「Flow Expansion Trend」は、相場の“ストレートさ”で足の速さを変えるトレンドライン
TradingViewで公開されている「Flow Expansion Trend」はローソク足の上に太いミッドラインを1本引き、その色とUp/Downのラベルでトレンドの向きを知らせるインジケーターです。チャートに追加すると、表示名は「FET」と出ます。
移動平均線の一種ではあるのですが、ふつうの移動平均線とは動き方がかなり違います。値動きが一方向に素直に進んでいるときは価格を追いかけ、行ったり来たりしているときはほとんど横ばいで止まる。相場の「ストレートさ」に合わせて、線の速さそのものが変わるのが「Flow Expansion Trend」の一番の特徴です。

今回は5分足から週足まで7つの時間足で表示して、ラベルがどこで出て、どこで遅れて、どこでダマされるのかを見てきました。先に感想を言ってしまうと、シグナルの数はかなり控えめです。その分、小さな揺れには反応しにくい作りになっています。
「Flow Expansion Trend」の基本表示
太いミッドラインの色と、転換した足に出るUp/Downラベルが基本の見どころです。
Vowars DE ver.3.12.34
見るところは3つだけです。上向きに転換した足に出る図の①のUp、下向きに転換した足に出る図の②のDown、そして最新の状態をまとめた図の③のダッシュボード。慣れてしまえば、チャートを開いて1秒で「いまどっち向きか」が分かります。
画面に出るものと、出ないもの
「Flow Expansion Trend」を入れると、チャートには次の4つが描かれます。そのうち1つは、初期状態のままだと実はほぼ見えません。
| 表示 | 見え方 | 意味 |
|---|---|---|
| Adaptive Flow Midline | 太さ4の線。シアンかマゼンタ | 直近に出たシグナルの向き |
| Up/Downラベル | シアンのUp、マゼンタのDown | トレンドが転換した足 |
| ダッシュボード | 右上の2列×7行の表 | 最新の足の状態 |
| ローソクの色分け | ローソクの背面に描かれる | 直近シグナルの向き(初期状態では隠れる) |
線の色は「最後に出たラベル」の色
ミッドラインの色は価格が線の上にあるか下にあるかでは変わりません。最後にUpが出たらシアン、Downが出たらマゼンタのまま、次のラベルが出るまで同じ色が続きます。価格が線を割り込んでもシアンのまま、という場面はよくあるので、最初は少し戸惑うかもしれません。
色の設定には黄色(ニュートラル)も用意されています。ただ、色は読み込んだ履歴の最初の足で上か下かに決まり、その後はUpかDownでしか切り替わりません。普通にチャートを開いて黄色を見ることは、まずないと思っていいです。最初のシグナルが出るまでの色は「最初の足の終値が線より上か下か」で決まっただけのものなので、そこは意味を持たせずに見てください。
ラベルは足が確定してから出る
UpとDownは足が確定したタイミングでしか判定されません。形成中の足で一瞬条件を満たしても、ラベルは出ませんし、線の色も変わりません。出たラベルが後から消えたり、別の足へ移ったりすることもありませんでした。
一方で、ミッドラインそのものは形成中の足の値動きで少しずつ動きます。これは移動平均線と同じで、足が確定すればその位置で落ち着きます。
「Color Candles」がオンなのに色が付かない理由
設定にはColor Candlesがあって、初期値はオンです。
TradingViewでは、インジケーターの描画はチャートの足より奥に置かれるのが標準です。色分けを見たい時は、ステータスラインにあるインジケーター名の「…」メニューから表示順序を変えて、前面に出します。色分けされたローソクはちゃんと描かれていて、元のローソクの裏に隠れているだけです。
ローソクの色分けを前面に出したときの見え方
Color Candlesはローソクの背面に描かれるため、初期状態では見えません。インジケーターを前面に移すと、直近シグナルの色でローソクが塗られます。
Vowars DE ver.3.12.34
前面に出すと、図の①のように陰線までシアンに、図の②のように陽線までマゼンタになります。陽線・陰線の区別は消えるので、ローソクの形を細かく読みたい人には向きません。「いまは上目線の時間」と割り切って眺めたいときだけ使う、くらいが丁度いい機能です。
表示順序はインジケーター単位で変わるので、ミッドラインとUp/Downのラベルもローソクの手前に描かれるようになります。逆に初期状態ではラベルもローソクの奥にあるため、ラベルとローソクが重なると、ラベルの一部が足に隠れることがあります。
線が止まったり走ったりするのはなぜ?
