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種類
インジケーター
ソース
公開
タイプ
売買判断型

RSI Bottom/Top Retest Scalper [josseliani]

RSIの2回目の反転と価格のライン抜けで、逆張りの入り口を探します。

4.3 / 5.0 総合評価

  • 充足性 4.5
  • 独自性 3.7
  • 可読性 4.1
  • 適応性 4.5
  • 信頼性 4.6

難易度 中級

No.VOW-000002

評価について RSIの極値だけで飛びつかず、冷却、2回目のピーク・ボトム、価格のライン抜けという三段階を通すため、単純なRSI逆張りよりダマシを減らしやすい設計です。損切りと1R・2Rまで自動で描画され、シグナルを売買の計画として使える点も強みです。一方でシグナルは少なく、強いトレンドでは逆張り方向に張り付きやすいため、環境認識との併用が前提になります。
難易度解説 表示は丸・三角・矢印とラインだけで見た目はシンプルですが、丸はエントリーではなく、三角のあとにも価格のライン抜けが必要という二段構えを理解していないと使いこなせません。極値、冷却、再進入の3つのRSIレベルと、13種類から選ぶ確認ラインのバランス調整も必要です。損切りの位置やRSIの意味を自分で判断できる方向けで、初めての方は初期値のまま観察から入るのが安全です。

総合評価 4.3/ 5.0

評価基準について

  • 充足性 4.5 RSIの反転と価格のライン抜けを両方確認してから矢印を出し、損切りと1R・2Rまで自動で描くので、エントリーから出口の目安まで一通りそろっています。
  • 独自性 3.7 RSIの2回目の山・谷を狙う考え方は目新しくありませんが、冷却や再進入のレベル、13種類の確認ラインを組み合わせた設計に独自の工夫があります。
  • 可読性 4.1 丸・三角・矢印と損切り・1R・2Rのラインだけで表示がまとまっています。ただ、丸と三角は売買の合図ではないので、最初は見分けに慣れが必要です。
  • 適応性 4.5 極値・冷却・再進入のRSIレベルや、確認ラインの種類と長さ、実体の割合まで調整できます。スキャルから短期のデイトレードまで合わせやすい設計です。
  • 信頼性 4.6 シグナルは確定足で判定され、丸・三角・矢印は後から消えません。アラートも4種類あり、確定後の通知まで一通り使えます。
リペイント
遡って描画あり
  1. 形成中変わる
  2. 確定後固定
  3. 過去後から描く
確定した足の丸・三角・矢印は後から消えませんが、損切りの線だけは、エントリー確定時に基準となった高値・安値の足までさかのぼって引かれます。
向いている時間足
  • 短期15分以下
  • 中期30分〜4時間
  • 長期日足以上
検証 BTCUSD
アラート
4種類
売買サイン
あり
向いている相場
レンジ
表示場所
両方
描くもの
ラインラベル背景
ベース指標
ATRRSI一目均衡表移動平均
トレードスタイル
スキャルピングデイトレード

このインジケーターの検証記事

シグナルリバーサル

5分足スキャルで使える「RSIリテスト戦略」インジゲーター。「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の仕組み・設定・強みを徹底解説!

5分足スキャルで使える「RSIリテスト戦略」インジゲーター。「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の仕組み・設定・強みを徹底解説!

図解ギャラリー 7

この記事の要約
どんなインジケーター?
結論

「RSI Bottom/Top Retest Scalper」は、RSIの1回目の極値では入らず、冷却後の2回目の山・谷と、価格が確認ラインを実体で抜けた場合だけ矢印を出す逆張りスキャル向けインジケーターです。損切りと1R・2Rも自動で描画されます。

もっと詳しく
この記事の要点
  • RSIが70や30に届いた1回目では入らず、冷却を挟んだ2回目の山・谷だけを狙う、逆張り系のインジケーターです
  • RSIパネルの丸は監視開始、三角は2回目のリテスト成立の印で、どちらもエントリーの合図ではありません
  • エントリーの合図は価格チャートの中抜き矢印で、三角のあとに実体の50%以上が確認ラインを抜けた場合だけ出ます
  • エントリー価格はライン抜けの足ではなく次の足の始値で、損切りと1R・2Rも矢印と同時に自動で描画されます
  • 確認ラインはKijunやALMA、EMAなど13種類から選べ、時間足に合わせて長さや実体の割合を調整できます
  • 判定は確定足で行われ、丸・三角・矢印は後から消えません。三角が山の頂点より遅れるのは確定待ちの仕様です
  • 強い上昇や下落の中では、三角が出ても価格が確認ラインを割らず、矢印まで進まないことがあります
  • 上下幅のあるレンジや急騰・急落後の息切れと相性が良く、シグナルは少なめなので上位足や水平線との併用が現実的です
  • 2回目のシグナルと確定エントリーの両方でアラートを設定でき、対応スタイルはスキャルピングとデイトレードです

