「Dual-Phase Reversal by DGT」は、相場の行き過ぎを2段階で数えるインジケーター
チャートに追加してまず目に入るのは、ローソク足の上下に並ぶ小さな「M」と「T」のラベルです。このインジケーター「Dual-Phase Reversal by DGT」は、上げ下げがどこまで進んだかを9本と13本という2つの段階で数え、それぞれが数え切ったところに印を落とします。前半がMomentum Exhaustion(M)、後半がTerminal Exhaustion(T)です。
作者は dgtrd、公開は2026年9月5日。TradingViewのエディターズピックにも選ばれています。反転を当てにいくシグナル系とは毛色が違います。「上げ(下げ)がそろそろ一巡しそうか」を、チャートの形ではなく回数という物差しで管理する道具だと考えるとつかみやすいはずです。

印だけのインジケーターではありません。9本を数え切った地点から引かれる水平線、上位足のレンジから計算するS・P・Rの3本、出来高から買い圧力の比率を出すメーター、そして右上の状態表。この4つが同じひとつの表示にまとまっています。圧力メーターは価格チャートの下の余白に直接描かれるので、下のペインを1枠も使いません。
最初に、画面に出てくるものを一覧にしておきます。ここを押さえておけば、あとの話は全部この表の補足です。
| 画面に出るもの | 意味 |
|---|---|
| 足の下の緑のラベル「M」 | 下げ方向の9本が完成。反転を見るなら買い側 |
| 足の上の赤いラベル「M」 | 上げ方向の9本が完成。反転を見るなら売り側 |
| ラベルに重なる「Q」 | 9本の中で、安値(高値)の並びが条件を満たした印 |
| 足の下の濃い緑「T」 | 下げ方向の13本が完成 |
| 足の上の濃い赤「T」 | 上げ方向の13本が完成 |
| 赤い水平線 | 下げ9本の最高値。終値が超えると消える |
| 緑の水平線 | 上げ9本の最安値。終値が割ると消える |
| 右端のR・P・S | ひとつ前の上位足レンジから計算したピボット |
| 水色の折れ線と棒 | 買い圧力の比率(0〜100)とその変化 |
| 右上の表 | 最新足の状態をまとめたダッシュボード |
「M」と「T」は、同じ消耗でも見ている場所が違う
2段階と聞くと「9の次が13」という連番のように思えますが、中身はまったく別の数え方です。前半は終値どうしの比較、後半は終値と安値・高値の比較。ここを混ぜて理解すると、あとで「なぜ数字が進まないのか」がわからなくなります。
前半の9本は、終値と4本前の終値だけを見ている
数え方はとても単純です。今の終値が、4本前の終値より上か下か。上回っていれば上げ方向の数え、下回っていれば下げ方向の数えが1つ進みます。RSIも移動平均も使っておらず、判断材料は終値だけです。
Momentum Exhaustion は「4本前の終値」を9回数える
終値が4本前を上回った足から数え始め、上回り続けた9本目に M が付きます。
Vowars DE ver.3.8.0
ただし、条件を満たしているだけでは数え始めません。一度この関係が反対側に崩れて、そこからもう一度上回り直した足が「1」になります。作者はこれを Momentum Shift と呼んでいます。図の右側を見てもらうと、9本が完成したあとも価格は上がり続けているのに数字が出ていません。上げが続いているだけでは新しい数えは始まらない、という意味です。
私が最初に戸惑ったのもここでした。強いトレンドが出ているのにいつまでもラベルが出ないことがあって、壊れているのかと思ったのですが、原因は単純で、一度も途切れていないせいで数え直しの起点が来ていなかっただけでした。

9本目のラベルに「Q」が重なることがあります。これは Qualification(条件成立)の印で、8本目か9本目の安値が、2本前・3本前の安値以下になっているかどうかを見ています。上げ方向なら高値どうしの比較です。Qが付かなくても後半の13本は始まりますから、「形としても整っている9本」の目印くらいに受け取っておくのが実際的でした。
後半の13本は、見る場所が「2本前の安値・高値」に変わる
ここからが後半です。9本を数え切った足を起点に、今度は終値と2本前の安値・高値を比べます。下げ方向なら終値が2本前の安値以下、上げ方向なら終値が2本前の高値以上。条件を満たさない足では数字が増えず、次に満たすまでその場で止まります。だから13本そろうまでに20本以上かかることも珍しくありません。
