トレンドマーケット構造

「Isotropic Trend Lines」レビュー | σで測るトレンド角度と6つの時間軸の多数決を実チャートで検証

「Isotropic Trend Lines」レビュー | σで測るトレンド角度と6つの時間軸の多数決を実チャートで検証
インジケーター 無料 Smart Trader, Episode 06, Isotropic Trend Lines
このインジケーターの製作者 ata_sabanci
5段階評価で 3.7 難易度 中級
この評価にした理由 Isotropic Trend Linesは、トレンドの向き・強さ・チャネル内の位置を読み取るための分析・可視化型のインジケーターです。評価を最も押し上げたのは独自性です。価格を対数にしてボラティリティで割り、縮尺に左右されない角度を出す発想は、ほかのトレンドチャネルでは得にくい視点です。一方、最も点を抑えたのは可読性で、初期設定では角度が表示されず、ダッシュボードも英語かつ小さな文字です。また、作者の説明ではダッシュボードの19列目が利用者の設定を反映するとされていますが、実際は固定の本数で計算されています。判断材料の読み方に関わる食い違いのため、総合点から差し引きました。売買の合図を求める人には噛み合いませんが、相場の構造を数字で把握したい人には合います。
この難易度にした理由 角度の意味を正しく読むには、対数やボラティリティ(σ)で割ることの意味を理解しておく必要があります。ブレイクやリテストの判定も、毎本引き直されるチャネルとσの距離で決まるため、仕組みを知らないと読み違えやすくなります。さらにダッシュボードは英語で、多数決とチャネルが別々に計算されるなど、覚えておくべき前提がいくつかあります。こうした理由から、基本的なインジケーターを使い慣れた中級者向けとしました。

総合評価 3.7/ 5.0

評価基準について

  • 充足性 4.0 作者が掲げた目的を、実際の表示や挙動がどこまで果たしているか。 縮尺に左右されない角度、チャネル、6つの時間軸の多数決、ブレイク状態という掲げた情報はそろいます。ただし角度は初期設定では表示されません。
  • 独自性 4.6 既存のインジケーターにない視点・構造・見せ方を持っているか。 ボラティリティσで割った角度、幾何平均によるブロック比較、6つの時間軸の並行判定という組み合わせは、同種のチャネルに前例がほとんどありません。
  • 可読性 3.3 チャートに入れたときに、意図した情報を誤解なく読み取れるか。 チャネル自体は見やすい一方、ダッシュボードは英語のみで初期の文字が小さく、全要素をオンにすると画面が込み合います。
  • 適応性 3.9 自分の銘柄・時間足・トレードスタイルに合わせ込めるか。 銘柄や時間足を問わず初期値で成立し、各項目の役割も明確です。ただしチャネルの本数を変えても、ダッシュボードの列には反映されません。
  • 信頼性 3.6 表示されたものを、そのまま信じて判断材料にできるか。 未来の値は使わず、描き換えも開示されています。ただし19列目の扱いや初期値の記載に、実際の挙動との食い違いがあります。
この記事の要約
どんなインジケーター?
結論

Isotropic Trend Linesは、価格を対数にしてボラティリティσで割ることで、表示の縮尺に左右されないトレンド角度を出すチャネル系インジケーターです。向き・強さ・チャネル内の位置を1画面で把握できます。ただし、角度を見るにはShow Angle Labelをオンにする必要があります。

もっと詳しく
この記事の要点
  • 直近の値動きを13本ずつのブロックに区切り、各ブロックの高値と安値の幾何平均を比べて向きを決めます。
  • チャネルは、トレンド区間のブロック高値同士・ブロック安値同士を結んで引かれます。
  • 角度は「1本あたり何σ動いたか」をarctanで度に直したもので、45°が1本あたり1σです。
  • 初期設定では角度ラベルが表示されないため、Show Angle Labelをオンにしてください。
  • ダッシュボードの6列は固定の本数で計算され、初期設定ではチャネルと一致するのは「13」の列です。
  • ブレイクとリテストは、毎本引き直される天井・床と、1σの距離で判定されます。
  • 未来の値は使っておらず、Close Barにすれば確定後の表示は変わりません。
  • 売買シグナルは出さないため、RSIなどでタイミングを補うのがおすすめです。

「Isotropic Trend Lines」は、トレンドの傾きを数字で比べるためのチャネル

「Isotropic Trend Lines」は、トレンドラインの「角度」を銘柄や時間足をまたいで比べられるようにしたトレンドチャネルです。TradingView上の正式名は「Smart Trader, Episode 06, Isotropic Trend Lines」で、チャートには短縮名の「ST-EP06」と表示されます。作者はata_sabanciで、オープンソースとして公開されています。TradingViewの編集部が選ぶエディターズピックにも選ばれています。

