「Liquidity Thermal Map」は、売買が集中した価格帯を“熱”で見せるインジケーター
「Liquidity Thermal Map [BigBeluga]」は、過去の一定期間にどの価格帯で出来高がたまったかを、チャートの背景に横帯のヒートマップとして描くインジケーターです。製作者はBigBelugaで、TradingViewのエディターズピックにも選ばれています(2026/9/17 現在)。
見た目は派手ですが、やっていることはボリュームプロファイルの考え方に近いものです。ボリュームプロファイルは価格帯ごとの出来高を横向きの棒で表しますが、「Liquidity Thermal Map」は棒の代わりに帯の明るさで出来高の厚みを表し、しかもその分布を足ごとに描き続けます。そのため、厚い価格帯が時間とともにどう移ってきたかを、スクロールするだけで追えます。

私はビットコインの日足・4時間足・1時間足に入れて、しばらく使ってみました。最初の印象は「サポート・レジスタンスの候補が勝手に浮き上がってくる」です。水平線を引く前に、どこで揉み合ったのかが一目で分かります。一方で、右端に出るスケールは作者の説明と実際の挙動がずれていて、読み方を間違えやすい部分もありました。この記事ではその点も含めて、導入前に知っておきたいことを整理します。
「Liquidity Thermal Map」は売買シグナルを出すツールではありません。「どの価格で多く取引されたか」をチャートの背景に敷き、反応しやすい価格帯の目星をつけるための環境認識ツールです。
画面に出るのは「横帯」「右端のスケール」「3つの数値」
チャートに入れると、表示されるものは大きく分けて3種類です。まず全体像を図で見てください。
Liquidity Thermal Map の画面構成
横帯の明るさが出来高の厚み、色が「その時点の価格より上か下か」を表します。
Vowars DE ver.3.4.2
| 表示 | 場所 | 何を表しているか |
|---|---|---|
| 赤と緑の横帯 | ローソク足の背景 | その足の時点で、直近の一定期間に出来高がたまった価格帯。明るいほど厚い |
| 濃く塗られた1本の帯 | 横帯の中 | 期間中で最も出来高が多い段(PoC=ポイント・オブ・コントロール) |
| 縦長の赤緑のバー | 最新足の右側 | 現在値より上の段と下の段の区分け。濃淡は現在値からの距離 |
| 「>数値<」入りの帯 | 右側のバーの横 | いまのPoCの位置と、その段の出来高 |
| SELL LIQ/BUY LIQ | 右端 | 現在値より上/下の段にたまった出来高の合計と、その比率 |
| Imbalance | 右端の上 | BUY LIQからSELL LIQを引いた値(マイナスにもなる) |
横帯は過去の足にも残りますが、右側のバーと数値は最新の足にだけ描かれます。過去のある時点でスケールがどうなっていたかを見たいときは、TradingViewのバーリプレイで足を巻き戻せば、その時点を最新足として再計算された表示を確認できます。手動で1本ずつ進める操作が必要で、さかのぼれる期間はプランと時間足によって変わります。スクロールで戻るだけでは見られないので、ここは覚えておくと便利です。
帯はどうやって作られている? 色と明るさのルール
「なんとなく綺麗な帯」で終わらせないために、帯ができる仕組みを押さえておきます。ここが分かると、帯が急に段差をつけて動く理由や、色が切り替わる理由がすっきり理解できます。
期間の高値〜安値を31段に切り、終値の近い段へ出来高を配る
「Liquidity Thermal Map」は各足で、直近の決まった本数(初期設定では300本)の最高値と最安値を調べ、その間を31段に等分します。作者の説明には「30段」とありますが、実際に描かれる段は31段です。
次に、期間内の1本1本について、終値が各段の中心から1段分の距離より近ければ、その足の出来高をその段に足していきます。
出来高を31段に振り分ける仕組み
1本の足の出来高は、終値に近い2つの段に重ねて加算されます。
Vowars DE ver.3.4.2
ここで面白いのは、隣り合う段の受け持ち範囲が重なっている点です。終値がある段の中にあると、その段と、終値に近い側の隣の段の両方に出来高が入ります。つまりほとんどの足が2段に重ねて数えられるので、帯の濃淡は1段単位よりも少しなめらかになります。