「RSI Bottom/Top Retest Scalper」とは?RSIの“2回目”だけを狙う逆張りツール

RSIが70を超えたから売る、30を割ったから買う。テクニカル分析を始めて最初に習う使い方ですが、実際にやってみると「1回目の行き過ぎ」で入ると高確率で轢かれるのは、多くの人が経験しているところだと思います。

このインジケーター「RSI Bottom/Top Retest Scalper」は、まさにその問題に真正面から取り組んだツールです。RSIが極端な水準に達しても、そこではエントリーサインを出しません。いったんRSIが落ち着くのを待ち、そのあとで2回目の山(または谷)が1回目より内側に形成されたときだけを「本命」として扱います。

さらに「RSI Bottom/Top Retest Scalper」が面白いのは、RSI側の条件が揃っただけでは矢印を出さない点です。価格チャート側に引かれた確認ラインを、ローソク足の実体が一定割合以上抜けたことを追加条件にしており、オシレーターと価格の両方が同じ方向を向いて初めてエントリー扱いになります。作者本人も「5分足のゴールドスキャルピング向けに初期値を調整した」と述べており、短期の逆張りスキャルを主戦場として設計されたインジケーターです。

Bitcoin 5分足チャート
Bitcoin 5分足チャート
このインジケーターで見るもの

見るべきは3つだけです。①RSIパネルの丸(1回目の極値)②三角(2回目のリテスト成立)③価格チャートの中抜き矢印(実際のエントリー)。丸と三角はあくまで「準備段階」で、トレードの合図は矢印だと覚えておけば、この後の解説がすっと入ってきます。

チャート上に何が表示されるのか

RSIパネル側の表示

「RSI Bottom/Top Retest Scalper」はサブウィンドウ(別枠)に表示されるタイプです。パネル内には通常のRSIラインに加えて、役割の違う水平線が3層で引かれます。

  • 破線(70/30)…セットアップの引き金となる極値ライン
  • 点線(65/35)…いったん冷やす必要がある冷却ライン
  • 薄い点線(68/32)…2回目の山・谷が満たすべき再進入ライン

加えて、セットアップが進行中のあいだだけ「2回目のピークが超えてはいけない上限ライン」が動的に描かれます。これは1回目のピークからわずかに内側に引かれる線で、この線より上で山を作ってしまったらリテストとして認めないという判定ラインを目で確認できるようになっています。ボトム側も同様に「下限ライン」が引かれます。

さらに、セットアップが有効なあいだはパネルの背景が薄く色付きます。売り準備なら赤系、買い準備なら緑系。「今このインジケーターは獲物を探している最中なのかどうか」が一目で分かるので、これは地味に便利です。

RSIパネルに並ぶ3本の水平線と、準備中だけ現れる表示

上側の3本は売りの準備、下側の3本は買いの準備に使われます。背景の色と細い赤線は、準備が進んでいる間だけ表示されます。

RSIパネルに並ぶ3本の水平線と、準備中だけ現れる表示RSIのパネルに、70の破線、68の薄い点線、65の点線が上から並び、準備中の区間だけ背景が赤く色付き、1回目の山の少し下に上限ラインが引かれている様子を示した図。RSI Retest Scalper [josseliani]破線70:ここに届くと準備開始点線65:いったんここまで冷やす薄い点線68:2回目の山の最低ライン2回目の上限ライン背景の色=準備中

Vowars DE ver.3.9.2

下側の30(破線)、32(薄い点線)、35(点線)は、買い側で同じ役割を持つ線です。上限ラインは1回目の山から0.3だけ下に引かれ、2回目の山がこれを超えるとリテストとして扱われません。

価格チャート側の表示

価格チャートには次の4つが重ねて表示されます。

  1. 確認ライン(初期状態では基準線タイプの34期間)
  2. 2回目シグナルの三角(ローソク足の上下に表示。オフ可能)
  3. 中抜きのエントリー矢印(⇧/⇩)
  4. Stop Loss・1R・2Rのライン群

