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種類
インジケーター
ソース
公開

LTF Volume Microburst Bubbles (Zeiierman)

ローソク足の内側で起きた出来高の急増を、向きごとにバブルで可視化するインジケーターです。

4.3 / 5.0 総合評価

  • 充足性 4.5
  • 独自性 4.4
  • 可読性 4.0
  • 適応性 4.5
  • 信頼性 4.3

難易度 中級

No.VOW-000008

評価について 「LTF Volume Microburst Bubbles」は、ローソク足の内側で起きた出来高の急増を可視化し、買いと売りのどちらが主導したかを読み取るための分析・可視化型のインジケーターです。シグナルとアラートも付属していますが、重心は判断材料を示すことにあります。下位足を手作業で見比べなくても急増の向きと集中度がすぐ分かる充足性と、市場や時間帯に合わせて検出条件を細かく調整できる適応性が評価を押し上げました。可読性は、1本の足に多くの情報を重ねる性質上、売買が活発な場面でバブルが連なって並ぶため、ほかの軸よりわずかに控えめな位置にあります。押し目の反発やブレイクアウトに本当に資金が伴っているかを確かめる用途で活きるインジケーターです。
難易度解説 バブルが出た=出来高が集中した、という部分だけなら初心者でも直感的に読めます。ただしスコアの意味、スパイクの判定条件、そしてセッション設定が検出範囲そのものを決めているという構造を理解しないと、「反応しない時間帯がある」ことに気づけません。パラメーターも検出系だけで6つあり、相場や時間軸に合わせた調整も必要になるため、出来高分析の基礎がある中級者向けと判断しました。

総合評価 4.3/ 5.0

評価基準について

  • 充足性 4.5 ローソク足の内側で起きた出来高の急増を、向き・強さ・集中度まで一度に読み取れます。バブルにカーソルを合わせれば内訳も確認でき、下位足を手作業で見比べるより格段に速く把握できます。
  • 独自性 4.4 出来高を量ではなく向きと集中度で評価し、バブルの大きさと色の濃さに別々の意味を持たせています。セッションごとに独立した基準を持つ設計も含め、着眼点と見せ方の両方に明確な工夫があります。
  • 可読性 4.0 緑と赤のバブルと下段のスコアが同じ足で連動しており、迷わず読み取れます。1本の足に多くの情報を重ねる構造のため、売買が活発な場面ではバブルが連なって並びます。
  • 適応性 4.5 下位足の選び方、検出のしきい値、時間帯ごとの有効化まで細かく調整でき、FX・株式・暗号資産のどれにも合わせ込めます。値を変えた結果がバブルの数や大きさにすぐ表れます。
  • 信頼性 4.3 確定した足の判定は後から変わらず、作者の説明どおりの条件で検出されます。細かな仕様の一部は説明文に含まれていませんが、表示を読み誤らせるものではありません。
リペイント
なし
  1. 形成中変わる
  2. 確定後固定
  3. 過去固定
向いている時間足
  • 短期15分以下
  • 中期30分〜4時間
  • 長期日足以上
検証 BTCUSD
アラート
4種類
売買サイン
あり
向いている相場
トレンド、高ボラティリティ
表示場所
両方
描くもの
ラインラベル足の色背景ヒストグラム
ベース指標
出来高
トレードスタイル
スイングトレードスキャルピングデイトレード

このインジケーターの検証記事

ボリューム

出来高急増をバブルで可視化!「LTF Volume Microburst Bubbles」でトレンド継続と反転の兆しを見抜く

出来高急増をバブルで可視化!「LTF Volume Microburst Bubbles」でトレンド継続と反転の兆しを見抜く

図解ギャラリー 7

この記事の要約
どんなインジケーター?
結論

「LTF Volume Microburst Bubbles」は、ローソク足1本の内側を下位足に分解し、平常時を大きく超える出来高の急増を検出して、その向きと集中度をバブルとスコアで可視化するTradingViewの出来高系インジケーターです。