M のあとに始まる Terminal Exhaustion の13カウント
M が出た足を起点に、終値が2本前の安値を下回った足だけを13まで数えます。
Vowars DE ver.3.8.0
13本目にはもうひとつ関門があります。その足の安値が、数え8本目の終値を下回っていること(上げ方向なら高値が上回っていること)。満たせない場合は12に戻され、その足には「+」が表示されます。ゼロに戻されるわけではありません。条件を満たす足が来るまで13が保留されます。
数えている途中で終値が前半で引かれた水平線を超えると、後半の数えはその場で消えます。価格が戻ってしまえば「行き過ぎの続き」という前提が崩れるので当然ではあるのですが、Tのラベルが滅多に出ないのはこれが理由です。実際、4時間足のビットコインで数か月ぶん眺めても、Tが付く場面は数えるほどしかありませんでした。
Mが引く線は「前提が崩れたら消える」水平線
数え切った足からは、水平線が右へ伸び始めます。下げ方向の9本ならその9本の中の最高値に赤い線、上げ方向なら最安値に緑の線です。線の高さを決めるのは、数え終わった9本の範囲そのものです。
M の完成と同時に引かれる「フタ」と、その外れ方
下げ9本が完成すると、その9本の最高値に赤い線が引かれます。
Vowars DE ver.3.8.0
この線は終値が超えた時点で消えます。消えると同時にアラートも飛ぶので、「行き過ぎの見立てが外れた合図」として使えます。後半の13本を数えている最中にこの線を超えると、そちらの数えも一緒に消えます。つまり赤い線・緑の線は、このインジケーターが自分の判断を取り消すためのラインでもあります。
線の高さは9本ぶんの値幅から決まるので、その9本が大きく動いていたときほど、現在値から離れた場所に出ます。4時間足で一気に走った直後などは、線が数千ドル上に引かれることもありました。損切り位置としてそのまま使うより、「ここを超えたら見立てを捨てる」という判断の線として読むほうが実態に合います。
もう少し近い位置の基準が欲しいときは、設定のMomentum & Terminal Invalidation Levelsをオンにします。青い点線で、9本の中の最安値からその足の値幅ぶんだけさらに下に延ばした位置が出ます。初期状態ではオフです。
上位足のS・P・Rは、デマーク型のピボット
右側に伸びている3本の水平線が Range Pivot です。見慣れた「ピボット・ポイント」と同じ位置に出ますが、計算方法は一般的なものと違います。高値・安値・終値を足して3で割る普通の式ではなく、レンジが陽線で終わったか陰線で終わったかで重みを変えるデマーク型を使っています。
Range Pivot は「ひとつ前の上位足レンジ」から引かれる
完成した上位足レンジの高値・安値・終値から、S・P・R の3本を計算します。
Vowars DE ver.3.8.0
陰線で終わったレンジでは安値を2回足し、陽線で終わったレンジでは高値を2回足す。その結果、3本全体が終値の方向に寄ります。前のレンジが売られて終わっていれば3本とも低めに、買われて終わっていれば高めに出ます。この癖を知らないと「ピボットの位置がずれている」と感じますが、そういう設計です。
計算に使うレンジはひとつ前の完成したレンジで、線は今のレンジの先頭から右へ、レンジ1本ぶんの長さだけ伸びます。今のレンジが終わるまで動きません。使う上位足はPivot Timeframeで選べて、初期値の Auto ではチャートの時間足から自動で決まります。
| チャートの時間足 | Autoが選ぶレンジ |
|---|---|
| 1分・3分 | 1時間 |
| 5分・15分 | 4時間 |
| 30分・45分・1時間 | 日足 |
| 2時間・3時間・4時間 | 週足 |
| 日足 | 月足 |
| 週足 | 四半期 |
| 上記以外 | 年足 |
Autoの対応表に載っていない時間足は、まとめて年足(Yearly)扱いになります。6時間足や8時間足を常用している人は、Pivot Timeframeを手動で Daily や Weekly に切り替えたほうが意図した水準になります。選べるのは 1 Hour/4 Hour/Daily/Weekly/Monthly/Quarterly/Yearly の7種類です。
補助の表示も2つあります。Developing Range Pivotは、まだ形成中のレンジから次のピボットを先読みするもので、レンジが進むにつれて動きます。Historical Range Pivotは過去のレンジのピボットを履歴として残す表示で、「前回のPで止まったか」を後から検証したいときに使います。どちらも初期状態ではオフです。