ここが「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の実用性を大きく引き上げている部分で、エントリーが成立した瞬間に、損切り位置とリスクリワード1倍・2倍の到達目標が自動で引かれます。「サインは出たけど、どこに損切りを置けばいいの?」で手が止まらずに済むのは、スキャル用途では想像以上に効きます。

シグナルが出るまでの流れを順番に追う

「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の挙動は、売りセットアップを例に追うと理解が早いです。買いはすべて上下逆と考えてください。

1 RSIが上の極値に到達 → 丸マーカー

RSIがUpper Extreme(初期値70)に到達すると、その位置に赤い丸が付き、セットアップが起動します。同時に背景ハイライトが点灯します。

この丸はエントリーサインではありません。むしろ「ここでは入るな、ここから観察が始まる」という合図です。なお、RSIがそのまま上に伸び続けた場合は、1回目のピーク値が自動で上書きされていきます。75まで伸びれば1回目のピークは75として記録される、という具合です。

2 RSIが冷却レベルまで下がる

次に必要なのが「クールダウン」です。RSIがUpper Cooling Level(初期値65)以下まで下がって初めて、2回目の山を探すフェーズに移行します。

これは70付近でRSIがギザギザ揺れているだけの動きを、2回目のピークとして誤カウントしないためのフィルターです。実際、強い上昇局面ではRSIが68〜73あたりで小刻みに上下しますが、この条件があるおかげで、そういう場面では三角が一切出ません。

3 2回目の山が形成 → 三角マーカー

冷却後、RSIが再び上昇して山を作ったとき、次の3条件をすべて満たすと2回目のピークとして記録されます。

  • その山が本物の局所ピークであること(左右の足より高い山)
  • 山の高さがSecond Peak Re-Entry Minimum(初期値68)以上であること
  • 山の高さが1回目のピークより低いこと(Min Lower High / Higher Low Gapの分だけ確実に低い必要あり)

つまり「そこそこ買われすぎ圏に戻ってきたが、前回の勢いには届かなかった」という切り下がりを探しているわけです。1回目が75なら2回目は72でもOK、というのがポイントで、単純な「70超え2回」よりずっと構造的な判定になっています。

そしてこの2回目のピークが確定したあと、RSIが実際に下向きに転じた足で、赤い三角が点灯します。ここでRSI側の準備は完了です。

売りの三角が出るまでの3段階

RSIが70に届いても三角は出ません。冷却と、1回目より低い2回目の山を経て、RSIが下を向いた足で初めて三角が付きます。

売りの三角が出るまでの3段階RSIが70に届いた足に丸が付き、65以下まで下がったあと、1回目より低い68以上の山を作り、その2本後にRSIが下を向いた足で三角が付く流れを示した図。RSI Retest Scalper [josseliani]70到達で丸(監視開始)65以下まで冷える1回目より低い山から下を向いた足で三角1回目の山2回目の山(68以上)

Vowars DE ver.3.9.2

この例では1回目の山が約77、2回目の山が約69です。2回目は70に届いていませんが、再進入ライン68を超えていれば条件を満たします。三角は価格チャート側にも同じ足で表示されます。
三角が少し遅れて出る理由

山かどうかは、その右側の足が出揃わないと確定しません。そのため三角は山の頂点そのものではなく、初期設定でも最短で頂点の2本後に表示されます。これは不具合ではなく、後から線が書き換わらないようにするための仕様です。作者も「局所ピークは右側の確定足が必要」と明言しています。

4 価格が確認ラインを実体で抜ける

三角が出ても、まだ矢印は出ません。ここから「RSI Bottom/Top Retest Scalper」は価格チャート側を監視し始めます。

条件はシンプルで、ローソク足の実体のうちBody Beyond Line %(初期値50%)以上が確認ラインの向こう側にある足が出ること。売りなら実体の半分以上がライン下、買いなら半分以上がライン上です。ローソク足が陽線か陰線かは問いません。実体の位置だけを見ています。

この探索にはEntry Search Window(初期値40本)の期限があり、40本以内に条件を満たす足が出なければ、そのセットアップは静かに破棄されます。三角が出たのに矢印が出ないまま終わるケースは、たいていこれです。

5 次の足の始値でエントリー扱い

ここが「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の丁寧なところです。ライン抜けを果たした足はあくまで「引き金を引いた足」であり、エントリー価格には使いません。