もっと詳しく
この記事の要点
  • ローソク足1本の内側を下位足に分解し、平常時を大きく超える出来高の急増だけを、価格チャート上にバブルとして表示します。
  • バブルの大きさは急増した出来高の量、色の濃さはスコアの強さを表すので、同じ緑でも大きさと濃さを分けて読み取れます。
  • 下段のスコアは、プラスなら買い優勢、マイナスなら売り優勢です。初期設定の±35に届いた足には三角マークが点灯します。
  • 出来高が平常時の2.5倍以上で、かつ実体が値幅の1割以上ある下位足だけを急増と数えるため、ヒゲだけの足は除外されます。
  • 最初のバースト足の安値(買い)または高値(売り)から水平線が引かれ、終値に抜かれた足で延長が止まるので、突破済みの価格帯が分かります。
  • 初期設定ではロンドンとニューヨークの時間帯だけが検出対象です。24時間動く暗号資産では、4つのセッションをすべてオフにして使います。
  • 形成中のローソク足ではスコアが動くため、足の確定後に判断するのが基本です。アラートは買い・売り・極端な出来高など4種類あります。
  • 移動平均線でトレンド方向を決め、順方向のバブルだけを継続の根拠にすると、押し目で出る逆方向のバブルに惑わされにくくなります。

「LTF Volume Microburst Bubbles」はどんなインジケーター?

チャートを見ていて「この1本、やたら出来高が多いな」と思うことはよくあります。でも、その出来高がローソク足のどのタイミングで、どちら向きに入ったのかまでは、通常の出来高バーでは分かりません。上ヒゲを付けながら売られた出来高なのか、下から一気に買い上がった出来高なのか、区別がつかないわけです。

Bitcoinチャートに「LTF Volume Microburst Bubbles」を追加。出来高の急増をバブルと数値で表示してくれる。
Bitcoinチャートに「LTF Volume Microburst Bubbles」を追加。出来高の急増をバブルと数値で表示してくれる。

この「LTF Volume Microburst Bubbles」は、そこを分解して見せてくれるインジケーターです。表示中のローソク足1本の内側を、より短い時間軸のローソク足に分解し、その中で平常時を大きく上回る出来高が発生した瞬間だけを抜き出します。そして、その急増(マイクロバースト)が買い方向だったのか売り方向だったのかを判定し、価格チャート上に泡のようなマーカーとして描画してくれます。

ローソク足の内部で起きている「一瞬の本気の売買」を拾い上げる、という発想のインジケーターです。

表示の仕方が少し変わっています

このインジケーターはサブウィンドウ(下段の別枠)に追加されるタイプですが、バブル・水平線・色付きローソク足は価格チャート側に重ねて描画されます。追加した直後に「下段しか出ていない」と勘違いしやすいので、価格チャートのほうも確認してみてください。

チャート上で何が表示されるのか

実際に入れてみると、表示要素はかなり多めです。ただ、それぞれ役割がはっきり分かれているので、一度整理してしまえば迷いません。まずは全体の配置を図で押さえておきましょう。

「LTF Volume Microburst Bubbles」がチャートに描くもの

価格チャート側にバブルと水平線、下段にスコアが出ます。表示は連動していて、同じ足の情報を別々の形で見せています。

「LTF Volume Microburst Bubbles」がチャートに描くもの価格チャートにバブルと水平線、下段にマイクロバーストスコアの柱とシグナルの三角が描かれた模式チャート。Microburst Score2.73K3.26K5.02K2.48K2.59K買いが集中した足にバブル下段の柱がスコア±35に届いた足だけ三角バーストの起点から水平線上の数字は急増分の出来高

Vowars DE ver.3.11.1

バブルはローソク足の中心に置かれ、その上に急増分の出来高が表示されます。スコアが±35に届いた足だけ三角が点灯し、ローソク足も塗られます。

上の価格チャートと下段のスコアは、同じ足の情報を別々の形で見せています。バブルが出ている足の真下を見ると、必ずスコアの柱が立っているはずです。それぞれの要素の意味は次のとおりです。

表示要素場所意味
バブル(丸いマーカー)価格チャートその足の中で出来高の急増が発生した。緑は買い優勢、赤は売り優勢
バブル内の数値価格チャート急増と判定された部分の合計出来高(K・M・Bで表記)
水平線価格チャートバーストが始まった足の安値(買い)または高値(売り)から引かれるライン
色付きローソク足価格チャートスコアがシグナル基準に達した足を塗りつぶし
柱状のスコア下段パネルマイクロバーストスコア。プラスが買い優勢、マイナスが売り優勢
三角マーク下段パネルスコアがシグナル基準に到達したことを示すシグナル
黄色のひし形下段パネルベースラインの5倍以上という極端な出来高が出た合図
薄い背景色下段パネルその足にバーストが含まれている。集中度が高いほど濃くなる

バブルの「大きさ」と「色の濃さ」は別の意味

ここが個人的にいちばん面白いと感じた部分です。バブルは大きさと色の濃さがそれぞれ違う情報を表しています。

大きさは、急増した出来高の量です。正確には、その足の中の平均的な出来高に対して、急増部分の出来高がどれだけ大きかったかで段階的に変化します。普段の数倍の売買が一気に流れ込むと、目立つ大きな泡になります。

