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インジケーター
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公開

Support Resistance MTF

2つの時間足の高値安値の間を帯にして、抵抗帯と支持帯を自動で描くインジケーターです。

4.1 / 5.0 総合評価

  • 充足性 4.0
  • 独自性 3.6
  • 可読性 4.3
  • 適応性 4.2
  • 信頼性 4.6

難易度 初級

No.VOW-000049

評価について 今の時間足と上位足の節目がどこにあるかを読み取るための、分析・可視化型のインジケーターです。上位足を別のデータとして取り寄せず表示中の足から組み立てているため、確定した足の線と帯が後から描き変わらず、過去チャートで見た帯をそのまま信じて検証に使える点が評価を押し上げました。独自性は、高値安値の抽出という定番の手法を土台にしているぶん控えめですが、2つの時間足の節目の間を帯として塗る見せ方は分かりやすく、レンジの上限と下限を探す場面で活きます。
難易度解説 表示されるのは赤と緑の線と帯だけで、価格の上下どちらに節目があるかは導入してすぐに読み取れます。サポート・レジスタンスの基本が分かっていれば十分に使いこなせるため、初級としました。ただし、線が下にも引き直されることや、トレンド中に後ろ側の帯が縦に広がること、時間足の組み合わせによっては上位足のラインが正しく出ない場合があることは、記事で仕組みを確認してから使うと読み違いを防げます。

総合評価 4.1/ 5.0

評価基準について

  • 充足性 4.0 2つの時間足の高値安値を自動で拾って帯にする目的を果たしています。トレンド中は後ろ側の帯が広がり、節目の目安としては使いにくくなります。
  • 独自性 3.6 高値安値の抽出自体は定番ですが、今の足と上位足の節目の間を帯として塗る見せ方に工夫があります。
  • 可読性 4.3 赤と緑の2色だけで構成され、価格の上下どちらに節目があるかが一目で分かります。帯の濃さも調整できます。
  • 適応性 4.2 上位足は15分足から12か月足まで選べ、Sourceと期間の調整で近い節目にも遠い節目にも合わせ込めます。
  • 信頼性 4.6 上位足を表示中の足から計算し、未来の情報を使わないため、確定した足の線と帯は後から変わりません。
リペイント
設定次第
  1. 形成中変わる
  2. 確定後設定次第
  3. 過去固定
初期設定では確定した足の線と帯は変わりませんが、Extend Linesをオンにすると最新の4本の線が毎足描き直され、過去の足の上まで左へ延長されます。
向いている時間足
  • 短期15分以下
  • 中期30分〜4時間
  • 長期日足以上
検証 BTCUSDT(5m、1H、1D)
アラート
なし
売買サイン
出さない分析型のため対象外
向いている相場
レンジ
表示場所
チャート上
描くもの
ラインボックス
ベース指標
価格のみ
トレードスタイル
スイングトレードデイトレード

このインジケーターの検証記事

サポート&レジスタンス

水平線を引く前に表示したい、上位足と今の足のサポレジを帯で示すインジケーター

水平線を引く前に表示したい、上位足と今の足のサポレジを帯で示すインジケーター

図解ギャラリー 10

この記事の要約
どんなインジケーター?
結論

Support Resistance MTFは、今の時間足と上位足の直近高値・安値を自動で拾い、その間を抵抗帯と支持帯として塗るインジケーターです。確定した足の表示は変わらず、レンジ相場の節目探しに向きます。トレンド中は帯の片側を見るのがコツです。

もっと詳しく
この記事の要点
  • 今の時間足と上位足、それぞれ直近10本の最高値と最安値に線を引き、同じ色の線の間を帯として塗ります。
  • 上位足は表示中のローソク足から組み立てて計算するため、確定した足の線や帯が後から変わることはありません。
  • 線は高値や安値の更新だけでなく、古い高値が範囲から外れたときにも引き直され、下にも上にも移ります。
  • Autoでは1時間足なら4時間足、5分足なら1時間足のように、チャートの時間足に合わせて上位足が選ばれます。
  • トレンド中は後ろ側の帯が縦に広がるため、押し目の目安には帯の上辺にあたる今の時間足のラインを使います。
  • ヒゲで支持ラインを割ると線はヒゲ先へ移り、割られた水準は残らないため、必要なら水平線で控えておきます。
  • Periodを小さくすると近くの節目、大きくすると遠くの節目を拾い、SourceをClose/Openにするとヒゲを無視します。
  • 売買サインやアラート条件はないので、RSIや出来高と組み合わせて反発やブレイクを判断するのがおすすめです。

