「一致が多いほど当たる」は本当か、自分のチャートで数えてくれる
価格は高値を更新したのに、RSIは前回より低い。ダイバージェンスと呼ばれるこの形は、相場が反転する前ぶれとしてよく知られています。そして「RSIだけでなくMACDでも出ていれば、もっと信頼できる」という話も、同じくらいよく聞きます。
ただ、複数の指標がそろうと本当に反転しやすくなるのかを、手元のチャートで数えた人は多くないはずです。私もそうでした。なんとなく「重なったほうが強い」と思い込んでしまいますよね。
このインジケーター「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」は、その数える作業を引き受けてくれます。RSI、MACDヒストグラム、Williams %Rの3つでダイバージェンスを調べ、いくつ一致したかをラベルで示し、一致数ごとにその後の反転率を集計して表にまとめます。

先にお伝えしておくと、「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」は売買の合図を出すためのインジケーターではありません。「このチャートでは、一致数が増えると反転率は上がっているのか?」という問いに、数字で答えるための分析ツールです。実際にビットコインで試したところ、時間足によっては予想と逆の結果になりました。その話は後半に書きます。
チャートに描かれるのは点線とラベル、それに小さな表
「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」を入れても、チャートはほとんど散らかりません。描かれるのは次の3つです。
- 水平の点線(緑か赤)
- 点線の近くに出る「▲ 2/3 confirm」のようなラベル
- 右上のダッシュボード
点線とラベルの読み方
水平の点線がスイングの位置、その先のラベルが「3つのうちいくつ一致したか」です。
Vowars DE ver.3.12.30
緑の点線は安値側、つまり強気のダイバージェンスを表します。図の①のように、価格が前回の安値より下げたスイングの安値に引かれ、右端はサインが確定した足まで伸びます。点線は2つの安値を結ぶ斜めの線ではなく、新しいほうのスイングの価格に引いた水平線です。一般的なダイバージェンス表示とはここが違います。
ラベルの数字は、3つのオシレーターのうちいくつが価格と逆行していたかを示します。図の②の「2/3」は2つが逆行、図の③の「3/3」は3つすべてが逆行していたという意味です。赤は高値側の弱気のダイバージェンスで、▲と▼の向きもそれに合わせて変わります。
RSIやMACDの線は、「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」を入れてもどこにも描かれません。判定は内部で行われ、チャートに出るのは結果だけです。中身を自分の目で確かめたいときは、標準のRSI・MACD・Williams %Rを同じ期間で別に追加します。1つのチャートに入れられるインジケーターの数はプランごとに上限があり、Basicプランは2個までです(2026/10/6 現在)。
「2/3 confirm」の数字はどう決まる?
数え方は単純です。弱気の場合、まず価格のスイング高値が、ひとつ前のスイング高値より高いことが前提になります。そのうえで、2つのスイングの足でのオシレーターの値を比べ、新しいほうが低ければ1点が入ります。これをRSI、MACDヒストグラム、Williams %Rで1回ずつ行い、合計が1以上ならサインが出る、という流れです。
3つのオシレーターとの突き合わせ
高値が切り上がった2点で、オシレーターの値が下がっていれば1つずつ加点されます。
Vowars DE ver.3.12.30
図の①で高値は切り上がっています。同じ2点のRSIを見ると図の②のとおり切り下がっているので、ここで1点です。一方、MACDヒストグラムは図の③のようにわずかに切り上がっていて、点は入りません。図にはないWilliams %Rが切り下げていたため、合計は2/3になりました。
強気の場合は上下が逆になります。安値が切り下がり、オシレーターが切り上がっていれば1点です。
実際に使っていて「なるほど」と感じた部分なので、細かい決まりも書いておきます。
- MACDで比べるのはヒストグラムの値で、MACDラインは使われません
- 比べるのは価格のスイングの足でのオシレーターの値です。オシレーター自身の山や谷を探して結ぶ方式とは違います
- オシレーターの値が前回とまったく同じ場合、点は入りません
- 検出するのは通常のダイバージェンスだけで、ヒドゥンダイバージェンスは対象外です
- 一致が0ならサインは出ません。チャートにあるラベルは必ず1/3以上です
比べる相手は「ひとつ前のスイング」だけ