一方、色の濃さは、スコアの強さです。スコアがSignal Thresholdに届いていれば最も鮮やかな色、25%程度なら暗くくすんだ色になります。つまり「大きいけど色が薄い泡」は、出来高は大量に入ったが方向感がバラけていたということ。逆に「小さいけど鮮やかな泡」は、量は控えめでも一方向にきれいに偏っていたことを意味します。

バブルの「大きさ」と「色の濃さ」は別の情報

同じ緑のバブルでも、大きさと色の濃さでまったく違うことを言っています。

バブルの「大きさ」と「色の濃さ」は別の情報大きさが急増分の出来高、色の濃さがスコアの強さを表すことを、4つのバブルの対比で示した模式チャート。Microburst Score12.4K11.8K1.24K890.0大きい=入った出来高が多い小さくても色が濃ければ方向は一方通行大きいのに薄い=買いと売りが拮抗濃さは下段のスコアと連動

Vowars DE ver.3.11.1

大きさは入った出来高の量、色の濃さは下段スコアの強さです。大きいのに色が薄いバブルは、出来高は多いのに買いと売りが競り合って方向が定まらなかった足を表しています。

この2軸の読み分けができると、同じバブルでも意味がまったく違って見えてきます。特に③のような「大きいのに薄い」泡は、初見だと強いシグナルに見えてしまうので注意してください。

バブルにカーソルを合わせると内訳が出ます

LTF Volume Microburst Bubbles

これは知らないと損をする機能です。バブルにマウスを重ねると、そのバーストの内訳が表示されます。内容は、買い優勢か売り優勢か、スコアの値、シグナル基準に対して何%か、急増と判定された下位足の本数、最大何倍の出来高が出たか、バースト出来高の合計、そして集中度です。

「スパイクが1本だけで発生したバースト」なのか「5本に分散して発生したバースト」なのかがここで分かるので、シグナルの質を判断するときにかなり役立ちます。私は気になる場面では必ずここを確認しています。

マイクロバーストが検出される仕組み

なぜこの動きになるのかを理解しておくと、シグナルの信頼度を自分で判断できるようになります。難しい話は抜きにして、流れだけ押さえておきましょう。

1 表示中の足を、より短い時間軸に分解する

Auto Lower Timeframeが有効なら、チャートの時間軸に応じて参照する下位足が自動で決まります。実際にどう割り当てられるかは次の通りです。

チャートの時間軸参照される下位足
1分足10秒足
5分足1分足
15分足3分足
1時間足15分足
4時間足1時間足
日足4時間足
週足・月足4時間足(セッションを1つ以上有効にしている場合)

おおむね1本を4〜6分割する設計です。分割数が確保できるので、バーストの有無を判定するには十分な粒度になっています。

1分足で使う場合の注意

1分足を表示すると秒単位のデータを参照しにいく設計になっています。秒足データが利用できない環境では想定通りに動作しない可能性があるため、1分足で使いたい場合はAuto Lower Timeframeをオフにして手動指定するほうが確実です。

2 「普段の出来高」と比べる

分解した下位足それぞれについて、平常時の出来高の水準(ベースライン)と比較します。このベースラインはVolume Baselineで指定した期間の平滑平均で作られていて、初期値は50です。絶対的な出来高の大きさではなく、その銘柄・その時間帯にとっての「普段との差」で判定している点がポイントです。出来高の絶対量が違う銘柄でも同じ感覚で使えるのは、この作りのおかげですね。

3 2つの条件を同時に満たしたものだけ採用

ここが「単なる出来高スパイク検出」との差になる部分です。急増と認定されるには、次の2つを両方満たす必要があります。

  1. 出来高がベースラインのSpike Threshold倍(初期値2.5倍)以上であること
  2. その下位足の実体が、高値〜安値の値幅のMin Body Efficiency(初期値0.10)以上を占めていること

2番目の条件が効いています。出来高だけ膨れ上がって長いヒゲを残して戻ってきたような足は、方向性がないものとして除外されるわけです。実際、この条件のおかげで「大量出来高だけど結局どっちつかず」というノイズがかなり減っています。

STEP1〜3の流れを、5分足1本ぶんの中身を覗く形で図にしました。インジケーターが内部で見ている1分足の世界です。

足1本を下位足に分解し、2つの条件で急増を選ぶ

ここで描いているのは、インジケーターの内部で見ている1分足です。点線で区切った5本が、5分足チャートのローソク足1本にあたります。

足1本を下位足に分解し、2つの条件で急増を選ぶ5分足1本ぶんを1分足5本に分け、出来高がベースラインの2.5倍以上で、かつ実体が値幅の1割以上ある足だけを急増として数える流れを示した図。下位足(1分足)下位足の出来高普段の2.5倍を超えた足が候補出来高は大きいが実体が値幅の1割未満なので除外残った2本がこの足の急増ベースライン(平滑平均)