Volume Pressureは、出来高を「買いの取り分」に換算する
チャート下部の水色の折れ線が Volume Pressure です。直近13本それぞれについて「実体の幅 ÷ その足の値幅 × 出来高」を計算し、陽線ぶんを買い、陰線ぶんを売りとして積み上げ、買いが全体の何パーセントかを0〜100で出しています。出来高オシレーターというより、出来高の奪い合いで買い側がどれだけ取ったかの比率です。
Volume Pressure は買い圧力の「取り分」を0〜100で出す
別ペインではなく、価格チャートの下の余白に線とヒストグラムが描かれます。
Vowars DE ver.3.8.0
50が中立、初期設定では75と25にバンドが引かれます。棒グラフのほうは比率と9本平均の差で、伸びていれば圧力が加速している状態。そのまま売買に使う類のものではありませんが、価格が高値を更新しているのに線が下がっていく場面は、上げを支えている出来高が細っている合図として役に立ちました。
値幅がゼロの足は計算から外されます。出来高データがない銘柄では計算そのものが行われず、ダッシュボードには No data と表示されます。為替のようにティックボリュームしか持たない銘柄では、数値の意味が薄くなる点は頭に入れておいてください。
ダッシュボードの赤は「買いシグナル」ではない
右上の表は最新足の状態だけを映します。Momentum と Terminal は進行中の側と歩数、Pivot は最寄りのピボットまでの距離、Pressure は買いと売りの比率。ここで一度つまずいたので、はっきり書いておきます。
ダッシュボードの色は「向き」、マーカーの色は「役割」
表の Buy-side が赤で出ているのは、買いシグナルではなく下げが進行中という意味です。
Vowars DE ver.3.8.0
表の色はいま価格が動いている向きを表しています。下げが進行中なら赤、上げが進行中なら緑。一方でチャート上のマーカーは反転したときに見る側で塗られます。下げ9本の完成は緑のMです。つまり「Momentum が赤で Buy-side 8/9」と出ていても、それは買いサインではなく「下げが8本目まで進んでいる」という意味です。同じ場面で表は赤、マーカーは緑になります。
Pivot の行は、最寄りの水準までの距離をパーセントで示します。マイナスなら水準が下、プラスなら上。文字色は価格がRより上なら緑、Sより下なら赤、レンジの中にいる間はグレーのままです。表の位置は右上・左上・左下の3か所から選べます。
出来高で色が変わるローソク足
もうひとつ、効いている機能があります。Volume-Weighted Bars です。89本の出来高平均に対して1.618倍を超えた足は濃い緑と濃い赤、0.618倍を下回った足は水色とオレンジに塗り分けられます。それ以外の足はいつもの配色のままなので、異常な出来高の足だけが浮かび上がる仕掛けです。

9本目のMが濃い色の足で出たときと、薄い色の足で出たときでは重みが違う。数えの結果と出来高を同じ画面で突き合わせられるので、この組み合わせは相性が良いと感じました。1.618と0.618という値はフィボナッチ比率から来ているのでしょうが、銘柄によっては反応が多すぎるので、その場合は倍率を2.0前後まで上げると落ち着きます。
設定はどこをいじるか
項目数は多めですが、実際に触るのは上から3つと、ピボットの時間足くらいです。初期値のままでもきちんと動きます。
| 設定 | 初期値 | 推奨値 | 効果 |
|---|---|---|---|
| Phase Display Mode | Completed Only | Completed Only | 表示するマーカーの範囲。All Sequence Stepsにすると1〜13の途中経過がすべて出る |
| Momentum Support & Resistance Levels | オン | オン | 9本ぶんの最高値・最安値に引かれる水平線。終値が超えると消える |
| Momentum & Terminal Invalidation Levels | オフ | 検証時はオン | 青い点線の無効化水準。9本・13本の極値から折り返した位置に出る |
| Pivot Timeframe | Auto | 6時間足系は手動指定 | S・P・Rの計算に使う上位足。Autoは表にない時間足を年足として扱う |