「Support Resistance MTF」は、今の足と上位足の節目を“帯”で見せてくれる

水平線を引くときに「この高値は1時間足だけの節目なのか、4時間足でも効いている節目なのか」と迷ったことはありませんか? 「Support Resistance MTF」は、その2つの時間足の高値と安値を同時に表示し、間を色で塗ってゾーンにしてくれるインジケーターです。上に出る赤い帯が抵抗帯(レジスタンス)、下に出る緑の帯が支持帯(サポート)。名前のMTFは「マルチタイムフレーム」、つまり複数の時間足を同時に扱うという意味です。

TradingViewの1時間足にSupport Resistance MTFを表示し、4時間足と1時間足の高値安値から抵抗帯と支持帯を描いた例。
TradingViewの1時間足にSupport Resistance MTFを表示し、4時間足と1時間足の高値安値から抵抗帯と支持帯を描いた例。

最初にビットコインの1時間足へ入れてみたとき、設定を何も触っていないのに上位足として4時間足が自動で選ばれ、価格の上下に帯が並びました。自分で水平線を引くと、どの高値を基準にするかが日によってぶれがちです。「Support Resistance MTF」は線を引くルールが決まっているので、誰が表示しても同じ位置に同じ帯が出ます。ここが手引きの線との一番の違いだと感じました。

売買のサインは出さず、相場のどこに節目があるかを見せることに徹したインジケーターです。

赤と緑の帯は「2つの時間足の線」に挟まれた価格帯

1時間足に初期設定のまま表示した状態です。上位足は「Auto」で4時間足が選ばれています。

赤と緑の帯は「2つの時間足の線」に挟まれた価格帯1時間足チャートにSupport Resistance MTFを初期設定で表示した図。上位足の線と1時間足の線のあいだが塗られ、上に赤い抵抗ゾーン、下に緑の支持ゾーンができる。4時間足の抵抗ライン1時間足の抵抗ライン2本の線に挟まれた赤い帯が抵抗ゾーン安値側も同じ仕組みで緑の支持ゾーンになる高値を更新すると線が引き直され赤い帯はいったん消える

Vowars DE ver.3.12.30

赤い帯の上辺は4時間足10本の最高値、下辺は1時間足10本の最高値です。緑の帯は同じ考え方を安値側で行っています。高値を更新した足では線がいったん途切れ、帯も消えます。

まずは全体像から見ていきましょう。図の①の赤い帯は、4時間足の抵抗ラインと1時間足の抵抗ラインに挟まれた価格帯です。図の②の緑の帯も、安値側で同じ組み合わせを塗ったものです。そして価格が高値を更新すると、図の③のように線が引き直され、帯はいったん消えます。帯は「いつまでも残る過去の記録」ではなく、その時点で有効な節目だけを映していると覚えておけば、画面の変化に戸惑うことはないはずです。

4本の線はどうやって決まる? 帯ができる仕組み

帯の正体は4本の線です。「Support Resistance MTF」は、今の時間足と上位足のそれぞれで「直近の最高値」と「直近の最安値」を求め、同じ色同士の間を塗っています。

線どこに引かれるか色
今の時間足の抵抗ライン直近10本の中で最も高い高値を付けた足の高値赤
上位足の抵抗ライン上位足10本の中で最も高い高値赤
今の時間足の支持ライン直近10本の中で最も安い安値を付けた足の安値緑
上位足の支持ライン上位足10本の中で最も安い安値緑

「10本」は初期値で、Period for Highest/Lowest Barsで変えられます。この1つの数字が、今の時間足と上位足の両方に効く点は覚えておいてください。

