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種類
インジケーター
ソース
公開
タイプ
売買判断型

Liquidity Sweep Hunter Algo [AlgoAlpha]

別名 AlgoAlpha - Liquidity Sweep Hunter

刈られやすい高値・安値を色で示し、複数ラインの一掃後に反転サインを出すインジケーター

4.2 / 5.0 総合評価

  • 充足性 4.0
  • 独自性 4.6
  • 可読性 3.8
  • 適応性 4.2
  • 信頼性 4.2

難易度 中級

No.VOW-000063

評価について Liquidity Sweep Hunter Algoは、複数の流動性ラインがまとめて刈られた場面で売買の方向と損切り・利確の目安を示す売買判断型のインジケーターです。表示中の帯を数え、出来高で育てた強さで絞り込む独自の判定が評価を押し上げました。可読性は、TP/SLの箱がローソク足の手前に描かれ、サインが続くと重なって見えるため、やや控えめにしています。レンジ相場でラインを地図として使い、まれに出るサインを待つ使い方で持ち味が活きます。
難易度解説 ラインの色が出来高から作られた相対的な強さであること、サインが「表示中の帯を2本以上まとめて刈る」「平均の強さが基準を超える」「2本以内に戻して引ける」の3条件で出ることを理解しておく必要があります。さらに、損切りに届いても印が出ないTP/SLの見方や、Remove OnをCloseにするとサインが止まる仕様も押さえておきたいため、中級としました。高値・安値やリスクリワードの考え方に慣れていれば、記事を読みながら十分に使いこなせます。

総合評価 4.2/ 5.0

評価基準について

  • 充足性 4.0 ラインの位置と強さ、刈られた瞬間のサイン、損切り・利確の目安までが一続きに示され、売買の方向と水準を判断する材料がそろっています。
  • 独自性 4.6 表示中の帯を何本まとめて刈ったかを数え、出来高で育てた強さで絞り込む判定は珍しく、流動性スイープを数えられる形にしています。
  • 可読性 3.8 ラインの色と▲▼は直感的に読めますが、TP/SLの箱がローソク足の手前に描かれるため、サインが続く場面では重なって読み取りに時間がかかります。
  • 適応性 4.2 3つの期間、帯の細かさ、強さの基準、RRや期限まで調整でき、変えた結果がラインの本数や箱の大きさとして表示に表れます。
  • 信頼性 4.2 判定はすべて確定した足で行われ、確定したサインは動きません。ラインが数本さかのぼって描かれる点も、仕組みを知っていれば判断を誤る要因になりません。
リペイント
遡って描画あり
  1. 形成中変わる
  2. 確定後固定
  3. 過去後から描く
ラインは高値・安値の1本以上あとに登録され、Cell Widthごとに直前の数本分をまとめて描くため少しさかのぼった位置に現れますが、確定した▲▼はあとから変わりません。
向いている時間足
  • 短期15分以下
  • 中期30分〜4時間
  • 長期日足以上
検証 BTCUSDT(5m、15m、30m、1H、4H、1D)
アラート
8種類
売買サイン
あり
向いている相場
レンジ
表示場所
チャート上
描くもの
ボックスラインラベル
ベース指標
スイング高値安値出来高
トレードスタイル
スイングトレードデイトレード

このインジケーターの検証記事

スマートマネーリバーサル

ヒゲで刈られる高値・安値を先回り。流動性スイープを色で見せるインジケーター

ヒゲで刈られる高値・安値を先回り。流動性スイープを色で見せるインジケーター

図解ギャラリー 9

この記事の要約
どんなインジケーター?
結論

Liquidity Sweep Hunter Algoは、刈られやすい高値・安値を出来高で色分けし、表示中のラインを2本以上まとめて刈って戻した足に▲▼を出すインジケーターです。サインは少ないため、レンジ相場でラインを地図として使う方法に向いています。

もっと詳しく
この記事の要点
  • Fast・Mid・Slowの3期間で更新された高値・安値を、流動性ラインとして上下に描きます。
  • チャートに描かれるのは、現在値に近い上下3本ずつのラインです。
  • ラインの色は出来高から作った強さを、表示中の6本の中で比べた相対評価です。
  • ▲▼は、表示中の帯を2本以上まとめて刈り、2本以内に戻して引けた足に付きます。
  • TP/SLは次の足の始値を基準に、直前4本の安値・高値を損切りとして描かれます。
  • 損切りに届いても印は出ず、箱は期限まで残るため結果はローソク足で確かめます。
  • Remove OnをCloseにするとラインは残りやすくなりますが、サインは出なくなります。
  • 強いトレンドではダマシが増えやすく、チャイキン・オシレーターとの併用が有効です。

