Vowars(ボワーズ)はTradingViewで無料公開されているオープンソースのインジケーターを1本ずつ実際に動かして分析・検証し、スペックと評価を同じ項目に併せて記録しているインジケーターのデータベースです。
条件に合うものを探し、データシートで中身を見て、レビューを読んで仕組みを学ぶまでを、Vowarsの中だけで済ませられるように作っています。
TradingViewのコミュニティ・スクリプトには、膨大な数のインジケーターが公開されています。名前とサムネイルだけでは中身が分からず、1本ずつチャートに入れて確かめていくと、それだけで何時間もかかります。Vowarsはその確認を代わりに引き受け、結果をどのインジケーターでも同じ項目で引けるデータとして残しています。日本語版と英語版のどちらでも、同じデータを確認できます。
条件から探す
インジケーターを探すとき、最初から名前が決まっていることはあまりありません。大抵は「あとから消えないサインが欲しい」「ローソク足の上はすっきりさせておきたい」のように、欲しい条件や目的の方が先にあります。
そこでVowarsでは掲載しているすべてのインジケーターに同じ項目のデータを持たせ、その項目で絞り込めるようにしています。
| 探し方 | できること |
|---|---|
| インジケーターを探す | カテゴリー、向いている時間足と相場、表示場所、ベース指標、難易度、トレードスタイル、製作者、点数を組み合わせて絞り込めます |
| 目的から探す | 「通知で見逃したくない」「大口の動きを追いたい」のような目的から、当てはまるインジケーターをまとめて開けます |
| キーワード検索 | インジケーター名や製作者名から探せます |
| ランキング | 期間ごとの人気順と、カテゴリー・難易度・星評価・トレードスタイル別の順位を確認できます |
| ブックマーク | 気になったインジケーターを、会員登録なしでお使いのブラウザに保存できます |
絞り込みで5つの評価項目から重視したいものを選ぶと、その項目の点数が高い順に並びます。総合点では目立たなくても、可読性や信頼性など、自分が大事にしたい項目で強いものを拾えます。
トップページの検証ログには、その週に検証を終えて追加したインジケーターが日付ごとに並びます。
データシート(スペック表)で見る
インジケーターのページを開くと、最初にデータシートが表示されます。記事の冒頭を見るだけで、そのインジケーターが自分に合うかどうかを判断できるようにするためのものです。
データシートの上段には名前と概要、製作者、総合評価と5項目の点数、難易度をまとめています。その下のスペックは「挙動」「シグナル・適性」「構成」の3つに分けて載せていて、スライドで1枚ずつ見ることも、すべてを一度に並べることもできます。
| 分類 | 載せている項目 |
|---|---|
| 挙動 | リペイント、向いている時間足、検証した銘柄と時間足 |
| シグナル・適性 | アラートの数、売買サインの有無、向いている相場、表示場所 |
| 構成 | 描くもの(ライン、ボックス、ラベルなど)、ベース指標、トレードスタイル |
3つの時点で示すリペイント
リペイントは「あり」「なし」の2択にしていません。形成中の足、確定した足、過去の足の3つの時点で、表示が変わるのか、固定されるのか、あとから描き足されるのかを分けて載せています。確定した足は動かないのに、過去にさかのぼって線を引くタイプのように、2択では「あり」とも「なし」とも書けないものがあるためです。
リペイントとアラートの判定は検証で確かめた根拠を1本ずつ記録した上で載せています。
図解ギャラリー
データシートの下には記事で使っている図解を一覧で並べています。本文を読む前に、チャートにどんな表示が出て、どこを見ればいいのかを図だけで追えます。気になった図解からは、記事の中の該当箇所へそのまま移れます。
検証レビューを読む
データで分かるのは、そのインジケーターに何ができるかまでです。どう使えば判断材料になり、どの場面で外れるのかは、実際に動かして確かめないと書けません。そのためVowarsではデータシートの下に1本ずつのレビュー記事を置いています。
記事の冒頭には要約と結論を置いています。本文はチャートに何が出るのか、なぜその位置に出るのか、実際の使い方、得意な場面と苦手な場面、パラメーター設定、使う前に知っておきたい挙動のクセ、ほかのインジケーターとの組み合わせの順に書いています。
長い記事でも途中で迷わないように、目次から読みたい章へ直接移れるようにし、設定項目は表に、使い方は手順の形にまとめています。強みと弱みはどちらか一方だけを書かず、並べて載せています。
データシートと要約を見て、導入するかどうかを決めます。気になったら「使い方」へ進み、導入すると決めたら「パラメーター設定」と「挙動のクセ」を読んでください。この順で読めば、必要なところだけを拾えます。
仕組みから学ぶ
インジケーターは見た目だけで判断すると簡単に読み違えます。よくあるのは、次のような食い違いです。
- トレンドフォロー系だと思って入れたら、実際は逆張り前提のオシレーターだった
- 出来高系に見えたのに、出来高は使わず値動きだけで計算していた
- 矢印が出るので売買サインだと思っていたが、作者は環境認識用として作っていた
前提を間違えたまま使っても、画面の上ではそれらしく動いて見えます。噛み合っていないことに気づくのは、たいてい損失が出た後です。
Vowarsの記事では何を材料にして、どういう順番で値を出しているのかという計算の流れまで書いています。どういう相場で機能し、どこで外れるのかまで分かって、はじめてそのインジケーターは自分の判断材料になります。
データシートのベース指標を見ると、ATRや移動平均、出来高のように、計算のもとになっている指標も分かります。1本の仕組みを理解しておくと、同じ指標を元にした別のインジケーターも読みやすくなります。ベース指標は絞り込みの条件にも使えるので、学んだことをそのまま次の1本探しに生かせます。