Vowars DE ver.3.11.1

出来高の条件は初期値のSpike Threshold 2.5、実体の条件はMin Body Efficiency 0.10で描いています。ベースラインは、その足自身の出来高も取り込んだ平滑平均です。

右端の区切りを見ると分かるとおり、基準線を超えた足が3本あっても、急増として数えられたのは2本だけです。最後の1本は出来高こそ大きいものの、実体が値幅の1割に届かずどちらにも進んでいないため弾かれています。

4 向きの偏りと集中度からスコアを出す

採用された急増を買い側と売り側に分けて、その偏りを算出します。ここに集中度という考え方が掛け合わされているのが特徴です。

同じくらいの大きさの急増が何本にも分散しているより、1本か2本に突出して集中しているほうがスコアは伸びやすくなります。ダラダラ買われ続けた状態より、一瞬で叩き込まれた注文のほうを高く評価する設計です。

逆に言うと、買いと売りの急増が同じ足の中で拮抗すると、出来高がいくら大きくてもスコアは0付近に留まります。激しく売買されているのに泡の色が薄い場面は、単純に攻防が激しいだけと読めるわけです。

スコアの見方はここだけ押さえればOK

スコアは-100〜+100の範囲で、プラスなら買い優勢、マイナスなら売り優勢。絶対値が大きいほど「一方向に、強く、集中して」入ったことを意味します。初期設定では±35を超えると三角マークのシグナルが点灯します。

初期設定のままだと反応しない時間帯があります

ここは「LTF Volume Microburst Bubbles」を使ううえで最も重要な注意点なので、独立した項目にしました。

このインジケーターにはセッションフィルターが搭載されていて、初期状態ではLondonとNew Yorkだけが有効になっています。SydneyとTokyoはオフです。

そして、有効なセッションの時間外に発生した出来高は集計対象から完全に外れます。つまり初期設定のままBitcoinチャートに入れると、アジア時間に大きな出来高急増が起きても、バブルは1つも出ません。「なぜか午前中だけ何も表示されない」という現象の正体はこれです。

初期設定では、有効なセッションの外の急増を拾わない

薄く塗った時間帯が、初期設定で有効なロンドンとニューヨークのセッションです。

初期設定では、有効なセッションの外の急増を拾わない1時間足で、ロンドンからニューヨークの時間帯だけにバブルが出て、東京時間に起きた大きな出来高の急落にはバブルが出ないことを示した図。出来高3.32K6.21K9.09K7.53K16.72K東京時間に出来高が急増それでもバブルは出ない検出はロンドン〜NYの時間だけ

Vowars DE ver.3.11.1

1時間足、冬時間(GMT)の想定で描いています。塗りの外の時間帯は集計そのものから外れるため、どれだけ出来高が膨らんでもバブルもスコアも出ません。

図の左端の大陰線は、前後と比べて明らかに出来高が跳ねています。それでもバブルが出ないのは、そもそもこの時間帯が計算の対象に入っていないからです。インジケーターが壊れているわけではありません。

アジア時間帯にバブル表示が必要な方は「Tokyo」にチェック必須!
アジア時間帯にバブル表示が必要な方は「Tokyo」にチェック必須!
暗号資産で使うなら必ず設定変更を

24時間動く暗号資産で使う場合は、4つのセッションをすべてオフにするのがおすすめです。すべてオフにすると時間帯の区別なく1本の共通ベースラインで24時間検出されるようになり、アジア時間の急騰・急落も拾えるようになります。逆に、時間帯を絞って分析したい場合は必要なセッションだけを有効にしてください。

なお、セッションを有効にしたときはセッションごとに別々のベースラインが作られます。これは地味に賢い作りで、もともと閑散としがちなアジア時間の出来高を、活発なニューヨーク時間の基準で判定してしまう不公平が起きません。「その時間帯としては異常」という判定になります。

セッションが重なる時間帯の挙動

ロンドンとニューヨークが重なる時間帯は、両方の基準で比較して、より高い倍率のほうが採用されます。結果として重複時間帯はスパイク判定がやや出やすくなる傾向があります。オーバーラップ時間のシグナルは、少し割り引いて見ておくくらいがちょうどいいかもしれません。