1本の出来高を2段に重ねて数えるため、SELL LIQとBUY LIQを足した合計は、期間中の実際の出来高のおよそ2倍になります。絶対値を他の出来高指標と比べる用途には向きません。上下の比率や、段どうしの厚みを比べるのに使ってください。
明るさは「最も厚い段」との比で決まる
各段の明るさは、その段の出来高を、期間中で最も厚い段の出来高で割った比率で決まります。最も厚い段(PoC)だけは特別扱いで、ほぼ不透明に近い濃さで塗られます。それ以外の段は比率に応じてグラデーションになり、比率が小さい段は透明になって消えます。どこから消えるかは、後で説明するThermal Sensitivityで変わります。
帯が突然段差をつけて上下にずれることがありますが、これは期間の最高値か最安値が入れ替わり、31段の区切りそのものが引き直されたためです。新高値や新安値を付けたときのほか、古い高値・安値が期間の外へ抜けたときにも起こります。日足で見ると、2026年2月の急落のところで帯がガクッと下にずれていて、仕組みを知ってから見ると納得がいきました。
赤と緑は「その足の終値より上か下か」で決まる
色の意味はシンプルです。段の下端がその足の終値以上なら赤、それより下なら緑になります。設定名もそのままUpper Liquidity Color(上側の色)とLower Liquidity Color(下側の色)です。
注意したいのは、判定の基準が「その足の終値」であることです。いまの価格は関係しません。過去の帯は当時の価格との上下関係で色が付いたまま残るので、同じ価格帯でも、終値がその段を下に抜けた足から先は緑が赤に変わります。この色の切り替わりが、後で紹介する使い方の核心になります。
右端のスケールは「長さ」と「%」を分けて読む
正直に言うと、私が一番戸惑ったのがこの右端のスケールでした。作者の説明では「赤緑のバーで買い手と売り手のどちらが優勢か一目で分かる」とされていますが、実際の挙動は少し違います。
バーの長さは出来高ではなく「現在値の位置」
縦長のバーは、31段それぞれを1マスとして並べたものです。段の中心が現在値より下なら緑、上なら赤で塗られます。濃淡は現在値からの距離で付けられていて、現在値に近い段ほど濃く、離れるほど薄くなります。出来高は関係しません。
つまり緑と赤の長さの比は、計算期間の値幅の中で現在値がどのあたりにいるかを示しているだけです。出来高の偏りを表しているわけではありません。
右端スケールの長さと%は別の情報
緑の区間が長くても、出来高は上の段のほうが多いことがあります。
Vowars DE ver.3.4.2
実際、ビットコイン4時間足で見たときは、緑の区間のほうがはっきり長いのに、SELL LIQが57.0%、BUY LIQが43.0%でした。8月中旬の急騰より前の安値まで期間に含まれているので現在値は値幅の上寄りに位置し、一方で出来高は急騰後の高値圏に集中していたためです。バーの見た目だけで「買い優勢」と判断していたら、真逆に読むところでした。

SELL LIQ・BUY LIQは「上にある出来高」「下にある出来高」
もう一つ注意したいのが、SELL LIQとBUY LIQの中身です。作者の説明文では「陽線の出来高」「陰線の出来高」と書かれていますが、実際に表示される値はそうなっていません。
| 表示 | 作者の説明 | 実際に表示される値 |
|---|---|---|
| BUY LIQ | 陽線で取引された出来高 | 段の中心が現在値より下にある段の出来高の合計 |
| SELL LIQ | 陰線で取引された出来高 | 段の中心が現在値以上にある段の出来高の合計 |
| Imbalance | 買いと売りの差の絶対値 | BUY LIQ − SELL LIQ(上に多いとマイナス) |
ラベルにマウスを重ねると出るツールチップにも、「現在値より下の出来高」「現在値より上の出来高」と表示されます。表示される数値もこちらと一致しています。1時間足で見たときは、SELL LIQが302.947K、BUY LIQが36.777K、Imbalanceが−266.17Kでした。差し引きがきちんと合っていて、マイナスの値も普通に出ます。
BUY LIQが大きいのは「現在値より下で多く取引された」という意味で、買い注文が多かったという意味ではありません。下に厚みがあれば押し目で支えになりやすい、上に厚みがあれば戻りで上値が重くなりやすい、という位置関係の目安として読んでください。