今の時間足のラインは「10本で一番」が出た足で引き直される

1時間足の線は「直近10本の最高値」が出た足で引き直される

初期設定(Period for Highest/Lowest Bars=10)の1時間足ラインだけに注目した図です。

1時間足の線は「直近10本の最高値」が出た足で引き直される下落後の戻りで、1時間足の抵抗ラインが高い位置から一気に下がり、その後は高値を付けるたびに段を上げていく様子。それまでの1時間足の抵抗ライン右端の足の高値が直近10本で最も高くなる高い位置にあった線はここで打ち切られる以降は近くの戻り高値に線が付き直す

Vowars DE ver.3.12.30

線は「価格に破られたとき」だけでなく、その足の高値が直近10本で最も高くなった時点でも移ります。そのため、古い高値より低い位置へ下がることがあります。線が切り替わった足は描かれないため、短い間隔で更新が続くと線は途切れ途切れに見えます。

1時間足の線が動くのは、ある足の高値が直近10本の中で最も高くなったときです。図の①では、括弧で示した10本のうち右端の足の高値が一番高くなっています。この足で、それまで上にあった線は図の②の位置で打ち切られ、図の③のように近くの戻り高値へ付き直します。

ここは最初に勘違いしやすいところです。抵抗ラインは「価格に上抜けされたとき」だけ動くわけではありません。古い高値が10本の範囲から外れ、新しい足がその範囲で一番高くなれば、線は下にも引き直されます。下落相場で赤い線が階段を下りるように付いてくるのは、この性質によるものです。

もう1つ、線が切り替わった足では線そのものが描かれません。高値更新が何本も続く場面では赤い線が途切れ途切れになりますが、表示がおかしいわけではないので安心してください。

上位足のラインは、表示中のローソク足から組み立てている

4時間足ラインは「4時間足10本」の中で最高値が出たときに動く

4時間足は1時間足4本で1本です。点線が4時間足の区切りを表しています。

4時間足ラインは「4時間足10本」の中で最高値が出たときに動く1時間足チャート上で、4時間足10本ぶんの区切りを示し、上位足の抵抗ラインが新しい4時間足の高値へ切り替わる瞬間を示した図。10本より前の高値で引かれていた4時間足ライン直前の4時間足9本はどれも次の高値に届かない4時間足10本で最高値になり上位足ラインがここへ移る

Vowars DE ver.3.12.30

4時間足の高値は、区切りの中で1時間足の高値を積み上げて計算されます。直前の4時間足9本のどれよりも高くなった時点で、上位足ラインがその高値へ移ります。それより前の高値は、どれだけ高くても候補から外れます。

「Support Resistance MTF」は、上位足のデータを別に読み込んでいません。表示しているローソク足を上位足の区切りごとにまとめ、その中の高値と安値を積み上げて、上位足の値を自分で計算しています。

上位足ラインが動く条件は、今の時間足のラインと同じ考え方です。4時間足なら、形成中の4時間足の高値が図の①の「直前の4時間足9本」をすべて上回ったとき、図の②のように上位足ラインがその高値へ移ります。10本より前の高値は、どれほど高くても候補から外れます。

5分足と1時間足で値がそろうか試してみた

上位足を組み立てる方式で本当に正しく計算されているのか気になったので、5分足(上位足は1時間足)と1時間足(上位足は4時間足)で同じ時刻のチャートを見比べました。すると、5分足に出ている上位足の支持ラインと、1時間足チャートの支持ラインが、どちらも82,775.94で一致していました。1時間足10本の最安値を、5分足側でも1時間足側でも同じように拾えているということです。

帯が見えるのは、2本の線がどちらも動いていない間だけ

赤い帯は、抵抗ラインが2本とも前の足から変わっていないときにだけ塗られます。どちらか1本でも切り替わった足は塗られないので、帯には細い切れ目ができます。

もう1つの「帯が出ない」パターンが、2本の線が同じ値に重なったときです。価格が上位足の高値まで更新すると、今の時間足の高値と上位足の高値が同じになり、帯の幅はゼロになります。最初の図の③のあとで赤い帯が見えなくなっていたのは、このためです。強い上昇の最中に赤い帯が出ないのは、高値を更新し続けているサインと読めます。