ヒゲで狩られる場所を先に描いておく「Liquidity Sweep Hunter Algo」

相場が急に下ヒゲを伸ばして、すぐに戻っていく。チャートを見ていると、こういう動きに何度も出くわします。直前の安値の少し下には損切りの注文が溜まりやすく、そこを一気に刈り取ってから反転する。いわゆる「流動性スイープ(リクイディティ・スイープ)」と呼ばれる値動きです。

「Liquidity Sweep Hunter Algo」は、「刈られそうな場所」と「実際に刈られた瞬間」をチャート上に描いてくれます。チャート左上には「AlgoAlpha – Liquidity Sweep Hunter」という名前で表示されます。

チャートに出てくるものは、大きく分けると3つです。価格の上下に横線で残る流動性ライン、そのラインを複数まとめて刈ったあとに出る▲▼の反転サイン、サインの次の足から伸びる損切り・利確の目安(TP/SL)です。図の①がライン、図の②がサイン、図の③がTP/SLにあたります。

Liquidity Sweep Hunter Algoがチャートに描く3つの層

流動性ラインのヒートマップ、複数ラインを刈った後の反転サイン、損切り・利確の目安が1枚に重なります。

Liquidity Sweep Hunter Algoがチャートに描く3つの層① 価格の上下に残る流動性ライン色は紫→緑→黄の順に強い ② 下のラインを2本まとめて刈り、終値で戻した足に▲ ③ 次の足から損切り・利確の目安を投影▲✅価格の上下に残る流動性ライン色は紫→緑→黄の順に強い下のラインを2本まとめて刈り、終値で戻した足に▲次の足から損切り・利確の目安を投影

Vowars DE ver.3.12.33

初期設定(Fast 14/Mid 42/Slow 120、Remove On=Wick、Strength 33、RR 3.0)で描いた例です。ラインの色は、表示中のライン同士で比べた相対的な強さを表します。

BTCUSDTの5分足から日足まで6つの時間足に入れて、ラインの出方、サインの頻度、TP/SLの結果を一通り見てきました。先に印象を書いておくと、ラインの地図としては毎日使えるけれど、サインはかなり出にくいインジケーターです。サインを待つというより、ラインを見ながら「今日はどこが刈られそうか」を考える使い方の方が、手に馴染みました。

見るものチャート上の姿いつ変わるか
流動性ライン紫・青緑・黄のグラデーションの横線(上下に最大3本ずつ)数本ごとに色が塗り直され、価格が触れると終わる
反転サイン緑の▲(買い)/赤の▼(売り)足の確定時に判定。確定後は消えない
TP/SL赤い損切りの箱、緑の利確の箱、3本の破線サインの次の足に出て、40本先まで伸びる
到達の印✅3段目の利確水準に初めて触れた足に付く

流動性ラインはどこに引かれ、なぜ色が変わるのか

一番長く画面に残るのが流動性ラインです。ここを理解していないと、サインもTP/SLも意味が分からなくなるので、少し丁寧に見ていきます。

3つの期間で「高値・安値の更新」を拾う

ラインの元になるのは、Fast(14本)、Mid(42本)、Slow(120本)の3つの期間で見た最高値と最安値です。例えば直近14本の最高値が3本前より高くなり、その値が次の足でも変わらなかったとき、そこに上側のラインが1本登録されます。安値側も同じで、直近の最安値が切り下がって1本保たれたら下側のラインになります。

期間が3つあるので、ちょっとした戻り高値も、何週間も意識されてきた大きな高値も、同じ仕組みで拾われます。同じ価格(2ティック以内)で見つかった高値・安値は1本にまとめられるため、3つの期間が同じ高値を拾っても線が3重になることはありません。

ラインは高値の足ではなく、少しあとから描かれる

登録の条件に「次の足でも同じ値が続いていること」が入っているので、高値をつけたその足ではまだラインは出ません。さらに、ラインはCell Width(初期値5本)毎に、直前の5本分をまとめて塗る形で描かれます。リアルタイムで見ていると、少し遅れて、左に数本さかのぼった位置から線が現れるように見えるのはこのためです。