水平線(バーストレベル)の使い方

バブルと並んで実用的なのが、自動で引かれる水平線です。

買い方向のバーストが新しく始まった足の安値から緑のライン、売り方向なら高値から赤のラインが引かれます。連続してバーストが続いている間は追加されず、あくまで「起点となった1本目」から引かれる仕組みです。さらに、同じ向きの線はNew Level Cooldown(初期値15本)が経過するまで新しく引かれません。

ラインは、終値がそのラインを割り込む(買いラインの場合)まで右へ伸び続けます。抜かれると延長が止まって、そこで役目終了です。チャート上に残ってはいますが、伸びが止まっているラインは「すでに突破された価格帯」だと判断できます。

バーストレベルが引かれ、役目を終えるまで

水平線はバーストが始まった1本目から引かれ、終値に割り込まれるまで右へ伸び続けます。

バーストレベルが引かれ、役目を終えるまで買いのバーストが始まった足の安値から水平線が伸び、続くバーストでは線が増えず、終値が線を割り込んだ足で延長が止まる流れを示した図。2.73K3.26K5.02K2.48K2.59K始まりの足の安値から線を引く15本以内の次のバーストでは線を増やさない終値が割り込んだ足で止まる割られていない線は伸び続ける

Vowars DE ver.3.11.1

New Level Cooldown(初期値15本)の間は、同じ向きのバーストが出ても新しい線は引かれません。売りのバーストは高値から赤い線を引き、終値が上に抜けた足で止まります。

この使い方はシンプルで、伸び続けている緑ラインの上に価格がいる間は、そこが下値の支えとして意識されていると考えられます。押し目からの反発でここが効くかどうかは、実際に見ていて機能する場面もあれば、あっさり抜ける場面もあるという印象です。過信せず、他の水平線と重なっている場所を優先的に見るのが現実的だと思います。

実戦での使いどころ

トレンド継続を確認する

LTF Volume Microburst Bubbles

いちばん素直な使い方です。上昇トレンド中の押し目が終わって再び上がり始めるタイミングで、大きく色の濃い買いバブルが出れば、その動きに実際の資金が伴っていると判断できます。押し目からの反発が「戻り売りに押し返される弱い反発」なのか「新規の買いが入った反発」なのかを切り分ける材料になります。

レンジ上限のブレイクアウトでも同じです。上抜けた瞬間に買いバブルが出ずスコアも伸びていない場合、その突破は薄商いの中で起きた突破である可能性が高くなります。私はこのパターンでダマシを何度か回避できているので、ブレイク狙いのフィルターとしてはかなり優秀だと感じています。

バブルを伴う上抜けと、伴わない上抜け

同じレンジ上限の突破でも、足の中に買いの急増があったかどうかで、その後の動きが分かれることがあります。

バブルを伴う上抜けと、伴わない上抜けレンジ上限を一度バブルなしで上抜けて押し戻され、二度目は濃い買いバブルとシグナルを伴って上抜け、そのまま上昇が続いた例の模式チャート。Microburst Score2.18K1.68K3.64Kバブルなしの上抜けはレンジに押し戻された突破した足に濃い買いバブルこの例ではそのまま上昇レンジ上限

Vowars DE ver.3.11.1

一度目の上抜けは出来高の急増を伴わず、上限の上でもみ合ったあとレンジに戻りました。二度目は突破した足そのものに濃いバブルが出ています。バブルがあれば必ず伸びるわけではないので、ほかの根拠と合わせて判断します。

見るべきは「突破した足そのもの」にバブルがあるかどうかです。突破の数本後に出たバブルは、すでに動いた後の追随買いであることも多いので、同じ重みでは扱わないようにしています。

行き過ぎた動きの反転を疑う

長く伸びた上昇の最終盤で、突然強烈な売りバブルが出る。あるいは急落の底で強烈な買いバブルが出る。こうした場面は、それまでと逆方向の資金が入り始めた合図になることがあります。

LTF Volume Microburst Bubbles

ただしバブル単体では継続なのか反転なのか区別できません。これは製作者も明言している点で、私も同意見です。直近の高値・安値やサポレジといった位置の文脈とセットで見て初めて、反転シグナルとして意味を持ちます。何もない中途半端な価格帯で出た大きなバブルは、単に約定が集中しただけということも多いです。

黄色のひし形は別枠で見る

下段パネルに出る黄色のひし形は、下位足の出来高がベースラインの5倍以上に達したときに点灯します。この5倍という基準は固定で、設定から変更できません。

ここはスコアやシグナル基準とは無関係に判定されるので、スコアが低くてもひし形だけ点灯することがあります。それは「両方向の異常な出来高が同時にぶつかった」状態で、しばしば急変動の直前や直後に現れます。ボラティリティが跳ねる兆候として、私は独立したサインとして扱っています。