「Flow Expansion Trend」のベースになっているのは効率比(Efficiency Ratio)という考え方です。ダッシュボードでは「Efficiency」として%で表示されます。
計算はシンプルで、Trend Length本前(初期値34本前)から今までの正味の値幅を、その間の1本ごとの値幅を全部足した道のりの合計で割ります。価格はhlc3(高値・安値・終値の平均)が使われます。
- 34本ずっと上がり続けたなら、正味と道のりが同じなので100%
- 上下を繰り返して結局元の位置に戻ったなら、正味がほぼゼロなので0%に近づく
この効率の値で、ミッドラインの追いかける速さが毎本変わります。
値動きの「効率」でミッドラインの速さが変わる
同じ設定のままでも、往復が多い区間では線が止まり、一方向に進む区間では線が価格を追いかけます。
Vowars DE ver.3.12.34
往復ばかりの図の①の区間では、効率が1桁台まで落ちて線はほとんど動きません。値動きが一方向にそろい始めた図の②では効率が上がり、線が傾いて価格を追い始めます。
仕組みとしてはカウフマンの適応型移動平均(KAMA)と同じ組み立てです。追いかける速さの上限は2本の指数平滑、下限はTrend Length本の指数平滑に相当し、その間を効率に応じて行き来します。しかも速さを2乗して使うので、効率が低いときの止まり方がかなり極端です。実際のチャートで「なんでこんなに線が平らなの?」と感じたら、だいたい効率が低い局面です。
EMAやSMAは期間が固定なので、もみ合いでも同じペースで価格に寄っていき、線が上下に揺れます。「Flow Expansion Trend」のミッドラインはもみ合いでは止まり、トレンドが出てから動き出すので、線の傾きそのものが「いま方向感があるかどうか」の目安になります。
Up/Downが点灯するまでの2つの関門
ミッドラインを価格がまたいだだけでは、ラベルは出ません。転換には2つの条件があって、両方を確定足でそろえる必要があります。下向きからUpに変わる場合で説明します(Downはすべて逆です)。
1 終値が見えない境界線を上に抜ける
ミッドラインの上下には、チャートには表示されない境界線があります。距離は「ATR(14)×Signal Distance×(1.25−効率×0.45)」。効率が低いもみ合いでは境界が遠くなり、効率が高いトレンドでは近くなります。初期値の1.6で計算すると、ATRのおよそ1.3倍から2倍の距離です。
2 ミッドラインに勢いがついている
もう1つが、ダッシュボードの「Flow Strength」です。ミッドラインの1本ごとの変化を5本のEMAでならし、ATRで割った値で、線がどれだけの勢いで動いているかを表します。Upにはこの値がSignal Strength(初期値0.03)を上回っていることが必要です。
境界を抜けるだけでは転換しない
下向きのあいだ、ミッドラインの上には表示されない境界線があり、終値がそれを超えたうえで線の勢いも基準を満たした足だけがUpになります。
Vowars DE ver.3.12.34
図の①の足は終値で境界を上抜けています。それでもミッドラインはまだ横ばいのままで、勢いが0.03に届かないため転換は見送られました。その後もみ合いを挟んで線が上を向き始め、図の②で両方の条件がそろってUpになりました。
大陽線1本で飛びつかず、「価格が離れた」と「線も動き出した」の両方を待つ。この二重チェックのおかげで、ちょっとしたヒゲや単発の急騰ではまず転換しません。そのかわり、転換は1本目の急伸よりも後になります。
図の点線は説明のために書き足したもので、「Flow Expansion Trend」の設定画面には境界を表示する項目がありません。「あと少しでUpが出そう」という距離感は、チャートからは読み取れないので、ラベルが出てから判断する前提で使うことになります。
右上のダッシュボードは何を言っている?