表示されるのは、上下それぞれ近い3本だけ

Liquidity Sweep Hunter AlgoをBTCUSDT 5分足に表示し、価格の上下に流動性ラインのヒートマップが並んだ様子。
Liquidity Sweep Hunter AlgoをBTCUSDT 5分足に表示し、価格の上下に流動性ラインのヒートマップが並んだ様子。

登録されたラインは内部ではすべて覚えていますが、チャートに描かれるのは現在値より上で近い3本と、下で近い3本だけです。価格が動いて4番目以降に押し出されたラインは描画が止まり、また近づくと続きが描かれます。スクリーンショットで線が途中で途切れて、少し先から再開しているところがあるのは、この入れ替わりによるものです。

色は「出来高がどれだけ積もったか」の相対評価

ラインの色はWeak(紫)、Mid(青緑)、Strong(黄)のグラデーションで、ラインごとの「強さ」を表しています。この強さの中身は出来高です。

足が確定するたびに、その足の出来高を直近100本の平均出来高で割った値(上限3)が計算されます。陰線ならその値が上側のラインに、陽線なら下側のラインに足されます。一番近いラインにはそのまま、2番目には4分の1、3番目には20分の1という配分です。上のラインの下で売りが出るたびに上のラインが、下のラインの上で買いが入るたびに下のラインが「育っていく」と考えると分かりやすいと思います。

新しいラインは強さゼロの紫から始まり、図の②のように陽線の出来高を受けながら青、緑と色を変えていきます。

ラインは紫で生まれ、出来高を吸って色が変わる

新しい流動性ラインは強さゼロの紫から始まり、条件に合う足の出来高が加算されるほど緑・黄へ寄っていきます。

ラインは紫で生まれ、出来高を吸って色が変わる① 新しいラインは紫(強さゼロ) ② 陽線の出来高が積もり、紫→青→緑へ変化 ③ ヒゲが届いた足でラインが終わる新しいラインは紫(強さゼロ)陽線の出来高が積もり、紫→青→緑へ変化ヒゲが届いた足でラインが終わる

Vowars DE ver.3.12.33

下側のラインには陽線の出来高、上側のラインには陰線の出来高が加算されます。Wick設定では、ヒゲが届いたラインはその足で描画が止まります。
黄色は「表示中の6本の中でいちばん強い」という意味

色は絶対的な強さではなく、その時点で描かれている上下6本の中での比較です。いちばん強いラインが必ず黄色になるので、全体に出来高が薄い場面でも黄色の線は現れます。逆に、強いラインが1本刈られて消えると、残ったラインの色がまとめて明るくなることもあります。黄色だから必ず止まる、という見方はしないほうが安全です。

ラインが終わるタイミング

初期設定のRemove On=Wickでは、足が確定した時点で高値(下側なら安値)がラインに届いていれば、そのラインはその足で終わります。終わるときは、最後に描いたセルがヒゲの足まで右に延ばされるので、図の③のように「どの足に刈られたのか」がひと目で分かります。

もう1つ、Max Age(初期値1000本)より古くなったラインも整理されます。同じ価格で高値・安値がもう一度見つかると年齢は数え直されるので、何度も試されている水準ほど長く残ります。

▲▼が出るまでの3つの関門

反転サインは、1本のラインを抜けて戻っただけでは出ません。足が確定したときに、次の3つを順番にくぐり抜けた時だけ付きます。ここでは買い側の▲で説明します(▼は上下を入れ替えた同じ条件です)。

1 1本の足で、表示中のラインを2本以上刈る

確定した足の安値が、いま描かれている下側のラインを2本以上まとめて下抜けていることが最初の条件です。図の①では、長い下ヒゲが青と黄緑の2本を一度に刈っています。

ここで数えるのは「見た目で別々の帯」の本数です。2本のラインが近すぎて帯の太さが重なっていると、1つの帯として数えられます。また、数えられるのは直近のセルで描かれていたラインだけなので、対象になるのは基本的に近い3本までです。