比較の相手になるのは、直前に確定した同じ側のスイング1つだけです。2つ前や3つ前とは比べません。また、2つのスイングがどれだけ離れているかも問われません。レンジが長く続いたあとでは、数十本前のスイングと比べたサインが出ることもあります。
点線は新しいスイングにしか引かれないので、比較の相手がどこだったのかはチャートから直接は分かりません。気になるサインがあったら、左に戻ってひとつ前のスイングを自分で探すことになります。少し手間ですが、離れすぎた2点を比べたサインを見分けるには、このひと手間をかける意味があります。
サインはスイングの5本後。この遅れは仕様です
スイングの高値や安値は、その足の左右に一定の本数がそろって初めて確定します。「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」ではPivot Leg (bars each side)がその本数で、初期値は5です。つまりサインは、実際の高値や安値から5本遅れて出ます。
スイングの確定を待つぶんの遅れ
点線の左端が実際の高値、右端がサインの出た足。その間が初期設定で5本あります。
Vowars DE ver.3.12.30
図の①が実際の高値で、図の②の5本が並んだあと、図の③の足が確定した時点で点線とラベルが描かれます。この図では、サインが出た時点で価格がすでにかなり下げていました。ラベルを見てから飛び乗ると、動きの大半が終わっていることも珍しくありません。
この遅れを「あとからサインが現れた」と感じる人もいますが、過去の足を描き換えるリペイントとは別のものです。点線とラベルは足が確定したときに一度だけ描かれ、その後に位置が変わったり消えたりはしません。形成中の足の上でサインが点いたり消えたりすることもありません。
表示される点線とラベルはそれぞれ最大500個です。上限を超えると古いものから順に消えますが、消えるのはチャート上の表示だけで、ダッシュボードの集計には残ります。
アラートは強気と弱気の2種類
アラートの条件は「Bearish Divergence」と「Bullish Divergence」の2つで、どちらもサインが確定した足の終値で成立します。通知の文面は固定で、一致数は入りません。1/3でも3/3でも同じ文面で鳴るので、通知を受けたらチャートを開いてラベルの数字を確かめてください。
右上のダッシュボードが、いちばんの見どころ
点線とラベルだけなら、ダイバージェンスを表示するインジケーターはほかにもあります。「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」ならではの機能は、過去のサインが実際に反転につながったかを一致数ごとに集計するこの表です。
ダッシュボードの読み方
一致数ごとに「サインのあと実際に反転した割合」と件数が並びます。
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「1 oscillator」は1/3だったサイン、「2 oscillators」は2/3、「3 oscillators」は3/3のサインをまとめた行です。右の列には図の①のように反転した割合と件数が出ます。割合が50%以上なら緑、図の②のように50%未満なら赤で表示されます。図の③の「Total Signals」は3行の件数を足したものです。
3つの行を上から順に見て、反転率が1→2→3と上がっていくかどうかを確かめます。上がっていれば、このチャートでは一致数を待つ意味があります。差がなければ、1/3のサインも3/3のサインも重みは変わらないということです。
強気と弱気は区別されず、同じ行に合算されます。「このチャートでは買いのダイバージェンスだけが反転につながりやすい」といった偏りは、この表からは読み取れません。
「反転した」と数えられる条件
採点のルールは2つの設定で決まります。Reversal Confirmation (×ATR)(初期値1.5)とOutcome Window (bars)(初期値20)です。サインが出てから20本以内に、終値が反転方向へATRの1.5倍ぶん進めば「反転」、進まないまま20本が過ぎれば「反転なし」として1件に数えられます。ATRの期間は14で固定です。
反転したかどうかの採点
サインが出た足の終値を基準に、20本以内に終値が1.5×ATRぶん進めば「反転」と数えられます。
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図の①が、この採点でいちばん大事な点です。基準になるのはスイングの価格ではなく、サインが出た足の終値です。図の強気サインは、安値から大きく上げたあとに確定しました。そこからさらにATRの1.5倍の上昇が必要だったため、図の②のように届かないまま20本が過ぎ、結果は「反転なし」になっています。見た目には底を当てているのに、集計では外れとして数えられるわけです。