私の使い方は「厚い段を反応候補として待つ」
仕組みが分かったところで、実際にどう使っているかを紹介します。「Liquidity Thermal Map」だけで売買を決めることはせず、エントリーを検討する価格帯を絞り込む下地として使っています。
1濃い帯の位置と色を確認する
最初に見るのは、現在値の近くにある明るい帯です。現在値のすぐ下に明るい緑があれば、下げたときに一度止まりやすい候補になります。すぐ上に明るい赤があれば、上げたときに売りが出やすい候補です。右端の「>数値<」の帯が今のPoCなので、そこが上下どちらにあるかも合わせて確認します。
2厚い段に戻ってきたときの反応を見る
価格が厚い段まで戻ってきたら、そこで下ヒゲや実体の縮小が出るかを見ます。帯に触れただけで飛びつかず、反応を確認してから入るのが基本です。反発すれば帯の少し外側を損切りの目安にしやすく、リスクの置き場所がはっきりするのが助かる点です。
3帯を終値で割ったら、色の変化で役割の転換を確認する
厚い段を終値で下に抜けると、その段は次の足から赤に変わります。支えだった価格帯が、今度は上にある厚みとして残るわけです。いわゆるサポートとレジスタンスの入れ替わりが、色の変化としてそのまま見えるのは「Liquidity Thermal Map」ならではだと感じました。
厚い段での反発と、割れたあとの色の変化
厚い段は反応しやすく、割れると色が赤に変わって「上にある厚み」として残ります。
Vowars DE ver.3.4.2
図の③のように、厚い段を抜けた先に明るい帯がない場合は、値が一気に走りやすくなります。作者も、厚い価格帯から離れる動きは出来高の薄いゾーンへの拡大につながりやすいと説明しています。私が見ていた1時間足でも、77,200付近の厚い帯を割り込んだあと、下に目立つ帯がないまま75,000台まで一気に下げました。割り込む前は緑だったその帯が、いまは赤いPoCとして上に残っています。

帯の色(現在値より上か下か)、帯の明るさ(厚いか薄いか)、帯の先に次の厚みがあるか。この3点を確認するだけで、利確の目標と損切りの置き場所がかなり決めやすくなります。
設定は5項目+計算本数。変えるならProfile Depthから
設定画面の項目は多くありません。色以外で見た目が大きく変わるのは、Profile DepthとThermal Sensitivityの2つです。
| パラメーター | 初期値 | 推奨値 | 効果 |
|---|---|---|---|
| Profile Depth | Balanced Profile(300本) | 時間足に合わせて選ぶ(下の表) | 集計に使う本数。Shallowは100本、Deepは600本 |
| Thermal Sensitivity | Balanced | Balanced | 薄い段をどこまで表示するか。High Contrastは最大の段の50%未満、Balancedは25%未満を消す。Smoothは全段を表示 |
| Upper Liquidity Color | 赤(RGB 189, 43, 43) | 初期値のまま | 足の終値より上にある段と、右端スケール上側の色 |
| Lower Liquidity Color | 緑(RGB 41, 180, 83) | 初期値のまま | 足の終値より下にある段と、右端スケール下側の色 |
| Hide Active Candle Color | オン | オン | ローソク足がかかる段の色をグレーに置き換え、足を見やすくする |
| Calculated bars | 1500 | 1500(必要なときだけ増やす) | 計算する直近の本数。これより古い足には帯が描かれない |
Profile Depthは「どのくらい前の揉み合いまで覚えておくか」
Profile Depthは、各足で何本さかのぼって出来高を集計するかを選ぶ項目です。本数が少ないほど帯は直近の値動きに素早く追従し、多いほど古い価格帯まで残ります。
Profile Depth による集計範囲の違い
本数が少ないほど帯が値動きに素早く追従し、多いほど古い価格帯まで残ります。
Vowars DE ver.3.4.2
図のとおり、Shallowでは急騰後すぐに下の帯が消え、Deepでは急騰前の揉み合いがいつまでも残ります。どちらが正しいというより、時間足と保有期間に合わせて選ぶものです。本数を時間に換算すると選びやすくなります。