2 刈ったラインの平均の強さが基準を超えている

Filter Sweeps by Strengthがオン(初期設定)のときは、刈った帯の強さの平均がStrength(初期値33%)以上であることも求められます。強さは色と同じ0〜100%の尺度で、帯の中で重なったラインは強いほうの値が使われます。紫の線ばかりを刈った場面は、ここで落とされる仕組みです。

3 2本以内に、刈った水準の上で引ける

最後に、刈った足を含めて3本のうちに、刈ったラインのうち一番上の水準より上で終値が確定すれば▲が付きます。図の②の足はヒゲで刈った後、その足のうちに青のラインの上まで戻して引けたので、図の③のとおり同じ足に▲が出ています。

▲が出る条件 ヒゲで2本以上を刈り、終値で戻す

1本の足のヒゲが、表示中の下側ラインを2本以上まとめて刈り取り、2本以内に刈った水準の上で引けたとき▲が付きます。

▲が出る条件 ヒゲで2本以上を刈り、終値で戻す① 1本のヒゲで下のライン2本を刈る ② 刈ったうち上の水準より上で引ける ③ 確定した足に▲▲1本のヒゲで下のライン2本を刈る刈ったうち上の水準より上で引ける確定した足に▲

Vowars DE ver.3.12.33

刈ったラインの平均の強さが Strength(初期値33%)に届かない場合、▲は出ません。この図はTP/SLの表示を切った状態です。

売り側も考え方は同じです。図の①は、上ヒゲで上の2本を刈ったあとに押し戻されて▼が付いた場面です。売りの場合は損切りの箱が上、利確の箱が下に伸び、3段目の到達を示すチェックマーク(✅)は足の下に付きます。

売り側の▼ 上のラインを刈って押し戻される

上側のラインを2本以上ヒゲで刈り、刈った水準の下で引けると▼が付きます。損切りの箱は上、利確の箱は下に伸びます。

売り側の▼ 上のラインを刈って押し戻される① 上のライン2本をヒゲで刈って▼ ② 損切りは直前4本の高値 ③ 3段目到達のチェックは足の下▼✅上のライン2本をヒゲで刈って▼損切りは直前4本の高値3段目到達のチェックは足の下

Vowars DE ver.3.12.33

売り側でも利確の箱と破線は緑、損切りの箱は赤で描かれます。✅は足の下に付きます。
サインの数を左右するのは、線の太さでもある

STEP1の「別々の帯かどうか」は、帯の太さで判定されます。帯の太さはPrice Range Lookback(777本)の値幅をPrice Resolution(200)で割った高さです。Price Resolutionを下げて線を太くすると、近いライン同士が1つの帯にまとまりやすくなり、サインは減ります。見やすさのために太さを変えるときは、サインの出方も変わる点を覚えておくと混乱しません。

TP/SLボックスの読み方と、見落としやすい点

Show TP/SLがオンのときは、サインの次の足に損切りと利確の目安が自動で描かれます。ここは数字の決まり方がはっきりしているので、仕組みを知っておくと使い勝手がだいぶ変わります。

3つの数字の決まり方

  • エントリー基準 サインの次の足の始値
  • 損切り エントリー足の手前4本(サインの足を含む)の最安値。売りなら最高値
  • 利確 損切りまでの距離にRR(初期値3.0)を掛けた位置が最終目標。そこまでを3等分した位置に破線が引かれる

図の①の赤い箱が損切りの範囲、図の②の破線が利確の段です。RRが3.0なら、破線1本目がちょうど1R(損切り幅と同じ距離)、2本目が2R、最終目標が3Rになります。

▲のあとに出るTP/SLの読み方

サインの次の足の始値を基準に、損切りの赤い箱と、3段階の利確ラインを持つ緑の箱が40本先まで伸びます。

▲のあとに出るTP/SLの読み方① 損切り=直前4本の安値 ② 破線は利確目標を3等分した段 ③ 3段目に届いた足にチェックマーク▲✅損切り=直前4本の安値破線は利確目標を3等分した段3段目に届いた足にチェックマーク

Vowars DE ver.3.12.33

初期値は RR 3.0、Signal Expiry 40。破線は最終目標までの距離を3等分した位置です。到達した段までが濃い緑で塗られ、3段目に触れた足に✅が付きます。

価格が段に届くと、エントリーからその段までが濃い緑で塗られていきます。3段目に初めて触れた足には図の③のように✅が付き、そこで追跡は終わります。箱と破線はSignal Expiry(初期値40本)の分だけ右に伸び、期限を過ぎた足では、進み具合の更新も止まる作りです。