「Auto」で選ばれる上位足の一覧

Higher Time Frameが初期値の「Auto」のとき、上位足はチャートの時間足から次のように決まります。

チャートの時間足Autoで選ばれる上位足
1分足・3分足15分足
5分足・15分足1時間足
30分足・45分足2時間足
1時間足4時間足
2時間足・3時間足・4時間足日足
日足週足
週足月足
上記以外(2分足、10分足、12時間足、月足など)12か月足
12時間足などでAutoのまま使うときの注意

一覧にない時間足では、上位足が12か月足になります。「Support Resistance MTF」が上位足の高値安値をさかのぼって調べるのは、表示中の足で最大4,000本前後までです。12時間足で12か月足10本ぶんを比べるには9年分、約6,600本さかのぼる必要があり、範囲に収まりません。この場合、上位足ラインが一度も更新されず、価格0の位置に引かれたままになり、チャートが縦に押しつぶされたように見えることがあります。

こうなったときは、Higher Time Frameを手動で週足や日足に変えれば解消します。目安は「上位足1本が今の足の何本ぶんか」×(Periodの値−1)が4,000本を下回る組み合わせです。

チャートで使って分かった、帯の読み方

仕組みが分かったところで、実際のチャートでどう読むかです。私は次の3つの順で見るようにしています。

1 価格がどちらの帯に近いかを見る

レンジ相場では、上の赤い帯と下の緑の帯の間を価格が行き来します。赤い帯に近づいたら上値が重くなりやすい場所、緑の帯に近づいたら下げ止まりを探す場所、というのが基本の読み方です。帯は2つの時間足の節目に挟まれているので、1時間足で見ている人にも4時間足で見ている人にも意識されやすい価格帯として扱えます。

ただ、帯に入ったら必ず反転するわけではありません。帯は「ここで反応が起きやすい」という候補を示すだけなので、帯の中でローソク足がどう動くか(ヒゲで押し戻されるのか、実体で抜けていくのか)を見てから判断しています。

2 トレンド中は帯の片側だけを見る

上昇が続くと緑の帯は縦に伸び、見るべきは帯の上辺になる

レンジから上昇トレンドへ移った1時間足の例です(設定は初期値)。

上昇が続くと緑の帯は縦に伸び、見るべきは帯の上辺になる上昇トレンド中のSupport Resistance MTF。4時間足の支持ラインは低い位置に残り、1時間足の支持ラインだけが押し目ごとに切り上がる様子。高値更新が続く間は赤い帯が出ない4時間足の支持ラインは下に残り緑の帯が縦に長くなる押し目の安値で1時間足ラインが引き直され、帯の上辺が上がる

Vowars DE ver.3.12.30

上昇中は4時間足10本の最安値がなかなか更新されないため、緑の帯の下辺は低い位置に残ります。押し目の目安として使いやすいのは、押し目の安値で引き直される帯の上辺(1時間足の支持ライン)です。

トレンドが出ると、帯の見え方がガラッと変わります。上昇が続くと上位足の安値はなかなか更新されないため、図の①のように緑の帯の下辺が低い位置に取り残され、帯が縦に長く伸びます。この状態の緑の帯を「全部が支持帯」と読むのは、さすがに無理があるでしょう。

見るべきは帯の上辺、つまり1時間足の支持ラインです。図の②のように押し目の安値ができるたびに上辺が切り上がるので、押し目買いの目安や、損切りを置く位置の参考になります。反対側の赤い帯は、図の③のとおり高値更新中はほとんど出ません。

日足にSupport Resistance MTFを表示すると、上昇後に週足の支持ラインが下に残り、緑の支持帯が縦に大きく広がる。
日足にSupport Resistance MTFを表示すると、上昇後に週足の支持ラインが下に残り、緑の支持帯が縦に大きく広がる。