向いているトレードスタイル

スタイル相性コメント
スキャルピング◎5分足〜15分足で、瞬間的な資金流入を捉える用途に最適
デイトレード◎15分足〜1時間足。セッション別の分析とも噛み合う
スイングトレード○4時間足〜日足でも機能するが、シグナル数は少なめ
ポジショントレード△週足以上では下位足の粒度が粗くなり、優位性が薄い

パラメーター設定を詳しく見る

検出に関わる設定

パラメーター設定
パラメーター初期値推奨値効果
Auto Lower Timeframeオンオンチャート足に応じて参照する下位足を自動選択。1分足で使う場合のみオフを検討
Manual Lower Timeframe1(1分)チャート足の1/4〜1/6自動選択をオフにしたときの参照足。細かくするほど検出は増えるが動作は重くなる
Volume Baseline5030〜50平常時の出来高を測る期間。大きいほど基準が安定し、小さいほど直近の活況に追随する
Spike Threshold2.52.0〜3.5何倍の出来高を急増とみなすか。上げるほど検出は減り、本当に異常な場面だけが残る
Min Body Efficiency0.100.15〜0.25実体の割合の下限。上げるほどヒゲ主体の足を除外し、方向性の明確な急増だけを拾う
Signal Threshold3530〜45三角マークとローソク足の色付けが発動するスコア。下げると頻度増、上げると厳選される
Session Time ZoneMarket LocalMarket Local各市場の現地時間で解釈。夏時間にも自動追随するため通常はこのままでよい
Sydneyオフ / 0800-1700暗号資産ではオフシドニー時間の検出を有効化。専用のベースラインが作られる
Tokyoオフ / 0900-1800日本株・円絡みではオン東京時間の検出を有効化。アジア時間を分析対象にしたい場合に使う
Londonオン / 0800-1700用途次第ロンドン時間の検出を有効化。欧州系銘柄やFXでは有用
New Yorkオン / 0930-1600米国株ではオンニューヨーク時間の検出を有効化。米国株の立会時間に合わせた初期値

Spike Thresholdは最初に触るべき設定です。初期値2.5は平常時の2.5倍という比較的緩めの基準で、荒れた相場では泡だらけになります。Bitcoinの変動が大きい局面では3.0前後まで上げると、本当に目立つ急増だけが残って見やすくなります。逆に閑散相場でバブルがまったく出ないなら2.0程度まで下げてみてください。

Min Body Efficiencyの初期値0.10はかなり緩い設定です。実体が値幅の1割あれば通過してしまうので、ヒゲだらけの荒い場面ではノイズが混じります。方向性のはっきりした急増だけを見たいなら、0.20あたりまで引き上げると精度が体感で変わります。ただし上げすぎると急変動時の乱高下した足がすべて除外され、肝心な場面を取りこぼすので0.3以上は非推奨です。

Volume Baselineを短くすると、直近の活況をすぐ「普通」とみなすようになります。結果として連続した出来高増加の後半でスパイク判定が出にくくなるため、継続的な資金流入を追いたい場合は初期値の50前後を維持するのが無難です。

表示に関わる設定

パラメーター設定
パラメーター初期値推奨値効果
Show Bubblesオンオン価格チャート上のバブル表示。オフにしても検出とスコアの計算は継続する
Show Volume Textオン混雑時はオフバブル内に出来高の数値を表示。オフでもバブルの大きさや検出には影響しない
Bubble SizeNormal低時間足ではSmallバブル全体の大きさを一律調整。相対的な大小関係はそのまま維持される
Bubble Transparency44〜10バブルの透明度。上げるとローソク足が透けて見えやすくなる
Show Levelsオンオンバーストの起点から引かれる水平線の表示切り替え
New Level Cooldown1515〜30同方向の次のラインが引かれるまでの最低本数。上げるとラインが厳選される
Max Level Age2000300〜800ラインが消えるまでの本数。短くするとチャートが整理される
Line Width11〜2水平線の太さ。見た目のみで判定には影響しない
Line StyleSolidDashed線の種類。手動で引いたラインと区別したい場合は破線が便利
Bull Bubble / Bear Bubble緑 / 赤初期値バブルの基本色。スコアが弱いほど暗い階調で描画される
Bull Text / Bear Text白 / 白初期値バブル内の数値の文字色
Bull Level / Bear Level緑 / 赤初期値バーストレベルの線の色
Color Signal Candlesオン用途次第シグナル発生足のローソクを塗りつぶす。他の色分け系と併用するならオフ推奨
Burst Backgroundオンオン下段パネルの背景を薄く着色。集中度が高いほど濃くなる