チャートに引いたトレンドラインの角度は、実は相場の性質を表していません。チャートを横に引き伸ばせば傾きは寝るし、縮めれば立ちます。ゴールドの日足とビットコインの1時間足で同じ30°に見えても、中身はまったく別物です。「Isotropic Trend Lines」は価格を対数にし、直近のボラティリティ(σ、1本あたりの標準的な値動きの大きさ)で割ることで、この問題を解決しようとしています。σで割った世界で測れば、表示の縮尺に左右されない角度が手に入る、という発想です。

TradingViewのIsotropic Trend Lines(ST-EP06)をビットコイン1時間足に表示した全体像
TradingViewのIsotropic Trend Lines(ST-EP06)をビットコイン1時間足に表示した全体像

私はビットコインの15分足・1時間足・日足に入れて、しばらく値動きと見比べてみました。最初に感じたのは「表示されるものが多いのに、初期設定では肝心の角度が出てこない」という戸惑いです。一方で、仕組みを理解してからは、チャネルとダッシュボードを見るだけで今の相場がどの時間軸で、どれくらいの強さで傾いているかを短時間でつかめるようになりました。この記事では、画面に出るものを一つずつほどきながら、導入するかどうかの判断材料をそろえていきます。

売買サインを出すインジケーターではありません

作者は説明の最後で、「Isotropic Trend Lines」は売買シグナルを出さず、値動きの予測もしないと明言しています。表示されるのは「構造の向き・強さ・チャネルに対する現在地」という判断材料です。相場の地図として読むものと考えると、使い方を誤りにくくなります。エントリーの合図は、別の根拠と組み合わせて決める前提です。

画面に出るものと、初期設定で出ないもの

まず、チャートに何が描かれるのかを整理しておきます。「Isotropic Trend Lines」は設定画面のスイッチで表示要素を細かく切り替えられるので、初期設定と全部オンの状態でかなり見た目が変わります。

表示要素初期設定何を表しているか
チャネル(実線と塗り)表示トレンド区間の天井と床。上昇は緑、下降は赤、レンジは灰色
延長線(点線)表示チャネルの傾きをそのまま7本先まで延ばした線
◆マーカー(青)表示最新足での天井と床。マウスを乗せると終値・天井・床・チャネル内の位置%が出る
ダッシュボード表示(右上)6つの時間軸の方向、多数決、チャネルの価格、ブレイク状態の文章
ブロックの箱とGM非表示13本ごとの値幅の箱と、その中心値(オレンジの◆と折れ線)
角度線(薄紫)非表示角度を測った2点を結んだ線と、その延長
方向・角度ラベル非表示「▲ UP +11.3°」のような向きと角度の表示

注目してほしいのは最後の行です。看板機能であるはずの角度は、Show Angle Labelをオンにしないとチャート上に出ません。ダッシュボードにも角度の欄はないので、初期設定のままだと「角度で比べるインジケーター」なのに角度が見えない状態になります。私も最初は、ラベルがどこにあるのか探してしまいました。

最初にオンにしておきたい設定

導入したら、Block VisualizationグループのShow Angle Labelをオンにしてください。これだけでチャネルの上に向きと角度のラベルが出ます。ラベルはShow Channelがオンのときだけ描かれる点も覚えておくと、「ラベルが消えた」と慌てずに済みます。

13本ずつの「ブロック」を比べて、向きを決めている

「Isotropic Trend Lines」は、ローソク足を1本ずつは見ていません。直近の値動きを13本ずつの塊に区切り、塊どうしを比べて向きを決めています。この塊を作者は「ブロック」と呼んでいます。

ブロックは、高値と安値の「真ん中」1点に縮められる

各ブロックの中で一番高い高値と一番安い安値を取り、その2つの幾何平均(掛け合わせて平方根を取った値。対数で見たときの真ん中)を計算します。これがGM(Geometric Mean)です。値幅の中心を代表値にしているので、ブロックの最後に1本だけ大きく動いた足があっても、代表値が引っ張られにくくなっています。Show Blocksをオンにすると、この箱とGMがチャート上に現れます(図の①)。

13本ずつのブロックを1点にまとめ、新しい順に比べて向きを決める

Show Blocks をオンにした表示です(Show Channel はオフ)。点線の箱が1ブロック、オレンジの◆がそのブロックの中心値です。

13本ずつのブロックを1点にまとめ、新しい順に比べて向きを決めるTrend Block Period 13、Trend Block Groups 5 の初期設定で、65本を5つのブロックに分け、各ブロックの幾何平均を線で結んだ模式チャートです。直近13本で1ブロック◆ 高値と安値の幾何平均(GM)新しい順にGMを比べる。上昇が4ブロック続くここで向きが逆になるので区間はひとつ手前で終わる

Vowars DE ver.3.12.1

箱の上端・下端はブロック内の最高値と最安値で、◆はその2つの幾何平均(GM)です。最新のブロックから古い方へGMを比べ、同じ向きが続く区間だけを「トレンド区間」として使います。ダッシュボードは表示を省いています。

比べるのは「最新のブロック」から古い方へ

向きの判定は、最新のブロックのGMと1つ前のブロックのGMの比較から始まります。最新の方が高ければ上昇、低ければ下降です。そこから古い方へ順に比べていき、同じ向きが続く限り区間を伸ばします。向きが一度でも逆になったらそこで打ち切りです(図の②、図の③)。