日足でも同じ現象が起きます。日足(上位足は週足)に表示したところ、上昇のあとの局面では緑の帯の幅が価格の2割ほどまで広がっていました。日足以上で使うなら、Transparency for Zonesを上げて帯を薄くしておくとローソク足が見やすくなります。

3 ヒゲで割れたら、線が移ったことを確認する

ヒゲで支持ラインを割ると、線はヒゲ先へ移る

初期設定(Source=High/Low)では、ヒゲの先端がそのまま線の位置になります。

ヒゲで支持ラインを割ると、線はヒゲ先へ移る上下に振れる相場で、1時間足の支持ラインが下ヒゲで割られ、そのヒゲ先の安値へ引き直される様子。割られた水準は表示から消える。割られる前の支持ライン下ヒゲが支持ラインを割り込む終値は戻っても、線はヒゲ先の安値へ移る

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終値が支持ラインの上に戻っても、ヒゲで更新された安値が新しい支持ラインになります。割られる前の水準は記録として残らないため、ダマシだったかどうかは値動きを見て判断します。

いちばん気をつけたいのがこの場面です。図の①のように下ヒゲが支持ラインを割り込むと、その足の終値が戻っていても、図の②のとおり線はヒゲ先の安値へ移ります。割られた水準は画面から消え、「さっきまでここが支持線だった」という記録は残りません。

いわゆるダマシ(一度抜けたように見えて戻る動き)を見分けたいときは、この性質が少しやっかいです。私は、割られる前の水準をTradingViewの描画ツールで水平線として残しておき、終値がその上に戻ったかどうかを自分で確かめるようにしています。

時間足ごとの使いどころ

5分足では上位足が1時間足になり、帯の幅が狭く、入れ替わりも頻繁です。スキャルピングやデイトレードの短い押し目・戻りを探すのに向いています。1時間足(上位足は4時間足)はデイトレード、4時間足(上位足は日足)はスイングトレードと相性がよく、帯の意味も読み取りやすいと感じました。

5分足にSupport Resistance MTFを表示した例。上位足は1時間足が自動で選ばれ、細かい抵抗帯と支持帯が並ぶ。
5分足にSupport Resistance MTFを表示した例。上位足は1時間足が自動で選ばれ、細かい抵抗帯と支持帯が並ぶ。

設定項目と、目的に合わせた調整

設定項目は7つです。少ない分、1つ1つの効果がはっきりしています。

パラメーター設定
設定初期値推奨値効果
SourceHigh/Low基本はHigh/Low。ヒゲが長く出やすい場面はClose/Open線を引く基準。High/Lowは高値・安値(ヒゲ先)、Close/Openは実体の上端・下端
Higher Time FrameAuto基本はAuto。一覧にない時間足では手動上位足の時間足。手動では15分足〜12か月足から選べる
Period for Highest/Lowest Bars10短期は5〜10、スイングは15〜20何本の中の最高値・最安値で線を引くか。今の時間足と上位足の両方に効く
Resistance Color赤見やすい色で抵抗ラインと赤い帯の色
Support Colorライム見やすい色で支持ラインと緑の帯の色
Transparency for Zones8080〜90帯の透明度。数字が大きいほど薄くなる
Extend Linesオフ必要なときだけオン最新の4本の線を画面の左端まで延長する

Sourceはヒゲを節目に含めるかどうかで選ぶ

Source を Close/Open にすると、線は実体の端に引かれる

前の図とまったく同じローソクで、Source だけを Close/Open に変えています。

Source を Close/Open にすると、線は実体の端に引かれる前の図と同じ値動きに、Source を Close/Open に変えて表示した図。ヒゲの先ではなく、ローソクの実体の上端と下端で線が引かれる。抵抗ラインも、ヒゲではなく実体の上端で引かれる支持ラインは実体の下端(終値と始値の低いほう)前の図と同じ下ヒゲでも線は動かない