ダッシュボードの6つの項目
右上の表は最新の足の値だけを表示します。上から順に、向き・効率・勢い・相場の状態・経過本数・ラベルの置き方です。
Vowars DE ver.3.12.34
図の①のTrendはミッドラインの色と同じで直近ラベルの向きです。図の②のEfficiencyが先ほどの効率、図の③のFlow Strengthが2つ目の関門で使う勢いの値です。
Market StateはEfficiencyを3段階に分けたもので、60%以上が「Directional」、30%以上が「Developing」、それより下が「Compressed」です。
ここで1つ、使ってみて驚いたことがあります。5分足から週足まで7つのチャートを見てみたところ、Market Stateは全部「Compressed」でした。Efficiencyは6.2%〜23.6%。34本ぶんの道のりのうち、正味の前進が6割を超える相場というのはそう簡単には来ません。Directionalは「よほど一方的な相場」くらいの意味で受け取り、普段は数字の上がり下がりを見るほうが役に立ちます。
ダッシュボードは常に最新の足の値を表示します。チャートを左へスクロールして過去の局面を見ていても、表の中身は変わりません。5分足で過去を見ていたとき、画面の線はシアンなのに表はBearishと出ていて一瞬混乱しました。過去の局面を検証するときは、表ではなく線の色とラベルを見るようにしてください。
Bars Since Signalは最後のラベルから何本経ったか、Signal Anchorはラベルの置き方の設定です。読み込んだ範囲にまだ一度もラベルが出ていないと、Bars Since Signalは「N/A」になります。
5分足から週足まで表示して見えたこと
全て初期設定のまま、ビットコインのチャートで時間足を切り替えて表示しました。画面に入っていた範囲と、そこに出ていたラベルの数は次の通りです。
| 時間足 | 画面の範囲 | ラベルの数 | 表示時点のEfficiency |
|---|---|---|---|
| 5分足 | 約1日半 | 7個 | 15.5% |
| 15分足 | 約4日半 | 7個 | 9.2% |
| 30分足 | 約2週間 | 6個 | 10.0% |
| 1時間足 | 約2週間半 | 7個 | 6.2% |
| 4時間足 | 約3か月 | 8個 | 23.6% |
| 日足 | 約1年5か月 | 9個 | 17.4% |
| 週足 | 約9年 | 9個 | 20.6% |
どの時間足でも、画面いっぱいに表示してラベルは6〜9個。1時間足なら2週間半で7回、つまり2日に1回出るかどうかです。トレンド系のシグナルとしてはかなり無口な部類だと思います。
日足・4時間足は大きな波をきれいに区切る
一番「らしさ」が出ていたのは日足です。下落の大きな波ではDownがその途中で点灯し、底値圏のもみ合いではミッドラインが横ばいのまま粘って、反発がはっきりしたところでUpが出ています。2026年1月末のDownはその後の急落の手前で出ていました。

ただ、天井を当てるインジケーターではありません。週足では、2025年の高値から下げ始めてかなり経ってからDownが出ています。転換を待つ設計なので、天井や底から一定の距離を取られるのは避けられません。「波の真ん中を取りにいく」つもりで使うと、期待とのズレが小さくなります。
5分足でも使えるが、ラベルは“後追い”になる
5分足でも表示は崩れず、ラベルの出方も上位足と同じく控えめでした。急落が始まる前にDownが出ていた場面がある一方、急反発ではUpが安値から少し戻ったところで出ています。スキャルピングのエントリー合図というより、「いまは売り目線の時間帯か、買い目線の時間帯か」を確かめる役のほうが合っています。

公開ページのコメントでも、ゴールドの5分足で自分の相場構造の判断と組み合わせて使っている、という声がありました。単独で売買のタイミングを決めるより、そうした「合わせ技の片方」として置くほうが性格に合っていると感じます。
ダマシが出やすいのはこんな場面
二重のチェックがあってもダマシはゼロにはなりません。一番痛いのはもみ合いの中で下に振れたときです。
押し目の底でDownが出てしまう場面
もみ合いの中で下に振れると、底付近でDownが確定し、数本後にUpで戻されることがあります。
Vowars DE ver.3.12.34
図の①のDownは、下げがほぼ終わった辺りで確定しています。終値が境界の外に出て、線も下を向いてから判定するため、どうしてもこういうタイミングになりがちです。そこから急反発して、図の②でわずか7本後にUp。Downで売っていたら、高いところで買い戻すことになります。
実際のチャートでも、日足の2025年10月前後や、1時間足の10月4日前後で、DownとUpが短い間隔で入れ替わっていました。共通しているのは、ミッドラインがほぼ横ばいでEfficiencyが低い時期だということです。