中抜き矢印が描かれるのはその次の足で、エントリー価格はその足の始値。つまり「その足の終値を見てから、その足の安値で入ったことにする」といった非現実的な計算をしていません。実際に手動で発注する場合と条件が揃うので、表示されている1R・2Rが絵に描いた餅になりにくい設計です。

Stop Loss・1R・2Rはどう決まっているのか

損切り位置は三角が出た足から、ライン抜けの足までのあいだに付けた最高値(買いなら最安値)が基本です。直近の値動きが実際に跳ね返された場所を損切りに使うので、根拠としては素直です。

ただし、その高値がエントリー価格に近すぎて損切り幅が極端に薄くなる場合には、ATRを基準にした代替の損切りに自動で切り替わります。ヒゲ1本で即狩られるような損切りを防ぐ安全弁ですね。1Rと2Rは、確定したエントリー価格とこの損切り幅から機械的に算出され、Trade Level Length(初期値18本)の長さで右方向に伸びます。

確認ラインを実体で抜けた「次の足」でエントリー

三角のあと、実体の半分以上が確認ラインの下に出た足が引き金になります。エントリーはその次の足の始値で、損切りと1R・2Rが同時に引かれます。

確認ラインを実体で抜けた「次の足」でエントリー三角が出たあと、実体の半分以上が確認ライン(Kijun 34)の下にある足が出て、その次の足の始値に中抜き矢印が付き、三角の足の高値に損切り、そこから等倍と2倍の距離に1Rと2Rが引かれる様子を示した図。Stop Loss1R2R三角のあと価格の監視を開始実体の半分以上がラインの下に出た足次の足の始値でエントリー損切り=三角〜引き金の足の最高値確認ライン(Kijun 34)

Vowars DE ver.3.9.2

この例の引き金の足は、実体のおよそ51%がラインの下にあり、初期値の50%をわずかに超えています。1Rにはエントリーから4本で届き、2Rには届かないまま推移しています。
1R・2Rは「予測」ではありません

作者自身が明記しているとおり、1R・2Rはあくまで計画のための目安ラインであり、そこまで価格が届くことを保証するものではありません。「2Rの線が引かれた=2R取れる」ではなく、「このトレードは2R狙う価値があるか?」を判断するための物差しとして使ってください。

セットアップが途中で消えるケース

背景ハイライトが点いていたのに、いつのまにか消えている。これには明確な理由があります。「RSI Bottom/Top Retest Scalper」には無効化条件が用意されています。

無効化の種類 発生条件 意味
反対極値への到達 売り準備中にRSIが下の極値に到達 相場の性格が完全に反転したため、売り探しを中止
時間切れ 1回目の極値から40本経過 いつまでも古いセットアップを引きずらない
中間ラインでの中止 RSIが50を割り込む(初期状態ではオフ) 勢いが完全に反転したと判断して中止
1回目の更新 冷却後にRSIが1回目のピークを明確に超える 新しい丸が出て、カウントが最初からやり直しになる

4つ目は特に覚えておく価値があります。RSIがいったん冷えたあとに1回目の山を超え直すと、丸が付き直してカウントが最初からやり直しになります。「2回目の山」は、あくまで1回目より低い山でなければならないからです。

冷却後に1回目の山を超えると、数え直しになる

いったん65以下まで冷えても、その後RSIが1回目の山を超えれば、2回目の山とはみなされません。新しい丸が付き、そこから最初の手順に戻ります。

冷却後に1回目の山を超えると、数え直しになるRSIが70に届いて丸が付き、65以下まで下がったあと、再び1回目の山を超えたため2つ目の丸が付き、準備が最初からやり直しになる様子を示した図。RSI Retest Scalper [josseliani]70到達で丸(ここが1回目の山)65以下まで冷える1回目の山を超えて丸が付き直す

Vowars DE ver.3.9.2

超えたかどうかの判定には0.3のゆとりがあり、1回目の山とほぼ同じ高さまでの戻りなら数え直しにはなりません。やり直しのたびに、2回目の上限ラインも新しい山の少し下へ引き直されます。

ただし、これで強いトレンド中の三角がすべて消えるわけではありません。1回目を超えない高さで山を作れば三角は出ますし、その足でRSIが70以上にあれば、丸を付けずにその場で次の準備が始まります。トレンド中の逆張りを最終的に止めているのは、RSI側ではなく価格側の確認です。この点は後半の「活用しやすい相場・苦手な相場」で、図と一緒に詳しく見ていきます。