初期設定では5ブロック(Trend Block Groups=5)を見るので、最大で65本さかのぼります。上の図では4ブロック続いた上昇が、5つ目で途切れています。この「続いた区間」が、この後のチャネルと角度の材料になります。

ブロックは毎本ずれていく

ブロックの区切りは時刻で固定されていません。常に「最新足から13本」が最新ブロックです。新しい足が1本できるたびに、すべての箱が1本ずつ右へずれます。昨日見た箱の位置と今日の箱の位置が違うのは不具合ではありません。箱を水平線のように使うのは避けたほうがいいです。

チャネルは「ブロックの高値同士・安値同士」を結んだ線

トレンド区間が決まると、その区間のブロックの中から4つの値を拾います。ブロック高値のうち最高のものと最低のもの、ブロック安値のうち最高のものと最低のものです。上昇区間なら、ブロック高値の最低と最高を結んだ線が天井、ブロック安値の最低と最高を結んだ線が床になります(図の①、図の②)。下降区間はこの組み合わせが逆になります。

チャネルは「ブロックの高値同士」「安値同士」を結んで引かれる

初期設定のままの表示です。実線がトレンド区間のチャネル、その先の点線が7本分の延長、右端の◆が最新足での天井と床です。

チャネルは「ブロックの高値同士」「安値同士」を結んで引かれる上昇トレンド区間の4ブロックについて、ブロック高値の最高値と最安値を結んだ上限線、ブロック安値の最安値と最高値を結んだ下限線を引いた模式チャートです。区間内でいちばん低いブロック高値といちばん高いブロック高値を結んで天井安値側も同じ。最安値と最も高いブロック安値を結んで床最新足から7本先まで点線で延長

Vowars DE ver.3.12.1

このチャートでは上昇区間が4ブロック続いたため、4ブロック目の中央から線が始まります。高値・安値の点は実際にヒゲを付けた足ではなく、各ブロックの中央の足に置かれるので、途中でローソクが線からはみ出すことがあります。ダッシュボードは表示を省いています。

線は区間で一番古いブロックの中央から始まり、最新足まで実線で引かれます。そこから先はProjection Offsetの本数(初期値7本)だけ点線で延長されます(図の③)。

ここで一つ、作者の説明文からは読み取りにくい点があります。4つの値は「ヒゲを付けた実際の足」ではなく、各ブロックの中央の足の位置に置かれます。そのため、線が実際の高値にぴったり接するとは限らず、区間の途中でローソク足が天井や床からはみ出すことがあります。一般的なトレンドラインのように「ヒゲ先を結んだ線」と思って見ると、少しずれて感じるはずです。

Isotropic Trend Linesの上昇チャネルがくさび形になった例(ビットコイン1時間足)
Isotropic Trend Linesの上昇チャネルがくさび形になった例(ビットコイン1時間足)

また、上昇区間でも天井の線が右下がりになることがあります。一番低いブロック高値が一番高いブロック高値より新しい位置にあると、天井と床が近づくくさび形になるからです。線が交わった場合、チャネルはその交点で止まり、延長線は描かれません。

角度は「1本あたり何σ動いたか」をarctanで度に直したもの

「Isotropic Trend Lines」の角度は、トレンド区間の一番古いブロックのGMと、最新ブロックのGMを結んだ線の傾きです。Show Angle Lineをオンにすると、この線が薄紫で表示されます(図の①、図の②)。

表示される角度は、GMの始点と終点を結んだ線の傾きを σ で測ったもの

Show Blocks・Show Angle Line・Show Angle Label をすべてオンにした表示です。薄紫の線が角度を測った線そのものです。

表示される角度は、GMの始点と終点を結んだ線の傾きを σ で測ったもの上昇トレンド区間の最も古いブロックと最新ブロックの幾何平均を結んだ角度線と、その延長の先に表示される方向ラベルを示した模式チャートです。▲ UP +11.3°上昇区間でいちばん古いブロックのGM最新ブロックのGM。①から39本で約7.8σ上昇=1本あたり約0.2σ延長線の先に角度ラベル。arctan(0.2) ≒ 11.3°

Vowars DE ver.3.12.1

このチャートでは、4ブロック前のGMから最新ブロックのGMまで39本で、対数で測った上昇幅が直近のボラティリティσの約7.8倍でした。1本あたり約0.2σなので、arctanを取って11.3°になります。同じ値幅でも、荒れている相場ではσが大きいぶん角度は小さく出ます。

計算の流れは次のとおりです。2点の価格差を対数で取り、それをσで割って「何σ分動いたか」に直します。さらに2点の間の本数で割って「1本あたり何σか」にし、arctanで角度に変換します。上の図では39本で約7.8σ上がっているので、1本あたり約0.2σ、角度は11.3°です(図の③)。