- ミッドラインが横ばいのまま出たラベルは、まず疑ってかかる
- Efficiencyが10%を切っているときのラベルは、上位足の向きと合っているかを確かめる
- ラベルの直前に長い足が出ているなら、すでに値幅が出きっていないかを見る
この3つを確認するだけで、反対側にすぐ戻されるパターンにはだいぶ乗りにくくなります。
設定を触るならこの4つから
設定は「01. Trend Engine」「02. Signals」「03. Visuals」の3グループに分かれています。シグナルの出方が変わるのは「01. Trend Engine」の4項目だけで、残りは表示の調整です。
| 設定 | 初期値 | 推奨値 | 効果 |
|---|---|---|---|
| Source | hlc3 | hlc3 | 効率と線の計算に使う価格(初期値は高値・安値・終値の平均) |
| Trend Length | 34 | 20〜34 | 効率を測る本数と、線の遅さの下限。小さいほど転換が早く、ダマシも増える |
| Signal Distance | 1.6 | 1.4〜2.0 | 見えない境界の距離(ATR倍率)。小さいほど転換しやすい |
| Signal Strength | 0.03 | 0.03〜0.05 | 転換に必要な線の勢い。大きいほど横ばいの線では転換しにくい |
| Show Up / Down Signals | オン | オン | Up/Downラベルの表示 |
| Signal Anchor | Midline | Midline/High / Low | ラベルの置き場所。転換の判定には影響しない |
| Signal ATR Distance | 0.50 | 0.50〜1.00 | Signal AnchorがATR Distanceのときだけ効く、足からラベルまでの距離 |
| Color Candles | オン | 好みで | ローソクを直近シグナルの色で塗る(初期状態ではローソクの背面) |
| Midline Width | 4 | 2〜4 | ミッドラインの太さ(1〜8) |
| Show Dashboard | オン | オン | 右上の表の表示 |
| Dashboard Position | Top Right | 好みで | 表の位置(四隅から選択) |
転換の早さを決める本命はTrend Length
Trend Lengthは、効率を測る本数と、線が一番遅くなったときの速さの両方を決めます。小さくすると、線は価格にぴったり付いてくるようになります。
Trend Lengthを14に縮めた場合
基本表示の図と同じ値動きで、Trend Lengthだけを34から14に変えています。線が価格に寄り、転換も早まります。
Vowars DE ver.3.12.34
基本表示の図とまったく同じ値動きで14に変えると、図の①のDownは9本、図の②のUpは4本早く出ました。反応が速くなる代わりに、効率の計算も短い期間で上下しやすくなり、もみ合いでの転換が増えます。
1時間足〜日足で波を追うなら、初期値の34で十分です。5分足〜15分足でもう少し早く気づきたいときは、20〜26あたりから試すのが無難でしょう。一気に10前後まで下げると、効率の数字自体がぶれやすくなるので、私は20より下はおすすめしにくいと感じました。
Signal DistanceとSignal Strengthはダマシと遅れの綱引き
Signal Distanceは1つ目の関門、Signal Strengthは2つ目の関門の厳しさです。どちらも上げれば転換が減って遅くなり、下げれば増えて早くなります。
- ダマシを減らしたいなら、Signal Strengthを0.05前後に上げる。線が横ばいのときの転換が出にくくなり、さっきのような「底でDown」が減る
- 転換を早く知りたいなら、Signal Distanceを1.4前後に下げる。境界が近づき、トレンドの初動で拾いやすくなる
- ボラティリティが大きい銘柄では、Signal Distanceを2.0前後にして、大きなヒゲでの転換を抑える
どちらか1つだけを動かして、ラベルの数がどう変わるかを見るのがおすすめです。2つ同時に触ると、何が効いたのか分からなくなります。
Signal Anchorはラベルの置き場所だけを変える
Signal Anchorは見た目だけの設定で、転換の判定には一切影響しません。初期値のMidlineはミッドライン上、High / Lowは足の安値の下(Up)と高値の上(Down)、ATR DistanceはそこからさらにSignal ATR Distance×ATRだけ離した位置に置きます。
Signal Anchorを「High / Low」にした表示
ラベルの置き場所だけが変わり、転換する足そのものは初期設定(Midline)と同じです。
Vowars DE ver.3.12.34