パラメーター設定を詳しく見る

RSIとレベル設定

パラメーター設定
パラメーター初期値推奨値効果
RSI Length1414(1分足なら7〜9も)短くすると反応が速くなり丸・三角の発生数が増える。長くすると滑らかになりシグナルは激減する
RSI Sourcecloseclose計算に使う価格。ヒゲの影響を避けたい場合のみhl2などに変更
Upper Extreme70.070(ボラが高い暗号資産では75も)売り準備の起動レベル。上げるほど起動しにくくなり、シグナル全体が厳選される
Lower Extreme30.030(同25も検討)買い準備の起動レベル。下げるほど本当の売られすぎだけを拾う
Upper Cooling Level65.060〜65下げるほど深い押しを要求し、2回目までの間隔が長くなる。上げると小さな揺れでもカウントが進む
Lower Cooling Level35.035〜40上げるほどしっかりした戻りを要求する

冷却レベルはダマシ対策の要です。三角が多すぎると感じたら、まずUpper Cooling Levelを60まで下げてみてください。「一度しっかり押してから戻ってきた山」だけが残るので、質が明確に変わります。

2回目の山・谷に関する設定

パラメーター設定
パラメーター初期値推奨値効果
Second Peak Re-Entry Minimum68.065〜682回目の山の最低ライン。下げるほど浅い戻りでも三角が出るようになりシグナルが増える
Second Bottom Re-Entry Maximum32.032〜352回目の谷の上限ライン。上げるほど条件が緩みシグナルが増える
Min Lower High / Higher Low Gap0.30.3〜1.01回目と2回目の最低限の差。大きくするほど「明確に切り下がった山」だけを採用する
Peak / Bottom Strength11(ノイズが多い銘柄は2)山・谷の判定の厳しさ。上げるほど本物の転換点だけを拾うが、三角の表示がその分だけ遅れる
冷却と再進入の関係

冷却の判定は、冷却レベルと再進入レベルのうち「厳しいほう」が適用される仕組みになっています。初期値のままなら実質65が基準です。冷却レベルだけを再進入レベルより上に設定しても条件が緩くならない点は、いじる前に知っておくと混乱しません。

エントリー確認ラインの設定

パラメーター設定
パラメーター初期値推奨値効果
Use Price Entry Confirmationオンオンオフにすると矢印もSL・1R・2Rも出ず、RSIの丸と三角だけのツールになる
Body Beyond Line %50.050(厳選したいなら70〜80)上げるほどラインを力強く抜けた足だけを採用し、矢印は減るが精度重視になる
Confirmation LineKijunKijun/ALMA/EMA13種類から選択。反応速度と滑らかさのバランスがトレードスタイルを決める
Line Length3434(1分足なら20前後)短くするとラインが価格に密着して矢印が増え、長くすると抜けの判定が厳しくなる
Line Sourcecloseclose移動平均系ラインの計算元。基準線タイプでは高値安値が使われるため影響しない
ALMA Offset0.850.85ALMA選択時のみ有効。1に近づけるほど直近価格を重視し反応が速くなる
ALMA Sigma6.06.0ALMAの滑らかさ。大きくするほどなだらかになる
Kalman Process Noise0.010.01Kalman選択時のみ有効。大きくするほど価格変化に速く追随する
Kalman Measurement Noise0.100.10大きくするほどラインが強く平滑化される
Entry Search Window4020〜40三角から矢印までの猶予本数。短くすると「三角の直後に動いた場合」だけを拾う

確認ラインの選択肢の多さは「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の大きな個性です。EMA・SMA・WMAといった定番から、HMA・DEMA・TEMA・ZLEMA・KAMA・Kalman・ALMA、そして初期値の基準線タイプまで13種類。作者は「基準線34を5分足と15分足のスキャルで愛用しており、1分足では反応の速いALMAを短めに設定することが多い」と説明しています。

基準線タイプは一定期間の高値と安値の中央を取るため、価格が動かない時間帯は水平に張り付き、レンジの中心として機能します。この「横ばいでいてくれる」性質が、逆張りエントリーの基準としては相性が良いんですね。逆に細かく反応してほしいならZLEMAやKalman、ゆったり構えたいならSMAやRMAという棲み分けになります。