| Range Pivot | オン | オン | 現在のレンジに対するS・P・Rの3本を表示する |
| Developing Range Pivot | オフ | 短期売買ならオン | 形成中のレンジから次のピボットを先読みする。レンジ確定まで動き続ける |
| Historical Range Pivot | オフ | 検証時はオン | 過去のレンジのピボットを履歴として残す。効き具合の確認に使う |
| Volume Pressure | オン | オン | 買い圧力の比率を価格チャート下部に描く |
| Pressure Length | 13 | 13〜21 | 比率の計算に使う本数。増やすと滑らかになり、反応は遅れる |
| Pressure Upper Band | 75 | 75〜80 | 買い優勢と見なす水準。上げると反応が減る |
| Pressure Lower Band | 25 | 20〜25 | 売り優勢と見なす水準。下げると反応が減る |
| Display Length | 200 | 200 | さかのぼって描く本数。最大475本まで |
| Placement | Bottom | Bottom | メーターを描く位置。Top/Middle/Bottomから選ぶ |
| Height | 9 | 7〜9 | メーターの縦幅。下げるとローソク足の邪魔をしなくなる |
| Vertical Offset | 5 | 5 | 価格からの離し具合。値を上げるとローソク足から遠ざかる |
| Volume-Weighted Bars | オン | オン | 出来高が平均から外れた足だけ色を変える |
| Volume MA Length | 89 | 89 | 比較に使う出来高平均の本数 |
| High-Volume Multiplier | 1.618 | 1.618〜2.0 | 濃い色に塗る条件。上げると塗られる足が減る |
| Low-Volume Multiplier | 0.618 | 0.618 | 薄い色に塗る条件。下げると塗られる足が減る |
| Dashboard | オン | オン | 右上の状態表。位置は右上・左上・左下から選ぶ |
スキャルピングや5分足で使うなら、Pressure Lengthを13のままにして反応の速さを残しつつ、Developing Range Pivotをオンにするのが扱いやすい組み合わせでした。形成中のレンジから先読みした水準が出るので、4時間レンジの確定を待たずに目標を置けます。
逆に日足やスイングで、画面の情報量を減らしたいときはVolume Pressureをオフにしてしまって構いません。マーカーと水平線、ピボットだけでも判断材料としては足ります。ラベルが増えすぎると感じたら、Phase Display Modeは必ず Completed Only のままにしておいてください。理由は次のアラートの項で触れます。
アラートは全部まとめて1本になる
このインジケーターのアラートは、条件ごとに分かれていません。Momentumの完成、Terminalの完成、水平線の通過、無効化水準の通過、ピボットの通過、圧力のバンド出入り、大出来高の足。これらが「Any alert() function call」という1つの選択肢にまとまっています。
1チャート上でインジケーター名を右クリックし、アラートを追加
条件の欄で「Dual-Phase Reversal by DGT」を選びます。
2条件に「Any alert() function call」を選ぶ
イベントごとに分かれた項目は用意されていないので、これを選ぶと上に挙げた通知がすべて対象になります。どのイベントで飛んできたかは、メッセージ本文に銘柄と価格つきで入るので受け取ってから読み分けます。
3不要なイベントは設定側でオフにする
通知を絞りたいときは、インジケーター側の設定で機能そのものをオフにします。水平線の通過を通知したくなければMomentum Support & Resistance Levelsを、大出来高の通知が多すぎるならVolume-Weighted Barsを切る、という手順です。
9本・13本の完成を知らせるアラートは、Phase Display Modeが Completed Only のときだけ発生します。All Sequence Steps や None に変えると、完成の通知は止まります。途中経過を見たくて表示モードを変えたまま忘れると、肝心の通知が来ません。私はこれで半日ぶん取り逃がしました。