最初は厳しすぎる採点だと感じました。けれどサインが見えるのは確定した足なので、「サインを見てから入った人にとって伸びしろがあったか」を測るなら、この基準が実態に合っています。弱気サインのほうは図の③で終値がラインを割り、反転として数えられました。
判定に使われるのは終値だけです。ヒゲがラインに届いても、終値が届かなければ反転にはなりません。また、ATRは毎足の値で計算し直されるので、合格ラインもサインのあと少しずつ動きます。
集計に入らないサインもある
もうひとつ、使ってみるまで気づかなかった挙動があります。採点待ちのサインは強気と弱気でそれぞれ1つしか保持されず、採点が済む前に同じ向きの新しいサインが出ると、前のサインは集計に入らないまま置き換わります。
判定待ちのサインは上書きされる
同じ向きのサインが続くと、採点が済んでいない前のサインは集計に入らないまま消えます。
Vowars DE ver.3.12.30
図の①で採点待ちに入ったサインは、20本たつ前に図の②が出たため、結果が記録されませんでした。図の③だけが採点されて「反転」になっています。上昇が続くなかで外れた2回は、表のどこにも数えられていません。
強いトレンドでは、逆行のサインが外れたまま次のサインが続く、という流れになりがちです。そのとき外れたサインが採点前に置き換わるので、ダッシュボードの反転率は実際より高めに出ます。この挙動は公開ページの説明には書かれていません。チャート上のラベルの数より「Total Signals」が少ないのも、同じ理由です。
気になる場合はOutcome Window (bars)を短くすると、採点が早く済むぶん置き換わりは減ります。ただし採点の条件そのものが変わるので、反転率を初期設定のときの数字と並べて比べることはできなくなります。
集計の対象は、読み込まれている足のすべて
公開ページの説明には、統計は「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」をチャートに追加した時点から積み上がるとあります。実際の挙動は少し違い、チャートに読み込まれている過去の足すべてを対象に計算されます。追加した直後から件数が3桁になるのはそのためです。
裏を返すと、件数は読み込める足の数で決まります。TradingViewで読み込める過去の足は、Basicプランで5,000本、EssentialとPlusで10,000本、Premiumで20,000本が目安です(2026/10/6 現在)。同じ銘柄と時間足でも、プランが違えばダッシュボードの数字は変わります。
ビットコインの3つの時間足で、数字を見比べてみた
ここからは実際に試した結果です。設定はすべて初期値のまま、ビットコインの5分足、1時間足、日足に「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」を表示しました(2026/9/29 検証時点)。
| 時間足 | 1 oscillator | 2 oscillators | 3 oscillators | Total Signals |
|---|---|---|---|---|
| 5分足 | 65% (n=72) | 66% (n=47) | 63% (n=51) | 170 |
| 1時間足 | 52% (n=62) | 47% (n=45) | 47% (n=55) | 162 |
| 日足 | 65% (n=37) | 45% (n=20) | 44% (n=25) | 82 |
一致数が増えるほど反転率が上がる、というきれいな階段はどの時間足にもありません。5分足は3つの行がほぼ横並びで、1時間足と日足では1/3のほうが3/3より高い数字になっています。
とくに日足は、1/3が65%なのに3/3は44%です。件数が20〜30台と少ないので断定はできません。それでも、少なくともこの期間のビットコイン日足では、「3つそろうまで待つ」ことの裏づけは取れませんでした。

これは「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」の出来が悪いという話ではありません。「数えてみたら思い込みと違った」と分かることこそ、このインジケーターを使う意味です。そして前の章で書いたとおり、反転率は高めに出やすい性質があります。それを踏まえると、50%前後の数字はかなり控えめに受け取ったほうがよさそうです。
設定項目と、触るならここから
設定は多く見えますが、判定と採点に関わるのは上の8つだけです。残りは色や線の見た目です。
| 設定 | 初期値 | 推奨値 | 効果 |
|---|---|---|---|
| Pivot Leg (bars each side) | 5 | 5(短期足でサインが多いなら8〜10) | スイングの確定に必要な左右の本数。大きくすると大きな波だけを拾い、サインは減って遅れが増える。設定できる範囲は2〜20 |