Vowars DE ver.3.12.30

抵抗ラインは終値と始値の高いほう、支持ラインは低いほうで決まります。同じ下ヒゲでも線は動かず、ヒゲが目立つ銘柄や時間足ではラインの入れ替わりが減ります。

さきほどのヒゲ割れの図と同じ値動きで、Sourceだけを「Close/Open」に変えたのがこの図解です。図の①のとおり支持ラインは実体の下端(終値と始値の低いほう)に引かれ、図の②では同じ下ヒゲが出ても線は動きません。抵抗ラインも図の③のように実体の上端で決まります。

ヒゲの長い足が多い銘柄や、指標発表で一瞬だけ跳ねるような場面では、Close/Openのほうが線の入れ替わりが落ち着きます。一方で、ヒゲ先まで含めた「実際に付けた高値・安値」を見たいなら初期値のHigh/Lowが向いています。どちらが正しいというより、ヒゲを節目として扱うかどうかの好みです。

Period for Highest/Lowest Barsは、小さいほど近くの節目を拾う

最初の図解(期間10)と同じローソク足で、期間を5と20に変えて比べてみます。

Period を5にすると、線が近くの高値安値に付き直しやすくなる

最初の図と同じローソクで、Period for Highest/Lowest Bars だけを5にしています。

Period を5にすると、線が近くの高値安値に付き直しやすくなる最初の図と同じ値動きに、Period for Highest/Lowest Bars を5にして表示した図。1時間足のラインが近くの高値安値に頻繁に引き直される。支持ラインが直近5本の安値で細かく入れ替わる下落後すぐ、近くの戻り高値に抵抗ラインが下りてくる

Vowars DE ver.3.12.30

5本の中で一番高い(安い)足はすぐに入れ替わるため、ラインは値動きの近くに付き直し、帯も細かく出たり消えたりします。下落後に近い戻り高値が抵抗帯として現れるのは、期間を短くしたときの特徴です。

期間5では、図の①のように支持ラインが直近5本の安値で細かく入れ替わります。下落のあとも、図の②のとおり近くの戻り高値に抵抗ラインがすぐ下りてくるので、短い時間で反応を拾いたいときに便利です。そのぶん線が途切れる回数も増えます。

Period を20にすると、線は遠くの節目に長くとどまる

最初の図と同じローソクで、Period for Highest/Lowest Bars だけを20にしています。

Period を20にすると、線は遠くの節目に長くとどまる最初の図と同じ値動きに、Period for Highest/Lowest Bars を20にして表示した図。4時間足のラインがかなり上の高値に引かれ、1時間足のラインも動きにくくなる。4時間足ラインが遠い高値に引かれ赤い帯が縦に広がる期間10では線が移った押し安値でも支持ラインは動かない

Vowars DE ver.3.12.30

4時間足20本(1時間足80本ぶん)までさかのぼるため、上位足のラインは遠い高値を指します。1時間足のラインも入れ替わりが減り、レンジの中の小さな押し安値では動きません。

期間20にすると性格が逆になります。上位足ラインは4時間足20本(1時間足80本ぶん)までさかのぼるため、図の①のようにかなり上の高値を指し、赤い帯が縦に広がりました。図の②の押し安値では、期間10なら線が移っていたのに、期間20では動きません。

使ってみた感覚では、5〜10は「目先の節目」、15〜20は「何度も意識されてきた節目」を探す設定です。デイトレードなら初期値の10を基準にして、線が落ち着かないと感じたら少しずつ増やすのがおすすめです。スイングトレードで長く意識される水準を見たいなら、15〜20を試す価値があります。極端に大きくすると、上位足ラインが価格からかなり離れて帯が画面を覆いやすくなるので、そのときはTransparency for Zonesも合わせて上げてください。

Higher Time Frameを手動で選ぶときの考え方

Autoでは、チャートの時間足より4〜15倍ほど長い上位足が選ばれます。もっと離れた上位足を見たいときは手動で選びます。たとえば1時間足で日足の節目を見たいなら「D」です。ただし前の注意ボックスのとおり、上位足1本が今の足の何本ぶんにあたるかと期間の組み合わせによっては、上位足ラインが更新されなくなります。1分足に日足を組み合わせるような極端な指定は避けたほうが無難です。