| 時間足 | Shallow(100本) | Balanced(300本) | Deep(600本) |
|---|---|---|---|
| 5分足 | 約8時間 | 約1日 | 約2日 |
| 15分足 | 約1日 | 約3日 | 約6日 |
| 1時間足 | 約4日 | 約12日 | 約25日 |
| 4時間足 | 約17日 | 約50日 | 約100日 |
| 日足 | 約3か月 | 約10か月 | 約1年8か月 |
※ビットコインのように24時間取引される銘柄で計算した目安です。株式や先物など取引時間が限られる銘柄では、同じ本数でもより長い期間になります。
私は1時間足と15分足のデイトレードではBalancedのまま、4時間足以上でスイングの目線を作るときはDeepに切り替えています。1時間足で約12日分なら「先週どこで揉んだか」がちょうど入り、デイトレードの判断材料として過不足がないと感じました。5分足以下で当日の値動きだけを見たいならShallowが向いています。
帯が描かれるのは、計算対象の足のうち、集計に必要な本数がそろった足からです。Calculated barsが初期値の1500本のままDeep(600本)を選ぶと、帯が描かれるのは直近の約900本だけになります。もっと過去まで帯を見たい場合は、設定画面の「インプット」タブにある計算セクションでCalculated barsを増やしてください。そのぶん読み込みは重くなります。
Thermal Sensitivityは「薄い段をどこまで見せるか」
Thermal Sensitivityは、最も厚い段と比べて薄い段を、どこから透明にするかを決めます。PoCの塗り方はどの設定でも変わりません。
Thermal Sensitivity による見え方の違い
上の設定ほど弱い段が消え、下の設定ほど薄い段まで残ります(価格軸は拡大表示)。
Vowars DE ver.3.4.2
- High Contrastは、最大の段の半分に満たない段を消します。厚い価格帯だけが残るので、チャートがすっきりします。
- Balancedは、4分の1未満の段を消す初期設定です。厚みの強弱と見やすさのバランスがよく、私はこれを常用しています。
- Smoothは、出来高のある段をすべて濃淡で描きます。価格帯の分布全体を眺めたいときには便利ですが、背景が埋まってローソク足が見づらくなります。
ボラティリティが高く帯が散らばりがちな相場ではHigh Contrast、値動きが落ち着いていて薄い段の並びも見たいときはSmooth、という使い分けがしやすいと思います。
Hide Active Candle Colorは、オンだと足の周りがグレーになる
Hide Active Candle Colorをオンにすると、その足の始値・終値・高値と安値の中間・高値と安値と終値の平均のどれかが入っている段の色が、赤や緑からグレーに置き換わります。名前からは「透明になる」印象を受けますが、実際には段の厚みに応じた濃さのグレーになります。
Hide Active Candle Color のオンとオフ
オンにすると、足がかかった段だけ赤緑がグレーに置き換わります(価格軸は拡大表示)。
Vowars DE ver.3.4.2
特にPoCに足が重なると、明るいグレーの帯になります。日足でも1時間足でも、ローソク足の周りにグレーのブロックが見えたら、この処理によるものです。足の色がヒートマップに埋もれにくくなるので、基本はオンのままで問題ありません。なお、レンジの最上部の2段では、この置き換えがほぼ働かず、足の周りでも赤緑が残ります。高値圏で足の背景に色が残っていても、不具合ではありません。
相性がいいのは出来高のしっかりした銘柄と、揉み合いの多い相場
帯はすべて出来高から作られるので、出来高データの質がそのまま表示の質になります。ビットコインのような暗号資産の取引所データ、ゴールド先物、SPYのような出来高の多いETF、株価指数先物などは相性がよい部類です。
FXは、表示しているデータの提供元によって出来高の中身が異なります。出来高の値が出ない銘柄では、帯もスケールも表示されません。導入前に、TradingView標準の出来高インジケーターで数値が出ているかを確認しておくと確実です。
活躍する場面