損切りに届いても、箱はそのまま残る

価格が損切り水準に届くと、内部では追跡が終わります。ただ、チャート上には「損切りに届いた」という印が出ず、赤と緑の箱は期限まで残り続けます。

図の①は、3本のラインを刈って▲が出たのに、図の②で3本後に損切り水準を割り込んだ例です。それでも図の③のとおり箱は右へ伸びたままなので、パッと見では「まだ進行中」に見えてしまいます。

▲のあとに損切りへ届いたダマシの例

3本のラインを刈って▲が出ても、下落の勢いが続くと数本で損切り水準を割り込みます。

▲のあとに損切りへ届いたダマシの例① 3本のラインを刈って▲ ② 3本後に損切り水準を割る ③ 箱は期限まで残る▲3本のラインを刈って▲3本後に損切り水準を割る箱は期限まで残る

Vowars DE ver.3.12.33

損切り水準に届いたあとも、箱と破線は Signal Expiry の本数まで残ります。結果は箱の塗りではなく、ローソク足と損切り水準の位置で判断します。
結果は箱の塗りではなく、ローソク足で確かめる

利確の段の塗りは「どこまで届いたか」を示すだけで、損切りの前か後かは区別しません。1段目まで届いてから損切りに戻った場合も、1段目までの塗りは残ります。箱の中でローソク足が損切り水準を割っていないかを必ず目で確かめてください。

もう1つ細かい点として、箱はローソク足の手前に描かれます。サインが続けて出ると箱が重なり、ローソク足の色が見えにくくなります。そういう場面では、いったんShow TP/SLをオフにしてサインとラインだけで見るほうが落ち着いて読めました。

BTCの6つの時間足に入れて分かったこと

ここからは、BTCUSDTの5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足に初期設定のまま入れて確認した内容です(2026年10月12日時点のチャート)。

時間足期間▲の数▼の数
5分足約1日00
15分足約6日20
30分足約12日10
1時間足約7週間32
4時間足約2か月半10
日足約1年半20

数えてみると、サインの少なさがよく分かります。5分足では1日分の画面に1つも出ませんでした。これは不具合ではなく、「表示中の2本以上をまとめて刈る」という条件が厳しいためです。ラインそのものは5分足でもしっかり描かれるので、短い足ではラインの地図として使い、サインはおまけくらいに考えておくのが丁度いいと感じました。

1時間足でうまくいった場面と、届かなかった場面

1時間足では、8月下旬の▼が翌日には3段目に届き、足の下に✅が付いていました。上の2本を刈ってから押し戻される、教科書通りの形です。一方で10月初めの▼は、数日後に上へ抜けて損切りの箱を越えていきました。

BTCUSDT 1時間足でLiquidity Sweep Hunter Algoの▼サインが利確水準に届いた例と、損切りの箱を越えた例。
BTCUSDT 1時間足でLiquidity Sweep Hunter Algoの▼サインが利確水準に届いた例と、損切りの箱を越えた例。

もう1つ気づいたのが、左側の古いサインには破線だけが残り、箱とラインが消えていることです。「Liquidity Sweep Hunter Algo」は箱を最大500個まで描く設定になっていて、それを超えると古いものから消えていきます。ラインの塗りも同じ箱でできているため、長い期間を表示するとある位置より左にはラインも箱も残っていないという見え方になります。過去の場面を細かく見返したいときは、TradingViewのバーリプレイでその時点まで戻すと、当時の表示を1本ずつ追いかけられます。

バーリプレイで遡れる期間

日足以上は表示できる全期間を使えますが、日中足で遡れる期間はプランと時間足で変わります。例えばEssentialプランの5分足は30か月分が目安です。古い場面を確認するときは、日足でリプレイの開始点を選んでから短い足に切り替えると探しやすくなります。

日足の▲は、下落トレンドの途中で2回とも外れた

BTCUSDT 日足で、下落トレンド中に出たLiquidity Sweep Hunter Algoの買いサインが損切りに届いた場面。
BTCUSDT 日足で、下落トレンド中に出たLiquidity Sweep Hunter Algoの買いサインが損切りに届いた場面。