Extend Linesで、今の水準を過去の値動きと見比べる

Extend Lines をオンにすると、最新の4本の線が左端まで伸びる

最初の図と同じローソクで、Extend Lines だけをオンにしています。

Extend Lines をオンにすると、最新の4本の線が左端まで伸びるExtend Lines をオンにした状態。最後の足の時点での1時間足と4時間足の抵抗・支持の値が、水平線として画面の左端まで延長される。最新の1時間足の抵抗ラインが左端まで水平に伸びる4時間足の抵抗ラインも同じく延長支持ラインは2本が同じ値のため1本に重なって見える

Vowars DE ver.3.12.30

延長されるのは、いちばん新しい足の時点での4つの値です。過去の線を延ばしているわけではなく、新しい足が来るたびに描き直されます。延長線は「今の水準が過去のどこで意識されたか」を見るためのものです。

Extend Linesをオンにすると、一番新しい足の時点での4本の線が画面の左端まで伸びます。図の①は1時間足の抵抗ライン、図の②は4時間足の抵抗ラインです。支持ラインは2本が同じ値なので、図の③のように1本に重なって見えます。

延長線は過去の線を延ばしたものではなく、今の値を左に伸ばしただけのものです。新しい足が来るたびに描き直されるので、過去の足の上に引かれた線の位置も一緒に変わります。「今の節目が、過去の値動きでも止まっていた場所なのか」を確かめるための補助として使うのが丁度いいと思います。

目的別の設定例

使い方チャートの時間足Higher Time FramePeriod for Highest/Lowest Barsひとこと
スキャルピング1〜5分足Auto(15分足・1時間足)5〜10線の入れ替わりが速い。帯に触れてすぐ入るより、反応を見てから入る
デイトレード15分〜1時間足Auto(1時間足・4時間足)10初期値のまま使いやすい組み合わせ
スイングトレード4時間足〜日足Auto(日足・週足)10〜20帯が広がりやすいので透明度を85〜90に

RSIを足すと「下げ止まったか」の判断材料が増える

RSIを下に置くと、支持ラインで止まったかどうかを判断しやすい

Support Resistance MTF(初期設定)に、TradingView標準のRSI(14)を組み合わせた例です。

RSIを下に置くと、支持ラインで止まったかどうかを判断しやすいSupport Resistance MTFとRSI(14)を同じチャートに表示した図。安値更新で支持ラインが下がり続ける間はRSIが30を下回り、RSIが30を上抜けた足から支持ラインの更新が止まる。RSI(14)安値を更新するたびに支持ラインも下がっていくその間、RSIは30より下に沈んだままRSIが30を上抜けてまもなく支持ラインの切り下げが止まる

Vowars DE ver.3.12.30

支持ラインは安値を更新するたびに下へ引き直されるので、ラインだけでは下げ止まりを判断できません。RSIが30を上抜けたことと、支持ラインの切り下げが止まったことが重なった所を反発の候補として見ると、判断材料が2つそろいます。

「Support Resistance MTF」の支持ラインは、安値を更新するたびに下へ引き直されます。図の①のように、下げている最中は線も一緒に下がっていくので、線だけを見ていても「どこで止まるか」は分かりません。

そこで相性がいいのが、TradingView標準のRSIです。図の②のとおり、線が下がり続けている間はRSIが30を下回ったまま。図の③でRSIが30を上抜けてまもなく、支持ラインの切り下げが止まっています。「RSIが売られすぎから戻った」と「支持ラインが動かなくなった」が重なった所を反発の候補として見ると、帯だけで判断するより根拠が1つ増えます。

ほかにも、組み合わせとして次のようなものが考えられます。

  • 出来高 帯を抜けた足で出来高が増えているかを見ると、本当に抜けたのか、ヒゲで試しただけなのかを判断しやすくなります。
  • 移動平均線(200本など) 価格が長期の移動平均線より上なら緑の帯、下なら赤の帯を重視する、というように、どちらの帯を見るかを決める材料になります。