Max Level Ageの初期値2000本は、日足ならともかく5分足や15分足ではかなり長いです。古いラインが延々と残るのが気になるなら、300〜800本程度まで下げるとチャートがすっきりします。

用途別のおすすめ設定

目的設定の方向性
スキャルピングで反応を早くSpike Threshold 2.0、Signal Threshold 30、Volume Baseline 30
ノイズを減らして厳選Spike Threshold 3.0〜3.5、Min Body Efficiency 0.20、Signal Threshold 45
暗号資産を24時間分析4セッションすべてオフ(全部オンでは24時間カバーになりません)、他は初期値ベースで調整
米国株の立会時間だけ見るNew Yorkのみオン、Session Time ZoneはMarket Local
スイングで大きな流入だけ拾う4時間足以上、Spike Threshold 3.0、Max Level Age は長めのまま

メリットとデメリット

強み

  • ローソク足1本の内側を分解し、出来高の「向き」まで判定できる
  • 絶対量ではなく平常時との比較で判定するため、銘柄を問わず使える
  • 大きさ=出来高、色=スコアの2軸表示で情報量が多い
  • ヒゲ主体の足を除外するフィルターが最初から組み込まれている
  • 時間帯ごとに別々の基準を持てるセッション設計
  • バブルにカーソルを合わせるだけで内訳を確認できる
  • アラートが4種類用意されている

弱み

  • 初期設定ではアジア時間が検出対象外になっている
  • 継続か反転かはこれ単体では判断できない
  • 形成中の足ではスコアやシグナルが変動する
  • 下位足のデータを読み込むため動作が重くなりやすい
  • 表示要素が多く、初見だと情報過多に感じる
  • 過去に遡るほどバブルが表示されない領域が出ることがある

使う前に知っておきたい注意点

形成中の足では数値が動きます

これは仕組み上避けられない性質です。現在進行中のローソク足では、時間の経過とともに下位足のデータが積み上がっていくため、スコアが刻々と変化します。足の途中でシグナル基準を超えたのに、終わってみたら基準に届かずシグナルが消えていた、ということが起こり得ます。

アラートを設定するときは

アラート作成時は、通知条件を「足が閉じた時点」に設定することを強くおすすめします。デフォルトのままだと形成中の足で発火し、その後シグナルが消滅するケースが出てきます。用意されているアラートは、買いシグナル、売りシグナル、極端な出来高スパイク、そのすべてをまとめたものの4種類です。

一方で、確定した過去の足について、後から判定が書き換わることはありません。表示位置がずれたり、過去のバブルが消えたり出現したりといった動きは起きない設計です。ただし、下位足データの取得可能な範囲には限りがあるため、チャートを大きく過去へスクロールすると表示が途切れることがあります。

バブルは「結果」であって「予測」ではない

大きなバブルが出た=そちらに動く、ではありません。あくまですでに入った売買を可視化しているだけです。急落の途中で出る大きな売りバブルは、投げ売りが出ている証拠であると同時に、売りが枯れる直前かもしれません。

私自身、これ単体でエントリー判断することはしていません。トレンド方向の確認や、水平線・移動平均線といった既存の根拠に「資金が伴っているか」を上乗せする役割として使うのが、いちばん納得感のある使い方だと感じています。

出来高データの質に依存します

出来高を扱うインジケーター全般に言えることですが、参照している取引所や銘柄の出来高データがそのまま結果に反映されます。暗号資産なら取引所ごとに出来高が違いますし、FXのように出来高が取引量ではなくティック数で提供される銘柄もあります。同じBitcoinでも、参照する取引所を変えるとバブルの出方が変わる点は頭に入れておいてください。

他のインジケーターとの組み合わせ

組み合わせ狙い
移動平均線(EMA200など)トレンド方向を確定させ、順張り方向のバブルだけを採用する
水平線・ピボット重要価格帯で出たバブルに絞ることで、反転シグナルの精度を上げる
RSIなどのオシレーター買われすぎ・売られすぎの水準で出た逆方向バブルを反転の兆候として見る
ATRボラティリティが拡大している局面かどうかを確認し、バブルの重みを判断する
通常の出来高インジケーター足全体の出来高と、内訳としてのバースト出来高を見比べる

特に相性がいいと感じたのは移動平均線との組み合わせです。トレンド方向が決まっていれば、逆方向のバブルは「一時的な反発」として無視でき、順方向のバブルだけを継続の根拠として使えます。判断がかなりシンプルになります。