日足では2回の▲が出ていましたが、どちらも大きな下落の途中でした。下のラインを刈って一度は戻したものの、次の波でまた売られ、損切りの箱の下へ抜けていきます。強いトレンドの中では、ラインを刈る動きが「反転の前触れ」ではなく「トレンドの通過点」になることがある、という分かりやすい例でした。

15分足と30分足でも、10月8日の▲は同じ流れでした。複数の時間足で同じ日に▲が出ていても、それが当たる保証にはなりません。むしろ下落の勢いが強い日に出た▲は慎重に扱うほうが、私の見た範囲では結果が合っていました。

なお、サインの出方は時間足ごとに変わります。ラインもサインも表示している足の高値・安値と出来高だけで作られるためで、15分足で出た▲が1時間足にも出るとは限りません。

設定項目と、目的に合わせた調整

設定画面は「Levels」「Signals」「Appearance」の3つに分かれています。初期値と、私が試して変化が分かりやすかった値を並べておきます。推奨値はあくまで出発点で、銘柄と時間足に合わせて動かしてください。

パラメーター設定
設定初期値推奨値効果
Fast147〜14短期の高値・安値を拾う期間。小さくするとラインが増え、近い場所に引かれやすくなる
Mid4230〜42中期の高値・安値の期間。Fastとの差が小さいと同じ水準を拾いやすい
Slow120120〜200大きな高値・安値の期間。長くすると、何週間も残る節目だけが加わる
Max Age1000初期値のまま登録から何本でラインを捨てるか(50〜5000)。暗号資産の日足なら3年弱にあたる
Remove OnWickWickヒゲで触れたら消すか、終値で抜けたら消すか。サインはWickのときだけ出る
Price Range Lookback777初期値のまま帯の太さを決める値幅の期間。長いほど太さの変化がゆっくりになる
Price Resolution200150〜250値幅を何等分するか。大きいほど線が細くなり、近いライン同士が別の帯になりやすい
Cell Width55〜10色を塗り直す間隔(本数)。大きくすると色の更新が減り、箱の数も節約できる
Filter Sweeps by Strengthオンオン刈ったラインの強さでサインを絞るかどうか
Strength3333〜50サインに必要な平均の強さ(1〜90%)。上げるほど強い帯を刈った場面に限られる
Show TP/SLオンオン損切り・利確の箱と破線を描くかどうか
RR3.01.5〜3.0最終目標を損切り幅の何倍に置くか。破線はその3等分
Signal Expiry4020〜40箱と破線を何本先まで伸ばすか。期限を過ぎると到達の判定も止まる
Weak / Mid / Strong紫 / 青緑 / 黄初期値のままラインの強さを表す3色のグラデーション
Bullish Signal / Bearish Signal#00ffbb / #ff1100初期値のままサインの色。利確の箱と破線は買い色、損切りの箱は売り色で描かれる

Remove OnをCloseにすると、サインは出なくなる

Remove OnをCloseに変えると、ラインは「終値で抜けたら消える」設定になります。ヒゲで一瞬刺しただけの線が残るので、サポート・レジスタンスの地図としては見やすくなります。

ただし、反転サインの判定はWickのときにしか行われません。図の①はTP/SLの図と同じローソク足ですが、Closeにしただけで▲もTP/SLも消え、図の②のように終値で割れなかったラインが残っています。サインが急に出なくなったら、まずRemove Onを確認してください。

Remove OnをCloseにした同じ場面

終値で抜けるまでラインを残す設定にすると、ヒゲで刺さったラインが消えずに残り、▲とTP/SLも出なくなります。

Remove OnをCloseにした同じ場面① 同じヒゲでも▲は出ない ② 終値で割れなかったラインは残る同じヒゲでも▲は出ない終値で割れなかったラインは残る

Vowars DE ver.3.12.33

上のTP/SLの図と同じローソク足で、Remove On だけを Close に変えています。反転サインは Wick 設定のときだけ判定されます。

強さフィルターを切るとどうなるか

Filter Sweeps by Strengthをオフにすると、紫に近い弱いラインを刈っただけの場面でもサインが出ます。図の①と図の②は初期設定では表示されないサインです。