使ってみて感じた、頼れるところと気をつけたいところ

頼れるところ

  • 今の時間足と上位足の節目を、時間足を切り替えずに1画面で確認できる
  • 上位足を表示中の足から計算するので、確定した足の線や帯が後から描き変わらない
  • 線が引かれる条件が単純で、なぜそこに線があるのかを自分で説明できる
  • SourceとPeriodの2つで、近い節目向き・遠い節目向きに性格を変えられる

気をつけたいところ

  • 表示されるのは最新の線だけで、割られた水準は残らない
  • トレンド中は後ろ側の帯が縦に広がり、帯全体を節目として読みにくい
  • 高値・安値を更新するたびに線が移るため、ブレイクの成否は判断してくれない
  • 時間足と上位足の組み合わせによっては、上位足ラインが価格0の位置に残ることがある

リペイントはある? 形成中の足とアラートの扱い

確定した足に表示された線と帯は、あとから描き変わりません。上位足の値も、表示中の足から順番に積み上げて計算しているだけで、未来の足の情報は使っていません。過去チャートで見た帯の位置は、その当時リアルタイムで見えていた位置と同じです。

一方、形成中の足では話が別です。足が確定するまでの間に高値や安値を更新すれば、その場で線が移り、帯が消えたりまた現れたりします。ほかの多くのインジケーターと同じ動きですが、帯に触れたところですぐ飛びつくと、足の確定時には線が移っていた、ということが起こりえます。

Extend Linesをオンにしたときだけは、さきほど書いたとおり延長線が毎足描き直されます。過去の足の上に引かれた延長線は「その時点の線」ではない点に注意してください。

アラートとバーリプレイについて

「Support Resistance MTF」には、あらかじめ用意されたアラート条件はありません。ただ、TradingViewではインジケーターのプロットを対象にアラートを作れるので、アラート作成画面で「価格がどの線を横切ったか」を条件に設定する使い方はできます。線には名前が付いていないため、どの線を選んだか確認しながら設定してください。

線が実際にどう動いていくかを確かめたいときは、バーリプレイで1本ずつ進めてみるのがおすすめです。さかのぼれる期間は、プランと時間足によって変わります(2026/10/12 現在)。

帯だけで売買を決めない

帯は「反応が起きやすい場所の候補」であって、売買のサインではありません。帯の中で反発することもあれば、そのまま抜けていくこともあります。エントリーの根拠はローソク足の形やほかのインジケーターと組み合わせて、損切りの位置も先に決めておくのが安全です。

節目探しの“下書き”として、まず1枚目のチャートに置きたい

「Support Resistance MTF」は、派手な機能があるタイプではありません。それでも、2つの時間足の高値と安値を毎回同じルールで拾い、間を帯にして見せてくれるので、水平線を引く前の下書きとしてとても使いやすいと感じました。

特に向いているのは、1時間足や4時間足でレンジの上限・下限を探すデイトレードやスイングトレードです。トレンドの最中は帯の片側だけを見る、ヒゲで割れたら線が移ったことを意識する、の2点さえ押さえれば、読み違えることはほとんどありません。まずは初期設定のまま表示して、線がどこで引き直されるかを何本か目で追ってみてください。慣れてきたらPeriod for Highest/Lowest BarsとSourceを触って、自分のトレードに合う節目の距離感を探してみるのがおすすめです。

参照元・データ出典:この記事は、チャートプラットフォーム「TradingView」にて、クリエイター「LonesomeTheBlue」が制作したインジケーターを実際に使用し、徹底分析を行った上で公開しています。

免責事項:本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言や特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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YUZURU
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Web制作会社でオウンドメディアの編集者として働きながら、2018年に暗号資産(仮想通貨)トレードを開始。現物から先物まで実践するうちにチャート分析にのめり込み、現在はTradingViewのオリジナルインジケーターも自作しています。 当サイトでは、TradingViewのインジケーターを自分のチャートで1本ずつ検証し、計算の中身・使い方・弱点までを図解つきでレビューしています。作り手の視点でロジックまで踏み込み、実際に使って確かめた情報だけを掲載。特定銘柄への投資勧誘は行っていません。

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