- レンジ相場で、上下の厚い価格帯を確認したいとき
- 押し目・戻りを待つとき(どこまで引き付けるかの目安になる)
- 厚い帯のブレイク後に、次の厚みまでの距離を測りたいとき
- 水平線を引く前に、節目の候補をまとめて把握したいとき
- 支えだった価格帯が上値の重しに変わったことを確認したいとき
頼りにしにくい場面
- 上場直後など、集計期間に足りるだけの履歴がない銘柄
- 出来高データがない、または中身が特殊な銘柄
- 急騰・急落で期間の高値や安値が大きく入れ替わる局面(段の区切りが頻繁に引き直される)
- 売買のタイミングそのものを知りたいとき(シグナルやアラート条件は用意されていない)
- 右端のバーの長さだけで需給を判断したいとき
トレードスタイルでいえば、デイトレードとスイングトレードでもっとも使いやすいと感じました。スキャルピングでもShallowにすれば使えますが、1分足の出来高は偏りが大きく、帯が細切れになりやすい印象です。
導入前に確認しておきたい注意点
確定した足の帯は描き変わらない
各足の帯は、その足までの過去の本数だけを使って計算されます。未来の足の情報は使っていないので、足が確定したあとに過去の帯が描き変わることはありません。ただし、形成中の最新足では価格と出来高が動くたびに帯が更新されます。スケールと数値も、ティックごとに再計算されます。
「足が確定するまでは色や数値が変わる」と理解しておけば、リアルタイムで見ても戸惑うことはないはずです。
過去チャートで見ると“効いて見える”ことに注意
厚い帯は、価格が長く滞在した場所です。価格が戻ってきやすいのは当然で、過去のチャートを眺めると「どの帯でも反発している」ように見えがちです。実際には帯を素通りする場面も多くあります。反応を確認してから入ること、帯の外側に損切りを置くことを前提にしてください。
アラートは標準機能で代用する
「Liquidity Thermal Map」には、専用のアラート条件はありません。気になる帯に価格が近づいたら知りたい場合は、帯の価格に水平線を引いて描画ツールのアラートを設定するか、価格アラートを使うと代用できます。PoCは足ごとに動くことがあるので、アラートを置いた後も帯の位置は時々見直すのが安全です。
「Liquidity Thermal Map」は価格帯の厚みを示すだけで、方向は教えてくれません。トレンドの向きや値動きの形と組み合わせて初めて、エントリーの根拠になります。
組み合わせるなら、方向を教えてくれるツールと
作者も、ヒートマップはトレンド系や相場構造を見るツールと並べて、背景の情報として使うことを勧めています。私が試して扱いやすかった組み合わせは次のとおりです。
- 移動平均線(EMAなど)で方向を決め、その方向への押し目・戻りが厚い帯に重なる場所だけを狙う
- 高値・安値の切り上げ、切り下げを見るマーケット構造系のツールで転換を確認し、帯の色の変化と一致するかを見る
- TradingView標準の出来高プロファイル(固定範囲・表示範囲)と並べ、特定の期間の分布を数値で詳しく確認する
出来高プロファイルと役割が重なるように見えますが、「Liquidity Thermal Map」は分布の移り変わりを時間方向に残してくれる点が違います。どの揉み合いが最近できたもので、どれが古くなって消えかけているのかを判断しやすいので、両方入れても無駄にはなりませんでした。
「どこで揉み合ったか」をチャートに常駐させたい人に向いている
画像しばらく使ってみて、「Liquidity Thermal Map」は水平線を自分で引く手間をかなり減らしてくれるインジケーターだと感じています。厚い価格帯が背景に浮かんでいるので、次にどこで止まりそうか、抜けたらどこまで走りそうかを考える土台がすぐにできます。支えだった帯が赤に変わる瞬間を目で追えるのも、他ではあまり見ない面白さでした。
その一方で、右端のスケールは作者の説明どおりには読めません。バーの長さは現在値の位置、%は上下の出来高比と、切り分けて読む必要があります。この一点さえ押さえれば、設定項目も少なく、導入してすぐに使いこなせるはずです。
帯の明るさは出来高の厚み、色はその足の終値との上下関係です。右端のバーの長さが表すのは現在値の位置で、出来高の偏りは%で読みます。時間足に合わせてProfile Depthを選べば、デイトレードからスイングまで幅広く使えます。