強さフィルターを切ると出てくるサイン

Filter Sweeps by Strength をオフにすると、紫〜青の弱いラインしか刈っていない場面でもサインが付きます。

強さフィルターを切ると出てくるサイン① 平均の強さが33%に届かない▲ ② こちらも強さ不足の▼▲▼平均の強さが33%に届かない▲こちらも強さ不足の▼

Vowars DE ver.3.12.33

同じローソク足で初期設定(Strength 33)に戻すと、この2つのサインはどちらも表示されません。TP/SLの表示は切っています。

図解用に用意した同じ値動きで設定だけを変えてサインを数えてみると、フィルターをオフにした場合も、FastとMidを7と21に短くした場合も、増えたのは2〜3割ほどでした。倍に増えるほどの変化はありません。サインの少なさは主にSTEP1の「2本以上を同時に刈る」条件から来ていると考えてよさそうです。反対にStrengthを50に上げると、サインは4割ほど減りました。強い節目だけに絞りたいときの調整としては、こちらが分かりやすいと思います。

時間足ごとの合わせ方

  • 15分足〜1時間足のデイトレード 初期値のままで十分に機能します。TP/SLの最終目標が遠く感じるときはRRを1.5〜2.0に下げると、破線が0.5R刻みになり、途中の利確の目安として使いやすくなります
  • 4時間足〜日足のスイング Signal Expiryの40本は、暗号資産の日足だと40日、1か月あまりです。保有期間に合わせて20〜30本に縮めると、古い箱が画面に残りにくくなります
  • 5分足以下 サインはほとんど出ないので、ラインの地図としての利用が中心です。Cell Widthを少し大きくすると色の変化が落ち着き、長い時間の流れを追いやすくなります
出来高が取れない銘柄では強さが育たない

ラインの強さは出来高だけで計算されます。出来高が取れない銘柄では、どのラインも強さゼロの紫のままになり、強さフィルターがオンだとサインも出ません。ゴールドや為替のようにデータ元によって出来高の扱いが違う銘柄は、先に出来高インジケーターを表示して値が出ているかを確かめておくと安心です。

このインジケーターが活きる相場、苦しくなる相場

いくつかの銘柄と時間足で触ってみて、向き不向きはかなりはっきりしていました。

ラインの地図が頼れる場面

  • 高値・安値が何度も試されるレンジ相場。上下の刈られやすい場所が一度に見える
  • ヒゲで節目を刈ってすぐ戻す、だましの多い時間帯の見極め
  • 利確の目安を前もって決めたいとき。損切り幅とRRから段が自動で引かれる
  • 短い足から日足まで、同じ見方で使えること

慎重に見たい場面

  • 一方向に強く動くトレンド相場。刈ったあとに戻しきれず、損切りに届きやすい
  • サインがほとんど出ない短い時間足での売買判断
  • 損切りに届いても印が出ないため、箱だけを見ていると結果を読み違える
  • 色は相対評価なので、黄色の線を「必ず止まる場所」と受け取りやすい

レンジの上限・下限付近で▲▼が出たときは、そのあとの値動きも素直なことが多い印象です。反対に、ニュースなどで一方向に走っている最中のサインは、トレンドの通過点になりやすいと思って見ています。

チャイキン・オシレーターと組み合わせる

▲▼は「ラインを刈って戻した」という値動きの事実だけで出ます。その戻しに本当に資金が入っているかは、別の角度から確かめたくなります。そこで試して相性がよかったのが、TradingView標準のチャイキン・オシレーター(Chaikin Oscillator)です。

チャイキン・オシレーターは、終値が足の値幅のどこで引けたかに出来高を掛けて積み上げ、その短期と長期の差を見る指標です。「Liquidity Sweep Hunter Algo」の強さも出来高から作られているので、同じ材料を別の形で見られるのが利点です。

図の①で▲が出た時点では、図の②の通りオシレーターはまだ谷の中にあります。そこから8本後、図の③でゼロラインを上に抜けました。▲で「場所」を決め、オシレーターのゼロライン抜けで「資金の向き」を確かめる。この順番にすると、トレンド中の早すぎる▲に飛びつく回数を減らせます。

チャイキン・オシレーターで▲の後を確かめる

▲が出た時点でチャイキン・オシレーターはまだ谷の中にあり、ゼロラインを上に抜けたところで買いの資金流入が裏付けられます。

チャイキン・オシレーターで▲の後を確かめる① 下のラインを刈って▲ ② ▲の時点はまだ谷の中 ③ 8本後にゼロラインを上抜けChaikin Oscillator▲下のラインを刈って▲▲の時点はまだ谷の中8本後にゼロラインを上抜け