High / Lowにすると、図の①や図の②のように「どの足で転換したか」がひと目で分かります。ただ、ラベルがローソクの奥に描かれるので、隣の足とかぶると一部が隠れます。気になる場合は、ATR Distanceで少し離すと読みやすくなります。今どの置き方になっているかは、図の③のように表の最下段でも確認できます。
出来高の目を足すならCMFがよく合う
「Flow Expansion Trend」は価格とATRだけで動いていて、出来高は一切見ていません。そこで、出来高の偏りを見るチャイキン・マネーフロー(CMF)を下に置いてみました。TradingView標準のインジケーターなので、追加するだけで使えます。
チャイキン・マネーフロー(CMF)で転換の裏付けを取る
出来高の偏りを見るCMFを下に置くと、Downのあとに買いの出来高が戻ってきたことが、ラベルより先に分かります。
Vowars DE ver.3.12.34
先ほどの「底でDown」の場面です。図の①のDownの時点ではCMFもマイナスで、売りが優勢でした。ところが図の②でCMFが3本後に0を上抜け、買いの出来高が急に戻ってきます。図の③のUpはその4本後。CMFを見ていれば、Downで売ったポジションを早めに閉じる判断ができたわけです。
使い方としては、ラベルと同じ側にCMFがあるときは素直に乗り、反対側にあるときやすぐに0をまたぎ返したときは様子を見る、という程度で十分です。ほかにも次のような組み合わせが相性よさそうでした。
- ドンチャンチャネルで、直近の高値・安値の更新と、Up/Downが重なるかを確認する。ブレイクアウトの裏付けになる
- ADXなら、Efficiencyとは別の物差しでトレンドの強さを測れる。両方が低いときのラベルは見送る、と決めやすい
- 上位足の「Flow Expansion Trend」も有効です。同じインジケーターを上位足のチャートで開き、向きがそろっている側のラベルだけを使う
任せられること、任せきれないこと
任せられること
- 線が止まるか走るかで、方向感の有無がひと目で分かる
- 2つの関門があるので、単発の急騰・急落では転換しにくい
- ラベルは確定足で出て、あとから消えたり動いたりしない
- 5分足から週足まで、どの時間足でも表示が崩れない
- Up/Down/いずれかの転換/Directional入りの4種類のアラートが使える
任せきれないこと
- 転換を待つ設計なので、天井や底からは距離を取られる
- もみ合いでの下振れ・上振れでは、反対側へすぐ戻されることがある
- 境界線が表示されないので、転換が近いかどうかは読めない
- Market StateはほとんどがCompressedになり、区別に使いにくい
- 出来高は見ていないので、裏付けは別に取る必要がある
リペイントとアラートで気をつけたいこと
UpとDownは確定した足でだけ判定されるので、確定した足のラベルや線の色があとから変わるリペイントはありません。上位足のデータを読みに行く仕組みもなく、未来の値を使うこともありません。ミッドラインが形成中の足で動くのは、普通の移動平均線と同じ動きです。
アラートは「Up Signal」「Down Signal」「Any Trend Signal」「Directional Market」の4つです。Up/Down系は確定足でしか成立しないので、どの頻度を選んでも足の確定時に届きます。一方「Directional Market」はEfficiencyが60%を上抜けたときの条件で、確定足に限っていません。形成中の足で一瞬だけ60%を超えて戻るケースを拾いたくないなら、アラート作成画面の頻度で「バーの確定時に1回(Once Per Bar Close)」を選んでおくと安心です。
過去のチャートを眺めると、大きな波をきれいに区切っているように見えます。でも、その裏には「底でDown」のような負けトレードも混ざっています。リペイントがないぶん過去の検証はしやすいので、バーリプレイで1本ずつ進めて、ラベルが出た瞬間に自分ならどうするかを試してから実戦に使うのがおすすめです。
「Flow Expansion Trend」は、待てる人のためのトレンド判定役
「Flow Expansion Trend」はもみ合いではラベルを出さず、値動きがそろってから転換を知らせるタイプのインジケーターです。効率に合わせて速さを変えるミッドラインと、境界と勢いの2つの関門のおかげで、ラベルの数は少なく、出たラベルは消えません。
その代わり、天井や底をピンポイントで教えてくれるわけではなく、横ばいの線から出たラベルには注意が必要です。1時間足〜日足で「いまは上目線か下目線か」を決める軸として置き、エントリーのタイミングは押し目や戻り、CMFのような別の材料で詰める。私はこの使い方が一番合うと感じました。
シグナルの多さで勝負するインジケーターに疲れた人ほど、この落ち着きは心地よく感じるはずです。