移動平均線で向きを決め、順方向のバブルだけを拾う

EMAの上に価格がある間は、買い方向のバブルだけを判断材料にします。

移動平均線で向きを決め、順方向のバブルだけを拾う価格がEMA50の上にある上昇局面で、押し目の売りバブルは見送り、EMAの上で出た買いバブルだけを継続の根拠として使う考え方を示した図。5.8K7.81K6.14K6.73K6.14K押し目の売りバブルは見送るEMAの上で出た買いバブルを採用EMA50の上なら上昇の流れ
  • EMA50

Vowars DE ver.3.11.1

図ではEMA50を使っています。長い時間軸の方向を重視するならEMA200でも考え方は同じです。押し目で出る売りバブルは一時的な利益確定であることも多く、EMAを割り込まない限りは流れを変えるものとして扱いません。

図の右側では、高値圏で売りバブルが2つ続いています。単体で見ると「天井か?」と身構える場面ですが、価格はEMAの上を保ったままです。その後に出た買いバブルを合図に高値を更新しており、売りバブルは押し目の利益確定だったと読めます。逆に、売りバブルと同時にEMAを割り込むようなら、そこで初めて流れの変化を疑います。

導入の手順

1 インジケーターを追加する

TradingViewのチャート上部にある「インジケーター」から「LTF Volume Microburst Bubbles」を検索して追加します。下段にスコアパネルが、価格チャート側にバブルと水平線が表示されれば正常です。

2 セッション設定を自分の銘柄に合わせる

最初に必ずここを確認してください。暗号資産なら4つすべてオフ、米国株ならNew Yorkのみオン、といった具合に取引対象に合わせます。

3 バブルの量を調整する

泡が多すぎるならSpike Thresholdを上げ、少なすぎるなら下げます。自分がふだん見ている時間軸で、1日あたり数個〜十数個くらいに収まると使いやすいと思います。

4 過去チャートで出方を確認する

実際に使う前に、過去の急騰・急落局面でどのようにバブルが出ていたかを一通り眺めてみてください。自分の銘柄でどのくらいのバブルが「異常」なのかという感覚をつかんでおくと、リアルタイムでの判断が一気にラクになります。

総合レビュー

「LTF Volume Microburst Bubbles」は、出来高を「量」ではなく「どこで、どちら向きに、どれだけ集中して入ったか」という視点で見せてくれるインジケーターです。通常の出来高バーでは絶対に分からない情報が可視化されるので、出来高分析をもう一歩踏み込みたい人にはかなり刺さると思います。

特に評価したいのは、バブルの大きさと色の濃さで別々の情報を伝えている点と、カーソルを合わせるだけで内訳が確認できる点です。「大きいけど色が薄い=激しい攻防」といった読み分けができるようになると、チャートの見え方が変わります。

一方で、初期設定のままだと時間帯によってはまったく反応しないという落とし穴があり、そこに気づかないまま「使えない」と判断してしまう人がいそうなのは惜しいところです。導入したらまずセッション設定を確認する。これだけは忘れないでください。

単体で完結する売買システムではありませんが、既存の分析に「本当に資金が動いているか」という裏付けを足す役割としては非常に優秀です。ブレイクアウトのダマシを避けたい人、押し目の反発が本物かどうか判断したい人には、試す価値が十分にあるインジケーターだと思います。

こんな人におすすめ

出来高を使った分析をすでに取り入れていて、もう一段深く見たい中級者。ブレイクアウトのダマシに悩んでいる人。短期売買で「今この瞬間、どちらに資金が入ったか」を知りたい人。逆に、シンプルな売買サインだけが欲しい初心者には情報量が多すぎるかもしれません。

参照元・データ出典:この記事は、チャートプラットフォーム「TradingView」にて、クリエイター「Zeiierman」が制作したインジケーターを実際に使用し、徹底分析を行った上で公開しています。

免責事項:本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言や特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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執筆者YUZURUVowars運営・検証担当
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Web制作会社でオウンドメディアの編集者として働きながら、2018年に暗号資産(仮想通貨)トレードを開始。現物から先物まで実践するうちにチャート分析にのめり込み、現在はTradingViewのオリジナルインジケーターも自作しています。 当サイトでは、TradingViewのインジケーターを自分のチャートで1本ずつ検証し、計算の中身・使い方・弱点までを図解つきでレビューしています。作り手の視点でロジックまで踏み込み、実際に使って確かめた情報だけを掲載。特定銘柄への投資勧誘は行っていません。

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