45°なら1本あたり1σ、つまり毎本「普段の1本分」ずつ進んでいる状態です。これはかなりの急騰・急落で、実際のチャートではめったに見ません。私がビットコインで見ていた範囲では、はっきりしたトレンドでも10〜20°前後、日足の急騰後で17°程度でした。数字の感覚としては「5°未満は緩い、15°を超えると強い」くらいに捉えています。

σはYang-Zhang方式で、直近20本から測っている

割り算に使うσは、Yang-Zhang(2000)という推定方法で求めています。前の足の終値から次の始値までの窓、始値から終値までの動き、高値と安値の幅の3つを組み合わせる方法で、終値だけの標準偏差より情報を多く使います。期間はYang-Zhang Sigma Length(初期値20本)です。

ここから分かる実用上の注意があります。σは最新足の時点の値がそのまま使われるため、価格が動いていなくても、ボラティリティが変わるだけで角度は変わります。急に荒れ始めるとσが大きくなり、同じ値幅でも角度は小さく出ます。

窓が開く銘柄では角度が一時的に小さくなる

24時間取引の暗号資産では足と足の間に窓がほとんどありません。一方、株式の日中足や、ゴールドのように取引の休止をはさむ銘柄では、再開直後に窓が開きます。σはこの窓も含めて測るので、大きな窓の後はしばらくσが膨らみ、角度が実態より寝て見えることがあります。窓明けの直後に角度で強弱を比べるのは避けたほうが無難です。

ダッシュボードは「6つの時間軸の多数決」と「チャネルに対する現在地」

右上のダッシュボードは5行でできています。表示は英語で、言語は7種類から選べますが日本語はありません(2026/9/25 現在)。Dashboard Font Sizeの初期値12だと文字がかなり小さいので、私は16に上げて使っています。

ダッシュボードは「6つの時間軸の多数決」と「チャネルに対する現在地」を1枚にまとめる

Dashboard Font Size を16に上げた状態の表示です。5行構成で、上から順に読むと相場の構造が追えます。

ダッシュボードは「6つの時間軸の多数決」と「チャネルに対する現在地」を1枚にまとめるST-EP06のダッシュボードを再現した表です。6つのブロック幅ごとの方向、多数決の結果とチャネルの天井・床、ブレイクアウト状態の文章が並びます。ST-EP06 · #BTCUSDT · 60m 84209.99 USDTperiod3713192947trend▼ DN▼ DN▲ UP▲ UP▼ DN▼ DNagreement: 4/6 DN ▲ 84862.88 ▼ 84157.72Inside · failed breakout down · 7% from floor · 93% to ceiling初期設定ではこの「13」の列がチャート上のチャネルと同じ判定多数派の向きと数、チャネルの天井▲と床▼ブレイクアウトの状態と、チャネル幅に対する位置

表の数値は例示です。

Vowars DE ver.3.12.1

この例では6列のうち4列がDNなので多数決は「4/6 DN」ですが、初期設定のチャネルと同じ判定になる「13」の列はUPです。多数決とチャートのチャネルは別々に計算されているため、このように食い違うことがあります。▲▼の価格はチャートに描かれたチャネルの最新足での天井と床です。

2行目と3行目は、ブロック幅を3・7・13・19・29・47本に変えて、同じ判定を6通り並行して行った結果です。短い周期と長い周期のどちらで見ても同じ向きなら、トレンドは時間軸をまたいで続いていると読めます。4行目は6つのうちいくつが同じ向きかという多数決と、チャネルの天井(▲)と床(▼)の価格です(図の②)。

チャートのチャネルと一致するのは「13」の列

作者の説明文には「19の列がメインの計算で、利用者の設定を反映し、強調表示される」とあります。しかし実際に使ってみると、6つの列はすべて固定の本数で計算されていて、強調表示もありません。チャートに描かれるチャネルはTrend Block Periodの本数で別に計算されていて、初期値の13本と同じ判定になるのは「13」の列です(図の①)。私が見た3つの時間足のスクリーンショットでも、「13」の列の向きとチャネルの色は毎回一致していました。

多数決とチャネルは食い違うことがある

6列の多数決とチャートのチャネルは別々に計算されています。上の例のように、多数決は「4/6 DN」なのにチャネルは上昇ということも普通に起きます。誤作動を疑う必要はありません。短い周期は上向き、長い周期は下向きという「ねじれ」が、こういう形で表に出ます。

多数決の表示には細かい癖もあります。UPとDNの数を比べて多い方を出し、同数のときだけRNGと表示します。たとえばUP1・DN0・RNG5でも「1/6 UP」と出るので、数字の大きさも一緒に見てください。