| RSI Length | 14 | 14 | 判定に使うRSIの期間 |
| MACD Fast | 12 | 12 | MACDの短期EMAの期間 |
| MACD Slow | 26 | 26 | MACDの長期EMAの期間 |
| MACD Signal | 9 | 9 | MACDシグナルの期間。ヒストグラムの値に影響する |
| Williams %R Length | 14 | 14 | 判定に使うWilliams %Rの期間 |
| Reversal Confirmation (×ATR) | 1.5 | 1.5(自分の利確幅に合わせて調整) | 反転と数えるのに必要な値幅。大きくすると採点が厳しくなり、反転率は下がる。範囲は0.3〜5.0 |
| Outcome Window (bars) | 20 | 20(保有時間に合わせて調整) | 反転を待つ本数。範囲は5〜100 |
| Divergence Lines | オン | オン | 点線の表示 |
| Confirmation Count Labels | オン | オン | 一致数ラベルの表示 |
| Divergence Line Width | 2 | 2 | 点線の太さ。1〜4 |
| Divergence Line Style | Dashed | Dashed | 点線の種類。Solid / Dashed / Dotted |
| Confirmation Label Size | Small | Small(見づらければNormal) | ラベルの文字サイズ。Tiny / Small / Normal / Large |
| Label Position Style | Below/Above | 好みでLeft | ラベルを点線の上下に置くか、右隣に置くか |
| Use Bars | オフ | オフ | オンにするとローソク足全体をBar Color (if Bars)の1色で塗る |
| Show Dashboard | オン | オン | ダッシュボードの表示 |
| Position | Top Right | Top Right | ダッシュボードの位置。四隅から選ぶ |
このほかに、点線、ラベルの文字、ダッシュボードの各部分の色を個別に変える項目があります。初期の色は強気が緑、弱気が赤です。
サインが多すぎると感じたら Pivot Leg
最初に触るならPivot Leg (bars each side)です。5分足のような短い足では、小さな波までスイングとして拾うのでサインが増えます。8や10に上げると、目立つ山と谷だけが残ります。そのぶんサインの遅れも8本、10本と伸びるので、速さと確かさのどちらを取るかは自分で決めるしかありません。
数字を変えるとダッシュボードの集計もまるごと計算し直されます。5のときと10のときで反転率がどう変わるかを見比べるのも、このインジケーターらしい使い方です。
採点の2項目は、自分のトレードに合わせる
Reversal Confirmation (×ATR)とOutcome Window (bars)は、「どれだけ動けば反転と呼ぶか」という物差しです。正解の数字はないので、自分の利確幅と保有時間に寄せるのが筋が通っています。たとえばATRの1倍で利確する人が1.5のまま反転率を見ても、自分のトレードの成績とは対応しません。
オシレーターの期間は、ふだん自分が見ている設定に合わせておくと、数字の意味がつかみやすくなります。RSIを9で見ている人はRSI Lengthも9にする、という具合です。
ラベルが遠いときはLeftに
初期設定のBelow/Aboveでは、ラベルがスイングの価格からATRの半分だけ上下に離れて置かれます。値動きが荒い場面ではラベルが点線からかなり離れ、どのサインの数字なのか迷うことがありました。Label Position StyleをLeftにすると、この迷いがなくなりました。
Label Position Style を Left にしたとき
ラベルが点線の右隣に並ぶので、上下に離れた文字を探さずに済みます。
Vowars DE ver.3.12.30
図の①のように、ラベルが点線と同じ高さで右隣に並びます。サインが近い間隔で続く短期足では、こちらのほうが読みやすいと感じました。
ふだんの使い方は、この順番で
1 まずダッシュボードで、このチャートの傾向をつかむ
銘柄と時間足を決めたら、最初に見るのは右上の表です。3つの行の反転率に差があるか、それともほぼ横並びかを確かめます。差がはっきりあるなら、一致数の多いサインを優先する理由になります。横並びなら、3/3を待っても見返りは小さいということです。
2 件数が足りているかを確かめる
n が1桁の行は、まだ参考にできる段階ではありません。製作者は公開ページのコメントで、目安として20件以上を挙げています。3/3の行は件数がたまりにくいので、足りなければ時間足を下げるか、判断を保留します。