同じ34本でも、Kijunは止まりALMAは曲がる

確認ラインの種類を変えると、矢印の出方が変わります。Kijunは高値と安値の中央なので横ばいになりやすく、ALMAは直近の価格に重みを置くので素早く追いかけます。

同じ34本でも、Kijunは止まりALMAは曲がる同じ価格の動きに、期間34のKijunと期間34のALMAを重ね、Kijunが値動きの止まった区間で水平になり、ALMAが価格のすぐ近くを曲がりながら追う違いを示した図。Kijunは値動きが止まると水平ALMAは下げに合わせて下がる戻りにも沿って曲がる

Vowars DE ver.3.9.2

比較のため線を色分けしていますが、実際のチャートに表示される確認ラインは選んだ1本だけで、色はLine Colorの設定(初期値は青)になります。ALMAは作者が1分足で短めに使うと説明している線です。

シグナル確認・表示・トレードの設定

パラメーター設定
パラメーター初期値推奨値効果
Reversal Confirmation Bars11〜2RSIが何本連続で反転方向に動けば三角を出すか。2にすると三角が遅れる代わりに転換の確度が上がる
Confirm Signals on Bar Closeオンオン足の確定後にのみ判定する。オフにすると形成中の足でサインが点いたり消えたりする
Abort on Midline Crossオフレンジ中心ならオンRSIが50を跨いだ時点でセットアップを破棄。背景ハイライトが長く残るのが気になる人向け
Bearish Abort Level (RSI ≤)50.045〜50売りセットアップを破棄するRSI水準
Bullish Abort Level (RSI ≥)50.050〜55買いセットアップを破棄するRSI水準
Max Search Bars (0 = off)4030〜401回目の極値から何本まで2回目を探すか。0で無制限になるが古いセットアップが残り続ける
Show Trade Markup (SL / 1R / 2R)オンオンオフにすると矢印だけになりチャートがすっきりする
Trade Level Length1810〜18SL・1R・2Rを右方向に伸ばす長さ。短くすると過去のライン群が重ならない
Signal DisplayBothBoth丸と三角の表示切替。背景のみにして環境認識ツールとして使う運用も可能
Icon SizeNormalNormalマーカーと矢印の大きさ。低時間足で密集するならSmall
Show Second Signal on Price Chartオンオン三角を価格チャート側にも出す。オフでRSIパネルのみ
Highlight From First ExtremeRSI Pane OnlyRSI Pane Only背景ハイライトの範囲。RSI Pane + Chartにすると価格チャートも色付き、準備中が強く意識できる
「RSI Bottom/Top Retest Scalper」設定画面
「RSI Bottom/Top Retest Scalper」設定画面

用途別のおすすめ設定

1分足でスキャルピングする場合

作者も言及しているとおり、時間足を下げるほどシグナルは増えますが、同時にノイズも増えます。1分足で使うならLine Lengthを20前後に短縮し、確認ラインをALMAやZLEMAなど反応の速いタイプに変えると、矢印のタイミングが遅れにくくなります。ただし攻撃的なスタイルになる分、損切りの管理はよりシビアになります。

5分〜15分足でデイトレードする場合

ここが「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の本領です。初期値のまま(基準線34、実体50%)でバランスが取れており、まずはここから始めるのが素直です。シグナルが多いと感じたらBody Beyond Line %を70まで上げると、ラインを勢いよく抜けた足だけに絞られます。

ダマシを最優先で減らしたい場合

  1. Min Lower High / Higher Low Gapを1.0前後に上げ、切り下がりを明確化する
  2. Peak / Bottom Strengthを2にして、より確かな山・谷だけを採用する
  3. Reversal Confirmation Barsを2にして、転換を1本余分に確認する

3つ全部を同時にいじるとシグナルが激減して検証すらできなくなるので、1つずつ変えて表示の変化を見比べるのがコツです。

活用しやすい相場・苦手な相場

機能しやすい場面

  • 上下幅のあるレンジ相場での往復狙い
  • 急騰・急落のあとの息切れ局面
  • トレンド中の押し目・戻りからの再開狙い
  • ボラティリティが十分にある時間帯(欧州・米国時間など)
  • 日足の重要な水平線に接近した場面