英語表示の読み方

表示意味
period6つのブロック幅(3・7・13・19・29・47本)
trendブロック幅ごとの向き。▲ UPは上昇、▼ DNは下降、◈ RNGはレンジ
agreement: 4/6 DN6つのうち4つが下降で多数派。続く▲▼はチャネルの天井と床の価格
Inside channel · 41% from floor · 59% to ceilingチャネルの中にいて、床から41%、天井まで59%の位置
Breakout Up at 価格 · 26% above ceiling天井を上抜けた。価格は抜けたときの天井、%はチャネル幅に対して天井からどれだけ上か
Retest Up · broke at 価格 · now 価格上抜け後にいったん離れ、天井の近くまで戻ってきている
✓ / retested 価格戻りを経て再び離れ、上抜けが確定した。retestedは戻ったときの終値
(gap)チャネル全体を一気に反対側まで抜けた
Inside · failed breakout up上抜けた後、チャネルの中に戻った(ブレイク失敗)
Inside · direction changedチャネルの向きが変わり、ブレイクの記録がリセットされた

%はすべて「チャネル幅の何%か」を表し、対数で測っています。チャネル幅に対する位置なので、銘柄の価格帯が違っても同じ感覚で読めます。

ブレイクとリテストは「その足の時点の天井」とσの距離で判定される

ダッシュボード最下段の文章は、価格とチャネルの関係を5つの状態で追いかけた結果です。状態が切り替わる条件を順に見ていきます。

1終値が天井を上抜けるとBreakout Up

チャネルの中にいた終値が天井より上で確定すると「Breakout Up」になります。下抜けなら「Breakout Down」です。ヒゲではなく終値で判定される点が大事です。

21σ以上離れてから、1σ以内に戻るとRetest Up

上抜け後、終値が天井から1σ以上離れると「十分に離れた」という記録が付きます。その後、チャネルの外にいたまま天井から1σ以内まで戻ると「Retest Up」です。ここでの1σは1本分の標準的な値動きなので、思ったより小さな戻りでもリテストと判定されます。

3再び1σ以上離れると✓で確定

リテストの状態から再び1σ以上離れると、ブレイクに✓が付いて確定扱いになります。逆に、リテスト中に終値がチャネルの中へ戻れば「failed breakout」になり、反対側まで一気に抜ければ「(gap)」が付きます。

ブレイクとリテストは「その足の時点の天井」と σ の距離で判定される

初期設定で表示したチャネルに、判定に使われた「各足の時点の天井」を重ねています。灰色の点線はTradingViewには表示されない説明用の線です。

ブレイクとリテストは「その足の時点の天井」と σ の距離で判定される下降チャネルの天井を終値が上抜け、いったん1σ以上離れた後に1σ以内まで戻り、再び1σ以上離れて確定するまでを、各足の時点の天井とともに示した模式チャートです。終値がその時点の天井を上抜け→ Breakout Up1σ以上離れた後、1σ以内に戻る→ Retest Up再び1σ以上離れて確定 → ✓各足の時点の天井天井から1σ上

Vowars DE ver.3.12.1

チャネルは足が1本進むたびに引き直されるため、判定に使われる天井の位置も毎本わずかに動きます。この例の最新足では、ダッシュボード最下段に「Breakout Up ✓ at 108.31 · retested 112.78 · 17% above ceiling」と表示されます。ダッシュボードは表示を省いています。

この一連の流れを図にしました(図の①→図の②→図の③)。見てほしいのは灰色の点線です。チャネルは足が1本進むたびに引き直されるので、判定に使われる天井も毎本わずかに動いています。最新足のチャネルを過去に当てはめて、当時のブレイクを判定し直すのは誤りのもとです。当時の表示は、後で触れるバーリプレイで確かめます。

ブレイク判定は「価格が動いた」とは限らない

チャネルが引き直された結果、価格がほとんど動いていないのにブレイク扱いになる場面もあります。下降チャネルの天井は下がっていくので、横ばいの価格でも天井のほうが下をくぐり、Breakout Upになることがあります。状態の文章だけで判断せず、チャネルの形と価格の位置を目で確認する習慣をつけてください。

実際のチャートでも、この性質はよく出ました。ビットコインの15分足では下降チャネル(DN −15.3°)のまま「Breakout Up · 26% above ceiling」が出ていて、下げの勢いが止まりかけていることは読み取れました。逆に日足では、急騰後にチャネルが「UP +17.1°」と急角度のまま残り、価格は床をチャネル幅1本分下回って「101% below floor」になっていました。向きの判定はブロック単位なので、急な反転に対しては向きの切り替わりが遅れます。

Isotropic Trend Linesで上昇判定のまま価格が床を割った例(ビットコイン日足)
Isotropic Trend Linesで上昇判定のまま価格が床を割った例(ビットコイン日足)

Live BarとClose Bar、描き換えの考え方

Calculation Barは、計算の基準をどの足に置くかの設定です。初期値のLive Barでは形成中の最新足を含めて計算するので、足が確定するまで数値や線が動きます。Close Barにすると1本前の確定足が基準になり、確定した値は後から変わりません(図の①、図の②)。

Close Bar にすると、計算の基準が1本前の確定足に下がる

Calculation Bar を Close Bar にした表示です。チャネルの終点と◆が、右端の形成中の足ではなく1本手前の足に置かれます。

Close Bar にすると、計算の基準が1本前の確定足に下がる同じ価格データで、Close Bar モードでは1本前の確定足を基準にチャネルが描かれ、Live Bar モードでは形成中の最新足が基準になることを比べた模式チャートです。◆は1本前の確定足に置かれるLive Bar なら形成中の足が基準