3 新しいサインが出たら、一致数と相手のスイングを確認する
ラベルの数字を見て、その行の反転率と照らし合わせます。あわせて左に戻り、比較の相手になったひとつ前のスイングがどこかを確かめます。離れすぎていないかを見るためです。
4 エントリーの判断は別の根拠と合わせる
サインが出た時点で、スイングから5本が過ぎています。「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」のサインは「ここで反転の条件がそろっていた」という状況の説明として受け取り、入るかどうかは水平線や移動平均線など別の根拠で決めます。
EMAと重ねると、見送るサインが分かりやすくなる
組み合わせる相手としていちばん相性がいいと感じたのは、移動平均線です。ダイバージェンスは流れに逆らう向きのサインなので、トレンドがまだ続いているのか、崩れ始めたのかを別の指標で見ておくと判断しやすくなります。
EMAと重ねてサインをふるいにかける
逆行のサインが出ても、終値が移動平均線の上にあるうちは流れが続きやすい、という見方です。
Vowars DE ver.3.12.30
TradingView標準のEMAを期間20で重ねた例です。図の①の区間では弱気のサインが2回出ていますが、終値はずっとEMAの上にあり、上昇は止まりませんでした。図の②の3つ目は、終値がEMAを下回った足で出ています。3つとも同じ2/3なのに、EMAとの位置関係を足すと扱いを分けられます。
相性がよさそうな相手は、ほかにもあります。
- 標準のRSI・MACD・Williams %R。どのオシレーターが逆行していたのかを目で確かめられます。ラベルには数しか出ないので、内訳を知りたいときに使います
- 水平線やサポート・レジスタンス系のインジケーター。意識されている価格帯でのサインかどうかを見ます
- ボリンジャーバンド。バンドの外で出た逆行なのか、バンドの内側での小さな波なのかを区別できます
頼れるところと、知っておきたいところ
頼れるところ
- 3つのオシレーターの逆行をまとめて調べ、一致数を1つのラベルで示してくれる
- 一致数ごとの反転率を、いま開いているチャートの過去データから集計してくれる
- サインは確定した足でだけ描かれ、あとから動かない
- 表示が点線・ラベル・小さな表だけで、ほかのインジケーターと重ねても邪魔になりにくい
- 採点の基準を自分のトレードに合わせて変えられる
知っておきたいところ
- サインはスイングから Pivot Leg の本数だけ遅れる
- 採点待ちのうちに同じ向きのサインが出ると、前のサインは集計されない。トレンド中は反転率が高めに出やすい
- 強気と弱気が合算されるので、向きごとの反転率は分からない
- どのオシレーターが一致したのかはラベルに出ない
- 件数は読み込める足の数で決まり、3/3の行はたまりにくい
向いているトレードスタイルと時間足
公開ページでは、15分足から4時間足がもっとも使いやすい範囲とされています。スイングどうしの間隔が十分にあり、サインの数も確保しやすいからです。この範囲で保有時間が数時間から数日になる、デイトレードとスイングトレードに向いています。
1分足や3分足でも動きますが、スイングが次々にでき、採点前の置き換わりも増えます。スキャルピングで使うならPivot Leg (bars each side)を大きめにして、サインを絞るのが現実的です。日足以上はサインそのものが少なく、今回の日足でも3/3は25件でした。数字が意味を持つまでに長い履歴が必要になります。
銘柄はビットコインに限りません。ゴールドや株価指数、為替でも同じように集計されます。銘柄ごとにダッシュボードの数字がまったく違ってくるはずなので、取引する銘柄それぞれで表を見比べると、ダイバージェンスが反転につながりやすい銘柄とそうでない銘柄が分かってきます。
数字で確かめる習慣をくれるインジケーター
画像「Divergence Scanner – Multi-Oscillator Confirmation」を使っていちばん変わったのは、ダイバージェンスを見たときの自分の反応でした。以前は3つそろっていれば「これは強い」と身構えていました。でもこのツールを使えば先に右上の表を見て、このチャートで3/3がどのくらい反転してきたかを確かめられます。
表の数字には、採点前に置き換わったサインが入らない、強気と弱気が合算される、といった性質があります。過去の反転率が次の1回を保証するわけでもありません。それでも、思い込みの代わりに数えた結果を手元に置けるのは大きな違いです。
ダイバージェンスをすでにトレードに取り入れている人ほど、一度自分の銘柄と時間足で表を見てみてほしいと思います。私のように、数字が予想と逆で考え込むことになるかもしれません。