機能しにくい場面

  • 一方通行で走り続ける強トレンド
  • 値幅がなく確認ラインに価格が絡み続ける超低ボラ
  • 指標発表直後の乱高下
  • 週末の閑散とした暗号資産市場

実際にBitcoinの5分足で観察すると、価格が上下に振れながらも一定のレンジに収まっている時間帯では、丸→三角→矢印の流れが素直に機能し、1Rに到達する場面が目に見えて多くなります。

一方で、大きなブレイクが起きて一方向に走り出すと、RSIが高止まりしたまま三角だけが何度か出ることがあります。正直、最初に見たときは「上昇中に売りサイン?」と身構えました。ただ、価格が確認ラインの上を保っている限り、実体の半分以上がラインを割る足が出ないので、矢印までは進みません。「三角は出たのに矢印が出ない」は、入るべきでない相場のサインとして読めます。三角の時点で先回りして売ってしまうと、この安全装置を自分で外すことになるので注意してください。

強い上昇では、三角が出ても矢印まで進まない

RSI側の三角は強いトレンドの中でも出ます。逆張りの矢印を止めているのは、価格が確認ラインを割らないという2段目の条件です。

強い上昇では、三角が出ても矢印まで進まない強い上昇の中でRSIが高止まりし、三角が2回出たものの、ローソク足の実体が一度も確認ラインの下に出ないため、中抜き矢印も損切り線も表示されない様子を示した図。RSI Retest Scalper [josseliani]上昇中でも三角は出るRSIが70以上ならそのまま次の準備へ実体がラインを割らず、矢印は出ない確認ライン(Kijun 34)

Vowars DE ver.3.9.2

三角の足でRSIが70以上にあると、丸を付けずにその場で次の準備が始まります。そのため背景の赤は途切れずに続きます。三角が出た時点では、まだ売りの判断材料がそろっていないという点が大切です。

メリットとデメリット

メリット

  • RSIの極値だけで飛びつく典型的な失敗を構造的に防げる
  • オシレーターと価格、2系統の確認を経るためダマシが減る
  • 損切りと1R・2Rが自動で描かれ、そのまま計画に使える
  • エントリー価格が「次の足の始値」で現実的
  • 確認ラインを13種類から選べ、銘柄と時間足に合わせられる
  • 背景ハイライトで「準備中かどうか」が直感的に分かる
  • 2回目シグナルと確定エントリーの両方でアラートを設定できる

デメリット

  • 条件が厳しいぶんシグナル数は少なく、待ち時間が長い
  • 山の確定に右側の足が必要で、三角が構造的に遅れる
  • 矢印が出る頃には初動をある程度取り逃している
  • 強トレンドでは逆張り方向に向かうため、逆行時の損失が伸びやすい
  • 調整項目が多く、初心者は最適化に迷いやすい
  • 成績を数値で確認する機能はないため、検証は目視が中心

注意点と、やってはいけない使い方

丸だけを見てエントリーしない

繰り返しになりますが、丸は「監視開始」の合図です。ここで入ってしまうと、このインジケーターを導入した意味がまるごと消えます。「RSI Bottom/Top Retest Scalper」の価値は、丸から矢印までの待ち時間そのものにあります。

再描画(リペイント)について

確認できた挙動と、確認できないこと

初期状態では足の確定後にのみ判定が行われるため、確定済みの足に出た丸・三角・矢印が後から消えることはありません。エントリー価格も次の足の始値を使っており、未来の値を先取りする作りにはなっていません。ただしConfirm Signals on Bar Closeをオフにすると、形成中の足でサインが点滅する状態になります。オフでの運用は推奨しません。

もう一点、混同しやすいのが「遅れ」と「再描画」の違いです。三角は山の頂点より数本あとに出ますが、これは後から書き換えているのではなく、山が確定するのを待っているだけ。過去チャートを眺めると「頂点で三角が出ている」ように見えて実際はもう少し遅い、という錯覚を起こしやすいので、検証するときはバーリプレイ機能を使って1本ずつ進めるのが確実です。

環境認識を省略しない

これは逆張り系すべてに言えることですが、上位足のトレンド方向に逆らう矢印は、素直に見送るか利確を早めるのが賢明です。「RSI Bottom/Top Retest Scalper」は自分より上の時間足を見ていないため、日足レベルの強い下落の中で出る買い矢印は、あくまで短い反発狙いと割り切る必要があります。