Vowars DE ver.3.12.1

Close Bar では形成中の足の値動きが計算に一切入らないため、足が確定するまで表示は動きません。その代わり、判定は常に1本遅れます。薄い◇は同じ場面を Live Bar で表示したときの◆の位置で、TradingViewには表示されない比較用の印です。ダッシュボードは表示を省いています。

どちらのモードでも、未来の足の値は使っていません。Live Barの動きはTradingViewの一般的なインジケーターと同じ「確定前の足で値が揺れる」種類のもので、作者も説明文と設定画面の説明で明記しています。例外はダッシュボードの一番上に出る価格で、これだけはClose Barでも常に最新の値が表示されます。

もう一つ知っておきたいのは、チャネル・箱・ラベルがすべて最新足でしか描かれないことです。過去のある時点でどんなチャネルが引かれていたかは、チャートをスクロールしても残っていません。当時の表示を確かめたいときは、TradingViewのバーリプレイが使えます。リプレイを始めた足を最新足として再計算されるので、1本ずつ進めながらその時点のチャネルを追えます。ただし手動での操作になり、日中足でさかのぼれる期間はプランと時間足によって変わります(2026/9/25 現在)。

検証はClose Barとバーリプレイの組み合わせで

過去チャートで使い心地を確かめるときは、Calculation BarをClose Barにしてバーリプレイで1本ずつ進めるのがおすすめです。最新足の見た目だけで「よく当たっている」と感じるのは危険で、その時点で何が表示されていたかを確認して初めて判断材料になります。

設定項目と、変えるならどこか

設定は計算・線・表示・塗り・ブロック表示・アラートの6グループに分かれています。見た目に関わる項目が多いので、まず計算に関わる5項目から押さえます。

設定初期値推奨値効果
Calculation BarLive Barアラートを使うならLive Bar、検証や分析ならClose Bar計算の基準を形成中の足にするか、1本前の確定足にするか
Trend Block Period1313(変えるなら7・19・29)1ブロックの本数。大きいほど遅い構造、小さいほど速い動きを拾う。チャートのチャネルだけに効く
Trend Block Groups55(反応を速めたいときは3〜4)比べるブロックの数(3〜5)。6つの時間軸すべてに効き、最大本数は47×Groups
Range Threshold (°)0.53前後から試す角度がこの範囲内ならレンジ判定にする。6つの時間軸すべてに効く
Yang-Zhang Sigma Length2020σを測る本数。短いとボラティリティの変化に速く反応し、長いと安定する

Trend Block Periodは、ダッシュボードの列と合わせる

Trend Block Periodは5〜100本の範囲で変えられますが、私は7・13・19・29のどれかに合わせるのをおすすめします。ダッシュボードの6列は固定の本数なので、チャネルの本数が列のどれかと一致していれば、「チャートのチャネル=あの列」と対応づけて読めるからです。たとえば14にすると、チャネルと同じ判定の列がダッシュボードのどこにもなくなります。

スイング寄りに使うなら19、細かい押し目を拾いたいなら7が目安です。ただし7本×5ブロック=35本しか見ないので、ノイズでチャネルがかなり頻繁に向きを変えます。

Range Threshold (°)の初期値は、ほぼレンジ判定を出さない

初期値の0.5°は、1本あたり約0.009σの傾きです。13本×4区間の52本かけても0.5σ程度しか動かない、ほぼ真横の値動きでない限りレンジになりません。実際、私が見ていた間にRNGが出たのは、ダッシュボードの長い周期の列でたまに見かける程度でした。

Range Threshold を広げると、緩い傾きは「レンジ」として水平チャネルになる

Range Threshold (°) を5にし、Show Angle Label をオンにした表示です。角度が±5°以内に収まったため、灰色の水平チャネルに切り替わっています。

Range Threshold を広げると、緩い傾きは「レンジ」として水平チャネルになる緩やかな値動きで角度がしきい値以内に収まり、水平なレンジチャネルとして描かれた模式チャートです。◈ RNG -3.1°角度が±5°以内なので RNG 判定区間の最高値と最安値で水平に引かれる

Vowars DE ver.3.12.1

同じチャートを初期値の0.5°で表示すると、この-3.1°の傾きはトレンドとして扱われ、斜めのチャネルが引かれます。水平チャネルの上限と下限は、区間内のブロック高値の最高値とブロック安値の最安値です。ダッシュボードは表示を省いています。

緩いトレンドを「方向なし」として扱いたいなら、Range Threshold (°)を3前後から試してみてください。3°は1本あたり約0.05σで、52本で2.7σ程度の動きです。レンジ判定になるとチャネルは灰色の水平線に変わり、区間の最高値と最安値で引かれます(図の①、図の②)。この値はダッシュボードの6列すべてにも効くので、上げすぎると多数決がRNGだらけになる点に注意してください。