実際のチャートでの検証
検証には基本的にBitcoinのチャートを使っています。24時間動き続けていて値動きの材料に事欠かず、出来高もある程度信頼できるため、インジケーターの挙動を確かめるのに向いています。
時間足は5分足から4時間足あたりを中心に、必要に応じて上下の足も行き来しながら確認しています。そのインジケーターで実際に確かめた銘柄と時間足は、データシートの「検証」に載せています。Bitcoin以外の銘柄で使うときに気をつけたい点があれば、記事の中で触れています。
記事ごとに描き起こす図解
文章だけでインジケーターの動きを説明しようとすると、どうしても回りくどくなります。「ある条件を満たしたときだけ表示が切り替わる」と書いても、見たことのない人には伝わりません。
そのためVowarsでは説明したい一点に合わせて、図解を記事ごとに描き起こしています。スクリーンショットの切り貼りではなく、Vowarsで開発した図解エンジンで、チャートから注釈までを描いています。図解は描画データのまま表示しているので、拡大しても線や文字がぼやけません。
図解では次のような操作ができます。
- 注釈を順に再生して、ポイントを1つずつ追う
- 拡大モードで細部まで寄って見る
- 注釈を読み上げで聞く
- 図解ごとのリンクをコピーして共有する
チャート図にはトレンド・レンジ・ブレイク・ダマシといった相場の局面を再現したシミュレーションデータを使っています。実際の値動きをそのまま持ってくると、説明したい現象以外の動きまで入り込み、要点がぼやけるからです。見せたい動きだけが残るように、局面を組み立てた上で描いています。
記事内の図解は説明のために作成したもので、特定の日時の値動きを記録したものでも、将来の値動きを示すものでもありません。実際の挙動は、必ずご自身のチャートで確認してください。
星評価の考え方
掲載していること自体が評価
Vowarsでは記事にするインジケーターに独自の選定基準を設けています。動作が安定していること、計算の考え方が説明できること、実際の判断に使えること、誰でも試せる形で公開されていること。この基準を満たしたものだけを掲載しています。
つまり、掲載されている時点で、そのインジケーターは十分に評価されています。星の数が控えめでも、良くないものという意味ではありません。
5つの評価項目
星評価は次の5つの項目を採点したうえでの総合的な目安です。各項目の点数はデータシートのレーダーチャートと項目別のグラフで確認できます。
| 評価項目 | 見ているところ |
|---|---|
| 充足性 | 作者が掲げた目的を、実際の表示や挙動がどこまで果たしているか |
| 独自性 | 既存のインジケーターにない視点・構造・見せ方を持っているか |
| 可読性 | チャートに入れたときに、意図した情報を誤解なく読み取れるか |
| 適応性 | 自分の銘柄・時間足・トレードスタイルに合わせ込めるか |
| 信頼性 | 表示されたものを、そのまま信じて判断材料にできるか |
総合点は5項目の平均をもとにしていて、説明と実際の挙動が食い違う場合など、限られたときにだけ減点します。用途が限られるインジケーターは点数が伸びにくくなりますが、それは弱点ではなく特性です。ハマる場面では汎用的なものより頼りになります。
各項目の水準、減点の対象、総合点の計算方法は、すべて評価基準のページで公開しています。
評価には必ず理由を添えています。星4.0と星3.0の差より、その理由が自分の使い方に当てはまるかどうかのほうがずっと重要です。誰かにとっての星3.0が、あなたにとっての星5.0になることは当たり前のようにあります。
無料・オープンソースに限る理由
Vowarsで扱うのは、TradingViewで無料公開され、ソースコードも公開されているインジケーターだけです。有料のものと、ソースコードを公開していないものは扱いません。
Vowarsの記事は計算の流れやパラメーターの意味まで踏み込んで書いています。有料や非公開のインジケーターをこの深さで書くと、記事をAIに読み込ませるだけで、よく似たものを作れてしまうおそれがあります。製作者が守っているものを、レビューが崩すことはしたくありません。
無料でソースが公開されていれば、読み手も気になったその場で自分のチャートに入れて試せます。データシートの「TradingViewで開く」から、元のスクリプトへ直接移れます。
製作者への敬意
Vowarsが取り上げているインジケーターの多くは、製作者の方が時間と労力をかけて作り、無償で公開してくださっているものです。各記事には製作者の名前とリンクを載せ、製作者ごとのページから、ほかの作品もたどれるようにしています。
そのうえで、読み手の判断材料になるレビューにするには、弱点や向かない場面も同じ精度で書く必要があると考えています。良いところだけを並べたレビューは、結局だれの判断材料にもならないからです。忖度なく書くことと、貶めることは違います。
作者が目指していないことができないという理由で、点数を下げることもしません。評価するのは、そのインジケーターが作者の狙いどおりに仕上がっているかどうかです。
Vowarsがやらないこと
- 相場の先行きを言い当てること
- 「必ず勝てる設定」を提示すること
- ひとつのインジケーターだけで売買を完結させること
Vowarsが届けるのは判断材料であって、答えそのものではありません。相場の見方に絶対の正解がない以上、ある人の武器が別の人にはまったく響かないこともあります。探して、見て、読んだら、最後は自分のチャートで試してみてください。その先で手元に残ったものが、あなたにとっての答えになります。
Beyond the Looks. Decode Your Signal.