Vowars DE ver.3.12.33

下段はTradingView標準のChaikin Oscillator(Fast Length 3/Slow Length 10)。▲の位置を決め、確認はオシレーター側で取る使い方の例です。

ほかにも、次の組み合わせは試す価値があると思います。

  • 出来高プロファイル(VPVR) 刈られたラインが出来高の厚い価格帯と重なっているかを見ると、反発の強さを想像しやすくなります
  • VWAP デイトレードでは、▲がVWAPより下で出たのか上で出たのかで、戻しの意味合いが変わります
  • 上位足を並べたレイアウト 15分足の▲を、1時間足や4時間足の流動性ラインの位置と見比べると、どこまで戻りそうかの見当が付きます

リペイントとアラートの扱い

確定したサインは後から動かない

▲▼の判定、ラインの登録と削除、強さの加算は、どれも足が確定したときにだけ行われます。そのため、確定した足に付いたサインが後から消えたり、別の足へ移ったりすることはありません。形成中の足でサインが出たり消えたりもしません。

一方で、描き方には「さかのぼり」があります。ラインのセルはCell Widthごとに直前の数本分をまとめて塗るので、新しいセルは過去の数本の位置に現れます。ヒゲで刈られたラインも、その時点でセルが右へ延ばされる仕組みです。判定そのものは変わりませんが、リアルタイムで見ている人と、あとからチャートを開いた人とで線が現れたタイミングの感じ方は違います。

過去チャートの見た目に引っ張られない

後から見ると、ラインは高値のすぐ横から引かれているように見えます。実際には高値の1本以上あとに登録され、数本まとめて描かれています。ラインが見えた時点でしか判断できなかったと考えて検証すると、実際の使い心地とのずれが小さくなります。

設定できるアラートは8種類

アラート名知らせる内容
Upper Liquidity Detected上側のラインが新しく登録された
Lower Liquidity Detected下側のラインが新しく登録された
Any Liquidity Detected上下どちらかのラインが登録された
Upper Level Removed上側のラインが価格に抜かれて消えた
Lower Level Removed下側のラインが価格に抜かれて消えた
Any Level Removed上下どちらかのラインが消えた
Bullish Multi-Level Sweep Reversal▲の条件がそろった
Bearish Multi-Level Sweep Reversal▼の条件がそろった

一番使いやすいのはサインの2つです。サインの条件が揃うのは足の確定時なので、アラートもそのタイミングで届きます。ライン登録のアラートは同じ高値に対して2本続けて鳴ることがあり、Fast・Mid・Slowのどれでも反応するため、短い足ではかなりにぎやかになります。なお、TP/SLの到達や損切りに対応するアラートは用意されていません。

流動性の地図と反転サインを、1枚のチャートで確認したい人へ

「Liquidity Sweep Hunter Algo」は、損切りがたまりやすい高値・安値を3つの期間で拾い、出来高でその強さに色を付け、複数の節目がまとめて刈られた瞬間だけを▲▼で知らせるインジケーターです。サインが出ると、その場で損切りと利確の目安まで添えられるのも特徴です。

使ってみて感じたのは、サインの少なさをどう受け止めるかで評価が分かれるということです。1日に何度もエントリーの合図がほしい人には物足りないかもしれません。ただ、毎日のチャートに入れておき、「今日はどのラインが狙われそうか」を眺めるだけでも十分に役立ちます。その上で、レンジの端でまれに出る▲▼を待つ。私にはこの距離感が一番合っていました。

参照元・データ出典:この記事は、チャートプラットフォーム「TradingView」にて、クリエイター「AlgoAlpha」が制作したインジケーターを実際に使用し、徹底分析を行った上で公開しています。

免責事項:本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言や特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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Web制作会社でオウンドメディアの編集者として働きながら、2018年に暗号資産(仮想通貨)トレードを開始。現物から先物まで実践するうちにチャート分析にのめり込み、現在はTradingViewのオリジナルインジケーターも自作しています。 当サイトでは、TradingViewのインジケーターを自分のチャートで1本ずつ検証し、計算の中身・使い方・弱点までを図解つきでレビューしています。作り手の視点でロジックまで踏み込み、実際に使って確かめた情報だけを掲載。特定銘柄への投資勧誘は行っていません。

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