表示まわりの設定

設定初期値推奨値効果
Up Color・Down Color・Range Color緑・赤・灰変更不要チャネルの線の色。塗りの色は別の項目で設定する
Line Width・Line Style2・Solid変更不要チャネル実線の太さと線種
Projection Offset77(スイングなら13前後)延長線を何本先まで伸ばすか(1〜100)
Projection Width・Projection Style2・Dotted変更不要延長線の太さと線種
LanguageEnglishEnglishダッシュボードの言語。日本語はない
Show Channelオンオンチャネル・延長線・塗り・◆・ラベルをまとめて表示
Show Fillオン好みでチャネル内の塗り
Show Dashboardオンオンダッシュボードの表示
Dashboard Font Size1214〜16ダッシュボードの文字サイズ(6〜50)。◆やラベルの大きさにも連動する
Dashboard PositionTop Right好みでダッシュボードの位置(9か所)
Fill Transparency8585塗りの透明度。0で不透明、100で見えない
Show Blocksオフ仕組みを確かめるときだけオンブロックの箱・高値安値の点線・GMの◆と折れ線
Show Angle Lineオフ好みで角度を測った線と延長を表示
Show Angle Labelオフオン向きと角度のラベルを表示
Enable Alertsオフアラートを作るときだけオン19種類のアラート条件の元スイッチ

ブロック関連の色と透明度(Block Color (Even)など)は、ほかのインジケーターと色がかぶるときに変える程度で十分です。Show Blocksはチャートがかなりにぎやかになるので、私は仕組みを確かめるときだけオンにして、普段はShow Angle Labelだけを足した状態で使っています。

アラートは19種類。作る前にEnable Alertsをオンにする

「Isotropic Trend Lines」のアラートは5つのカテゴリに分かれた19種類です。使うにはEnable Alertsをオンにし、Calculation BarをLive Barにしておく必要があります。Close Barのままオンにすると、チャートに「⚠ Alerts require Calculation Bar = Live Bar」という警告が出て、アラートはすべて止まります。

カテゴリアラート名発生する場面
D(向き)▲ Uptrend Entry/▼ Downtrend Entry/◈ Range Entryチャネルの向きが上昇・下降・レンジに変わった足
B(ブレイク)▲ Breakout Up/▼ Breakout Down天井の上抜け・床の下抜け
B(ブレイク)✓ BO Up Confirmed/✓ BO Down Confirmedリテストを経てブレイクが確定した
R(リテスト)↺ Retest Up/↺ Retest Downブレイク後に1σ以内まで戻った
S(構造)⚡ Gap Up Through/⚡ Gap Down Throughチャネル全体を一気に抜けた
S(構造)✗ Failed Breakout Up/✗ Failed Breakout Downブレイク後にチャネル内へ戻った
S(構造)↻ Direction Reset向きが変わり、ブレイクの記録がリセットされた
A(多数決)🔵 Full Bull 6/6/🔵 Strong Bull 5/66列のうち6つ・5つが上昇になった
A(多数決)🔴 Full Bear 6/6/🔴 Strong Bear 5/66列のうち6つ・5つが下降になった
A(多数決)◈ Range Consensus ≥4/66列のうち4つ以上がレンジになった

Live Barでは形成中の足で条件が成立したり消えたりします。アラート作成画面のトリガーを「バーの終値で1回」(Once Per Bar Close)にしておけば、足の確定時に条件が残っていたときだけ通知されるので、確定前の揺れによる空振りを避けられます。速さを優先して「バーごとに1回」にする場合は、通知の後にチャートで確定を確かめる前提で使ってください。

少し踏み込んだ使い方として、角度・多数決(UPの数−DNの数)・チャネル内の位置%は、チャートには表示されない値として出力されています。アラートのメッセージに{{plot(“Angle”)}}のように書けば、通知文に角度を入れられます。

相性がいいのはRSI。チャネルで向きを、RSIで押し目の終わりを見る

「Isotropic Trend Lines」が教えてくれるのは「どちらに、どれくらいの強さで傾いているか」と「チャネルのどこにいるか」です。一方で、押し目がどこで終わるかというタイミングは教えてくれません。そこを補うのに、私はRSI(14)が一番しっくりきました。

チャネルで「向き」を、RSIで「押し目の終わり」を見る

初期設定の Isotropic Trend Lines に RSI(14) を並べた表示です。上向きのチャネルの床まで押したところで、RSIの動きを確かめます。

チャネルで「向き」を、RSIで「押し目の終わり」を見る上昇チャネルの床付近まで価格が押したところで、RSI(14)が45付近まで下がってから50を上回るまでを示した模式チャートです。RSI(14)305070上向きチャネルの床まで押すRSIは50を割り、45付近まで低下50を上回って切り返しを確認

Vowars DE ver.3.12.1

Isotropic Trend Lines は構造の向きと価格の位置を教えてくれますが、押し目がどこで終わるかまでは示しません。床付近でRSIが50を下回ってから切り返すのを待つと、下げの勢いが弱まったことを確認してから判断できます。RSIの数値の目安は相場によって変わるため、固定の基準ではありません。ダッシュボードは表示を省いています。