描き換えと、過去チャートを見るときの注意
気になるのは後出しの描き換えだと思いますが、確定した足のマーカーが後から動くことはありません。数えも水平線もピボットも、すべて確定済みの終値から計算されています。上位足のピボットはひとつ前の完成したレンジの4本値を使っているので、上位足が確定するまで値が変わり続けることもありません。
ただし、形成中の足では話が別です。9本目や13本目の条件は終値で判定されるので、足が閉じるまではラベルが出たり消えたりします。これは仕組み上どうしようもないところで、ラベルを見たら足の確定を待つのが前提になります。
圧力メーターは最新足を基準に描き直されるため、Display Lengthで指定した本数より前には描かれません。初期値の200本、最大でも475本ぶんです。もっと前の時点でメーターがどうだったかを見たいときは、TradingViewのバーリプレイでその時点まで戻せば、その足を最新としてメーターが引き直されます。そこから1本ずつ進めれば当時の表示を追えます。遡れる期間は契約プランと時間足によって変わります。
もうひとつ。Terminal側には目標値の計算も入っていますが、初期状態ではチャートに線として描かれません。13本の中の極値から折り返した位置で、無効化水準と対になる考え方です。表示されている情報だけで判断する分には気にしなくて大丈夫です。
使ってみて頼れたところ、引っかかったところ
頼れるところ
- 9本・13本という決まった回数で管理するので、「まだ早い」「もう遅い」の判断がぶれにくい
- 9本が完成すると同時に、見立てを取り消すための水平線が自動で出る
- マーカー・水平線・上位足ピボット・出来高の圧力が1つのインジケーター枠で済む
- 圧力メーターが価格ペインの中に描かれるので、下のペインを圧迫しない
- 確定足の表示が後から変わらず、検証と実運用で見え方が一致する
気をつけるところ
- Tのラベルは滅多に出ない。これを待つ使い方だとエントリー機会がほとんどない
- 水平線が9本ぶんの値幅から決まるため、急騰・急落のあとは現在値から大きく離れる
- ダッシュボードの色とマーカーの色が逆向きで、慣れるまで読み違える
- 表示モードを変えると完成アラートが止まる仕様に気づきにくい
- 数えは終値だけで進むため、ヒゲで大きく振られた足の情報は9本の数えに反映されない
相場環境でいうと、だらだらと一方向に伸びたあとの一巡を拾うのが得意です。日足のゴールドや、4時間足のビットコインのように、同じ方向に何日も続いてから息切れする銘柄とは噛み合いがいい。逆に、レンジの中で上下を繰り返しているときは、数えが1や2で途切れ続けてラベルがほとんど出ません。出ないこと自体が「まだ一巡していない」という情報ではあるのですが、待っている側としては退屈な時間になります。
時間足では4時間足から日足がいちばん素直でした。5分足でも動きますが、9本がたった45分ぶんなので、完成マーカーの数が増えて一つひとつの重みが薄れます。短い足で使うなら、上位足のピボットと組み合わせて「Rの手前でMが出た」のような形で使うほうが現実的です。
組み合わせるなら、方向を持った道具と合わせるのが自然です。このインジケーター「Dual-Phase Reversal by DGT」自体はトレンドの向きを判定しないので、スーパートレンドや長期の移動平均で大きな方向を決めておき、その方向に逆らう側のMは見送る、という使い分けにすると誤差が減りました。
反転を当てる道具というより、反転を探すための下ごしらえ
作者自身、これは文脈を読むための枠組みだと断っています。単独の反転シグナルとして使うものではありません。実際に使ってみて、その説明は正確だと感じました。Mが出たからといって反転するわけではありませんし、Mのあとにそのまま伸びていく場面もいくらでもあります。
画像それでも入れておく価値があると感じたのは、「行き過ぎ」という曖昧な感覚に、9本・13本という共通の物差しを与えてくれるからです。自分の目で「そろそろだろう」と思った場面が、数えの何本目なのか。水平線を超えて見立てが消えたのか、まだ生きているのか。この2つがチャートを見るだけでわかる状態は、判断の再現性という意味でかなり違います。
まずは4時間足のビットコインあたりに入れて、Completed Only のまま1週間ほど眺めてみてください。Mが出た場面と出なかった場面を並べて見るだけでも、この2段階の数えが何を拾おうとしているのかは体感できるはずです。







