色になるため、抵抗と支持の見分けが難しくなります。役割を色で読みたい人は Classic か Neon のままが無難です。
Show VWAP をオンにすると、日足が切り替わるたびにリセットされるVWAPが1本加わります。線の地図とは独立した機能なので、日中の平均コストを一緒に見たいときだけ使えば十分です。
組み合わせるなら Fisher Transform
FRESH ZONE で反転を待つ使い方とは、勢いの行き過ぎと反転を早めに示すオシレーターがよく合います。ここではTradingView標準の Fisher Transform(Length 9)を組み合わせてみました。
FRESH ZONE の反発を Fisher Transform で確かめる
線に触れた事実だけで判断せず、勢いの反転を下段の Fisher Transform で確かめる組み合わせです。
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図の①で上ヒゲが赤の FRESH ZONE を突き抜けて押し戻され、図の②で Fisher が1.5より上の高い位置からトリガーを下抜けました。線に触れたことと、勢いが反転したことの2つがそろうのを待ってから入れば、図の③のような下落にも根拠を持って向き合えます。線だけを見て逆張りするより、エントリーの判断材料がひとつ増えるのが利点です。
他にも、次のインジケーターとは相性がよさそうです。
- 出来高プロファイル(Visible Range)。LIQ VOID の線と出来高の厚い価格帯が重なるかを確かめると、「よく使われた価格帯」という読みに裏付けが加わります
- ADX。数値が高いトレンド相場では線が次々に突破されるので、FRESH ZONE での逆張りを控える判断に使えます
- ボリンジャーバンド幅(BBW)。幅が縮んでいる局面でゲージの長い線に挟まれていれば、どちらかへの放れを待つ準備ができます
頼れるところ、読み違えやすいところ
地図として頼れるところ
- 節目ごとに「どれだけ使われてきたか」がゲージの長さで一目で分かる
- ATRを基準に線を選ぶので、値動きの大きさが違う銘柄や時間足でも同じ設定から始めやすい
- 近い線をまとめる仕組みのおかげで、画面が線だらけになりにくい
- 3つの数値だけで、大きな節目に絞るか細かく拾うかを調整できる
読み違えやすいところ
- 線は11本遅れて現れるのに、起点は高値の足まで描かれる
- ゲージは減らないので、古い線ほど LIQ VOID になりやすい
- 中間の文字と線の色が1本ごとに入れ替わる
- 線は15本までで、ATRの期間も変えられない
使う前に知っておきたい挙動
過去の見え方とリアルタイムの違い
線そのものは高値・安値の確定を待つので、一度引かれた線の価格が動くことはありません。ただし、起点が11本前までさかのぼって描かれること、線の色と文字が最新の状態で全体ごと塗り替わること、16本目ができると古い線が消えることの3点で、過去チャートの見た目はその時点で実際に見えていた画面とは違います。
形成中の足では、ゲージや文字、色が値動きに合わせて動きます。足が確定すれば落ち着くので、判断は確定足で行うのが基本です。過去のある時点で画面がどう見えていたかを確かめたい時は、TradingViewのバーリプレイで1本ずつ進めれば再現できます。ただし、さかのぼれる期間は契約プランと時間足によって変わります。
アラートは設定されていない
このインジケーターには、アラート用の条件が用意されていません。気になる線に価格が届いたら知らせてほしい場合は、TradingViewの水平線ツールを同じ価格に引き、その水平線にアラートを設定する方法があります。線の色や状態が変わったことは通知できないので、そこは自分で見に行く必要があります。
価格帯の「履歴書」として使うインジケーター
画像「Geometric Macro Reversal Map」を使っていて一番便利だと感じたのは、節目ごとの過去の扱われ方がゲージの長さという単純な形で並んで見えることでした。この線はまだ一度も試されていないのか、何度も攻防があった場所なのか。水平線を自分で引いているだけでは見落としがちな情報です。
一方で、文字や色は最新の1本に大きく左右されますし、ゲージは古い線ほど伸びやすいという性質もあります。表示をそのまま売買の合図にせず、4時間足や1時間足で「どこで反応を待ち、どこを目標にするか」を決める下地として使うと、このインジケーターの良さが発揮できます。手持ちのオシレーターや出来高系のインジケーターと並べて、価格帯の履歴書のように読んでみてください。