使い方は単純です。チャネルが上向きで、価格が床の近くまで押してきたら(図の①)、RSIを見ます。RSIが50を割って下げ(図の②)、再び50を上回ったら、下げの勢いが弱まったと判断する材料になります(図の③)。RSIは価格だけで計算するので、出来高の扱いが業者によって違うFXでも同じように使えます。

RSIの50という基準は目安であり、相場によって効き方は変わります。床で必ず反発するわけではないので、床を終値で割り込んで「Breakout Down」が出たら素直に撤退を考える、という逃げ道を決めておくほうが大事です。

使ってみて分かった、頼れるところと気をつけるところ

頼れるところ

  • 角度をσで割っているので、時間足や銘柄を変えても「強い・弱い」の感覚をそろえやすい
  • 6つの時間軸の向きが1行で並び、短期と長期のねじれがすぐ分かる
  • ブレイク・リテスト・失敗が英語の短文で出るので、チャネルとの位置関係を読み違えにくい
  • ブロックや角度線を表示すれば、判定の根拠をチャート上で自分で確かめられる
  • 未来の値を使っておらず、Close Barにすれば確定後の表示は変わらない

気をつけるところ

  • 初期設定では角度が出ない。Show Angle Labelのオンが必須
  • 向きの判定がブロック単位なので、急な反転には遅れる
  • チャネルが毎本引き直され、過去のチャネルはチャートに残らない
  • ダッシュボードは英語のみで、初期の文字サイズでは読みにくい
  • ダッシュボードの「19」の列は作者の説明と違い、チャネルと一致しない

気をつけるところの多くは、設定を1〜2か所変えて読み方を知っておけば困らない種類のものです。ただ、向きの遅れだけは構造上避けられません。急落の初動をこのインジケーターで捉えようとするのは、そもそも向いていないと割り切ったほうが使いやすいと感じました。

向いている相場と、合う時間足

一番生きるのは、方向がはっきりしたトレンドの途中です。チャネルの向き・角度・多数決がそろっている間は、床付近の押し目、天井付近の戻りを探す地図として機能します。逆に、方向感のないもみ合いでは、ブロックのGMが上下に入れ替わるたびにチャネルの向きが変わり、線が落ち着きません。そういう相場ではRange Threshold (°)を上げて、レンジとして扱うほうが素直に読めます。

時間足は、1時間足〜日足あたりが扱いやすいと感じました。13本×5ブロック=65本を見るので、15分足だと約16時間、1時間足で約2.7日、日足で約2か月(平日だけ取引する株式なら約3か月)分の構造です。デイトレードからスイングトレードまでなら無理なく使えます。1分足のスキャルピングでも表示はされますが、Live Barでの揺れと判定の遅れが目立ち、私にはメリットが薄く感じられました。

表示されないときは履歴の本数を確認

長い周期の列(47本)は、47本×5ブロック=235本の履歴がないと計算されません。上場して間もない銘柄や、さかのぼれる本数が少ない時間足では、一部の列やチャネルが出ないことがあります。

角度を「感覚」から「数字」にしたい人のためのチャネル

「Isotropic Trend Lines」の核は、チャートの縮尺に左右されない角度を持ち込んだことにあります。「今日のトレンドは先週より強いか」「ゴールドとビットコインのどちらが勢いがあるか」を同じ物差しで比べられるのは、ほかのトレンドチャネルにはない体験でした。

Smart Trader, Episode 06, Isotropic Trend Lines

その一方で、初期設定のままでは角度が見えず、ダッシュボードの説明にも実際の挙動と違う箇所があります。私が落ち着いた使い方は、Show Angle Labelをオンにし、Trend Block Periodはダッシュボードの列に合わせ、検証はClose Barとバーリプレイで行うという3点です。これで、説明文を読んだだけでは分かりにくい部分はだいたい解消できます。

売買のタイミングまでは教えてくれませんが、「今どの向きに、どれくらいの強さで、チャネルのどこにいるか」を1画面で押さえたい人には、手元に置いておく価値のあるインジケーターだと思います。

参照元・データ出典:この記事は、チャートプラットフォーム「TradingView」にて、クリエイター「ata_sabanci」が制作したインジケーターを実際に使用し、徹底分析を行った上で公開しています。

免責事項:本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言や特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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YUZURU
執筆者YUZURUトレーダー / インジケーター開発者 / Webクリエイター
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Web制作会社でオウンドメディアの編集者として働きながら、2018年に暗号資産(仮想通貨)トレードを開始。現物から先物まで実践するうちにチャート分析にのめり込み、現在はTradingViewのオリジナルインジケーターも自作しています。 当サイトでは、TradingViewのインジケーターを自分のチャートで1本ずつ検証し、計算の中身・使い方・弱点までを図解つきでレビューしています。作り手の視点でロジックまで踏み込み、実際に使って確かめた情報だけを掲載。特定銘柄への投資勧誘は行っていません。

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