他のインジケーターとの組み合わせ

組み合わせ 役割 期待できる効果
上位足の移動平均線(200EMAなど) 環境認識 トレンドに逆らう矢印を除外し、順張り方向の押し目・戻りだけに絞れる
水平線・前日高安 反発根拠の補強 矢印が重要価格帯で出たときだけ入るフィルターとして機能する
出来高系インジケーター 勢いの確認 薄商いの中の見せかけのライン抜けを避けられる
ATR系のボラティリティ指標 相場の温度感 値幅が乏しい時間帯を避け、1Rに届く可能性のある局面を選べる

特に相性が良いのは水平線との併用です。矢印が出るだけで入るのではなく、「その矢印が意味のある価格帯で出ているか」を一手加えるだけで、体感の精度がかなり変わります。ゴールドや主要株価指数のように反応する価格帯がはっきりしている銘柄では、この組み合わせが効きやすい印象です。

前回高値の水平線で失速したところの矢印を選ぶ

矢印が出た場所に、ほかの根拠が重なっているかを確かめるのが基本です。いちばん手軽で相性が良いのは、前回高値や安値に引いた水平線です。

前回高値の水平線で失速したところの矢印を選ぶ1回目の上昇の高値に水平線を引き、2回目の上昇がその手前で止まって三角が付き、確認ラインを下抜けた次の足で売りの矢印が出た様子を示した図。Stop Loss1R2R1回目の高値に水平線を引く水平線の手前で失速し三角根拠が重なった矢印を採用

Vowars DE ver.3.9.2

水平線は利用者が自分で引く線で、インジケーターは表示しません。RSIの2回目の山と、価格の2回目の高値が同じ場所で失速していると、売りの根拠が2つ重なります。

アラート設定について

「RSI Bottom/Top Retest Scalper」には4種類のアラート条件が用意されています。

  • 売り方向の2回目リテストシグナル
  • 買い方向の2回目リテストシグナル
  • ショートエントリー確定
  • ロングエントリー確定

実用的なのは「2回目シグナル」でチャートを開き、「エントリー確定」で実際に発注に動くという二段構えの運用です。三角の段階で通知が来れば、そこから価格の確認を自分の目で追えるので、矢印を見逃さずに済みます。ずっと画面に張り付かなくていいのは、スキャル用途では大きな助けになります。

総合レビュー:どんな人に向いているか

「RSI Bottom/Top Retest Scalper」は、RSIの逆張りで痛い目に遭った経験がある人ほど価値が分かるインジケーターです。「1回目では入らない」というたった一つのルールを、極値・冷却・切り下がり・価格確認という4段階で徹底的に機械化しており、その結果として「入らない判断」を自動でやってくれるのが最大の魅力だと感じます。

加えて、損切りと1R・2Rが自動で引かれることで、シグナルが単なる矢印ではなく「リスクリワードを伴った1つのトレード案」として提示されます。この点は、サインだけを出して後は丸投げというタイプのツールとは明確に一線を画しています。

向いているトレーダー

5分足〜15分足で反転狙いのスキャルピングやデイトレードを行い、損切りと利確の幅を明確に決めて取引したい人に向いています。逆に、1日に何回もエントリーしたい人や、トレンドフォローを主軸にしている人には、シグナルの少なさが物足りなく感じられるはずです。

導入するかどうかの判断基準はシンプルで、「RSIの逆張りをもう少しまともなルールでやりたい」と思っているなら、試す価値は十分にあります。まずは初期値のまま、普段見ている銘柄と時間足に入れて、丸から三角、三角から矢印までの流れを何回か目で追ってみてください。そこで「待たされる感覚」に納得できるなら、このインジケーターとは長く付き合えると思います。

参照元・データ出典:この記事は、チャートプラットフォーム「TradingView」にて、クリエイター「josseliani」が制作したインジケーターを実際に使用し、徹底分析を行った上で公開しています。
josseliani(TradingView)

免責事項:本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言や特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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執筆者YUZURUVowars運営・検証担当
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Web制作会社でオウンドメディアの編集者として働きながら、2018年に暗号資産(仮想通貨)トレードを開始。現物から先物まで実践するうちにチャート分析にのめり込み、現在はTradingViewのオリジナルインジケーターも自作しています。 当サイトでは、TradingViewのインジケーターを自分のチャートで1本ずつ検証し、計算の中身・使い方・弱点までを図解つきでレビューしています。作り手の視点でロジックまで踏み込み、実際に使って確かめた情報だけを掲載。特定銘柄への投資勧誘は行っていません。

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